swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

北欧通信 101 ロイ・アンデション監督の『思いやりのない世界』

今日から夏時間で、ゆっくり寝ようと思っていたのに、逆に早起きしてしまってくやしい。。日本との時差は7時間になりました。 ニュースレターの方はロイ・アンデションが1985年に作ったCMを紹介しています。 数々の話題作を世に送り、国際映画祭でも重要な賞…

映画で健康に

スウェーデンの職場には健康管理手当(Friskvårdsbidrag)と呼ばれる制度があって、雇用主は従業員の満足度と健康促進のために、ジムやヨガの会員費やマッサージ費用などに一人あたり年間最大5000クローナ(約6万2000円)までを非課税で提供することができる…

若者のコンドーム利用率が過去最高となった理由

助産婦でウプサラ大学のリプロダクティブ・ヘルスの教授ターニャ・トゥデーンさんは、2018年に成立した「性行為同意法」が、若者のコンドーム利用率に影響を与えた可能性があると考えている。RFSU(スウェーデン性教育協会)が継続して行っている調査による…

外国生まれでは貧困が7倍

スウェーデン統計庁の最新のまとめによると、スウェーデンで貧困状態にある外国生まれの人と国内生まれの人の格差は拡大しており、EUの中でも一番大きくなった。非常に低い収入で働く人が増えており、統計庁が「物質的・社会的貧困」と呼ぶ状態の人が30万人…

粉末ビールで減らす二酸化炭素排出量

今日は北欧ですらないドイツからのニュースなのだけど、へぇーと思ったので書かせて欲しい。 ドイツ東部にある醸造所がビールを輸出する際の二酸化炭素排出量を減らすため、粉末タイプのビールを開発した。修道院ビール会社Klosterbrauerei Neuzelleは、この…

IPCC報告書と、私にもできる一番有効な気候危機対策【追記あり】

スウェーデン最大の日刊紙ダーゲンス・ニュヘテルの今日の朝刊第一面はこんな感じだ。 「私たちはおそらく、歴史上最も重要な岐路に立っている」 DN:s förstasida tisdag. pic.twitter.com/ODqdMYvFQi — Peter Wolodarski (@pwolodarski) 2023年3月20日 国連…

ノルウェーのスーパーが価格を凍結したら

ノルウェーの3大スーパーチェーンの一つ、Kiwiがインフレにも関わらず食品の価格を凍結したら、一週間で60万人の新規顧客を獲得した。Coop ExtraとRemaがサプライヤーからの急激な値上げを受けて10%ほど値上げをした時にKiwiは価格を凍結した結果、ひとり…

北欧通信100 『ブレイキング・ソーシャル』・金持ちを養っている余裕なんてない

今週のニュースレターはウェブで公開していますので、内容に興味もっていただければぜひみなさまの方でも、こちらの映画をご紹介いただければ幸いです。よろしくお願いします! swelog.theletter.jp 目下開催中のコペンハーゲン・ドキュメンタリー映画祭で、…

フィンランドのNATO加盟批准手続きとスウェーデンの最悪のシナリオ

トルコはフィンランドのNATO加盟申請を批准する手続きを始めると発表したが、スウェーデンはテロ対策の分野で必要な措置をとっていないとして、スウェーデンの申請には応じないとした。スウェーデンのNATO申請が数ヶ月から最大で1年ほど遅れることになれば…

TikTokで起きている犯罪

アフトンブラーデットが「TikTok」という言葉が含まれるスウェーデンの裁判所での判決結果700件を取り寄せて調査したところ、そのうち150件がTikTokの中で起きたり、もしくはこのアプリを何らかの形で利用した犯罪を取り扱っていた。その中でもっとも多いの…

週4日労働についてスウェーデンの研究者はどう考えているか?

少し前のスペインでの研究や、今回は英国での大規模な研究結果が発表され、週に4日だけ働く形は、労働者の精神面でも生産性の面でもポジティブな影響が確認され注目を集めているが、スウェーデンの専門家はどう見ているか、そのインタビューが掲載されていた…

子どもたちのスポーツ格差

スウェーデンの全国スポーツ連盟が子どもたちのスポーツ参加状況をまとめ、それをSVTが、地域別の住民の収入や教育レベルなどの社会経済状況データと掛け合わせて比較してみたところ、子どもたちのスポーツ参加状況は親の経済状況で大きな差があることがわか…

消えた年金、1500億円

昨日の朝、私がAIについて書いている間に、そしてSVTのレポーターがアカデミー賞の受賞を逃したルーベン・オストルンドから一言もらおうと探して回っている間に、スウェーデン人の年金積立の120億クローナ(約1500億円)が消えたことがニュースになっていた…

未来のAIは「サイコパスの世話になるようなもの」?

『スマホ脳』の著者アンデシュ・ハンセンが、未来の職業について話していた。急速に目覚ましい発展を遂げるAI技術は、これからの仕事を再定義し、私たちが考えている以上に大きな影響を与えるかもしれない。 スウェーデンのオレブロ大学と研究機関Ratioが行…

© Hiromi Blomberg 2023