swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

北欧通信 139 2024年夏にまたお会いしましょう!

こんにちは! 3月になりました。以前は細々と自分で発行していたニュースレターを、theLetterからお送りするようになったのは2021年4月。それから早くも3年近くたちました。読者数もじわじわずっと伸び続けていて読んでいただいている皆さまに感謝するばかり…

AIボイス詐欺が蔓延し、私たちは合言葉の世界に戻る

1年近く前「声が盗まれる」という話題をニュースレターで取り上げた時には、この犯罪はまだアメリカでしか確認されていなかったが、声をAIで複製し行う詐欺行為は、スウェーデンでも耳にするようになってきた。 swelog.theletter.jp 詐欺師のためのAIボイス…

フィンエアーはなぜ乗客の体重を測っているのか

フェンエアーは乗客の体重データを集めている数少ない航空会社の一つで、5年に一度データを集めており今年は2月と4月、5月、ヘルシンキのヴァンター空港から出発するいくつかの便で乗客の体重を測っている。 乗客はこの要請に応じるかどうかは自由だが、体重…

ライフスタイル移民

スウェーデンの三大都市、ストックホルム、ヨーテボリ、マルメでは2015年以降人口が減り続けていた。ヨーテボリでは昨年、マルメでは一昨年から再び増加傾向にあるが、それでも2015年以降、三都市合計で6万6000人の減少となっている。 これはパンデミックで…

妊婦とトレーニング

スウェーデンでも運動は妊婦や胎児にとって有害であるという俗説がまだまだ根強いそうで、この度これを覆す、妊婦とトレーニングに関する新しい教科書がまとめられ出版された。本は助産師や理学療法士になるために勉強をしている人向けのもの。 1980年代には…

Renewcell社の資金不足と倒産の衝撃

星の配置か、気圧の変化か?いや、そんなことはないのだろうけど、ここのところ気候変動対応系スタートアップの経営破綻のニュースを立て続けに取り上げているような気がするのだけど、今日のニュースもそんな一つ。 H&Mが大型投資していたRenewcellが倒産し…

「NATOは強固な壁でなく、薄っぺらなカーテン」

世界にはひとつくらい日本のように「戦争しません!」って国があったり、スイスやスウェーデンのように「中立でっせ」っていう国があるのがいいと思っていたので、このままトルコやハンガリーがスウェーデンのNATO加盟にいちゃもんをつけ続けて、加盟交渉は…

北欧通信 138 破産したHövding 革新的な製品と特許の関係

今週は昨年末に破産申請をしたHövdingについての記事です。倒産までの経緯やその技術は今後どうなるのか、そして買収した後にすべてを失った投資会社のオーナーへのインタビューを取り上げています。 スウェーデン発の革新的で、世界一安全と言われたサイク…

肥満治療薬ウゴービが脅かす世界のスナック菓子や人工関節の売上

生きていくのに必要なものを食べる、というシンプルな考え方からは遠く離れ、私たちの体は世界中の大企業が取り分を争う、巨大なマーケットでしかないのだろうか? デンマークの製薬会社ノボノルディスクのCEOのもとに食品業界の重役たちから思いがけない電…

電気飛行機の方向転換

ヨーテボリに本社を置くハート・エアロスペース社は最近10億クローナ(約146億円)の新規資本調達に成功したが、現在200人いる従業員の約3分の1にあたる70人に解雇通告をだした。この会社については2020年のブログでも取り上げたことがある。 swelog.miraiof…

300万人の飲み過ぎ

アルコールを飲むスウェーデン人の大半は、危険な飲酒の基準値を超えて飲んでいる。スウェーデンアルコール・薬物情報センター(CAN)がこのほどまとめた報告書によると、成人人口の41%が飲み過ぎで、これは人口が1200万人程度のスウェーデンで330万人に相…

長い長いストライキの不確かな結末 テスラ

2023年10月27日に始まり、3ヶ月を超えて続くテスラでのストライキは1995年でのトイザらスでのストライキの期間を超えて過去80年で最も長期間続くストライキとなった。 しかし今週明るみでた統計で、ストライキは当初労働組合のIFメタルが想定していた形とは…

戦争に備える北極圏での裸の訓練と、デジタル化されるヴァーサ博物館

私は何を見せられていて、何を考えなくてはならないのか、を考える。 1つ目のニュースは北極圏のルレオにある空軍の基地F21航空団での徴兵された新兵への訓練の様子。マイナス10度で雪が降りしきる中、彼らはサリンなどの科学攻撃を受けた場合の除染のやり方…

スウェーデンの気候変動関連テクノロジー資金不足に警鐘 Cakeは倒産

気候変動関連テクロノジーを開発するための資金がスウェーデンでは足りていないという記事を読んだ。 大きな注目を集めるノースボルトやH2グリーンスチールが記録的な額の資本を集める一方で、スタートアップからスケールアップしようとした段階で資本がつき…

© Hiromi Blomberg 2023