swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

嫌な予感しかしない、スウェーデンとアメリカとの防衛協力協定

NATO加盟の話、いろいろあってトルコも相当怒ってるだろうし当面進展はないんだろうなと思っていたら、昨日突然こんなニュースがあり驚く。普段アメリカ軍は沖縄から出ていってほしいとか、直近ではオスプレイ墜落のニュースとかに接しているので、嫌な予感…

スウェーデン最大の環境スキャンダル、カリンゲのPFAS訴訟で住民側が最高裁で勝訴

ニュースの中で、ものすごく、ものすごく、喜んでいる人たちを久しぶりに見た。 スウェーデン最大の環境スキャンダル、カリンゲのPFAS訴訟で最高裁が先の判決を覆し、住民たちの損害賠償を受ける権利があるとの判決を出したからだ。カリンゲにはスウェーデン…

ビデオ会議と労働環境

ビデオ会議への出席は従来の会議に出席するよりもストレスフルなので、スウェーデンの労働環境庁は、雇用主にデジタル労働環境との付き合いかたの指針を作成するように要求している。よりストレスがたまる一因は「常に見られている」という感覚だ。 通勤時間…

テロの危険とノーベル賞授賞式

今年のノーベル賞授賞式(12月10日)は、スウェーデンを巡る世界情勢が悪化し、テロの脅威レベルが引き上げられている中で行われる。11月には各種イベントでバッグの持ち込み禁止令も出された。 swelog.miraioffice.com 授賞式の会場となるコンサートホール…

北欧通信 129 インフルエンサー必殺監視人

今週はこちらのカミラさんのパワーあふれる監視活動に関して。人気あるインフルエンサーを批判すると、ファンたちからの攻撃もすごく、いつも(?)炎上してるみたいだけど、カミラの活動は続く。すごいです。 スウェーデンのインフルエンサーの倫理違反や違…

Dad Harmony

スウェーデン北部では白夜ならぬ極夜が始まり、最北の地ではこれから1月12日までは日が登らない。どんなに外界や世相が暗くとも、しかし再び日は昇る。今日はそう信じたい私たちに必要な歌声の話題で。とは、いってもこのブログを日本で読んでくれている人は…

狡猾なのかバカなのか? むちゃくちゃな国家公務員への賃金体系指令

先週末、極右のスウェーデン民主党の党大会で党首に再選されたジミー・オーケソンが「新しいモスクの新設は阻止し、反民主主義、反スウェーデン、同性愛嫌悪や反ユダヤ主義のプロパガンダがはびこる地域にあるモスクを没収し、取り壊したい」と演説し(この…

ストライキの件で、テスラがスウェーデン国家を訴える

テスラでのストライキの件の続報。 swelog.theletter.jp 今週ニュースになったのは、テスラが、交通庁を訴えることで、ひいてはスウェーデン国家を訴えたことと、郵便事業を展開するポストノードも訴えた件。 テスラの整備工場で働く人たちが加入するIFメタ…

中学2年生を対象にした民主主義理解度テストで、男女間格差拡大

日本は参加してないそうだが、世界には中学2年生を対象に、民主主義や市民参加についてどれほど理解し、21世紀の市民としての自分の役割を引き受ける準備ができているかについてを調べる、ICCSという調査があるそうで、この程2022年の調査の結果がまとまった…

軍事産業好調、女子中学生の体験入隊のニュースに、自分が受けた平和教育を思う

想像に難くないが、スウェーデンの軍事産業が好調だ。カールスボリで1870年代から弾薬を作っているNammo社では、ロシアのウクライナ侵攻後、北欧各国の軍隊からの注文が相次ぎ、今は人員を倍増させて3交代制でフル稼働している。 ニュースで印象的だったのは…

幸福神話を忘れれば、暗い毎日でも楽しく生きていける

戦争やインフレ、不景気の話がニュースにあふれ、世の中が(物理的にも)真っ暗な今のスウェーデンで幸せを感じることは難しいのだろう。幸せをどう捉えるか、という記事がメディアで目立つ。 医療心理学者のイザベル・ペトリーニ博士は、私たちは幸せでない…

北欧通信 128 2030年のイケア

気候変動、パンデミック、そして戦争。世界で製品の製造と販売を行うイケアは、ここ数年何度もチャレンジに直面したが、今は2030年に達成すべき目標に向かって邁進している。その目標とは、2030年には30億人の顧客を獲得し、気候ニュートラルな企業になるこ…

気候アクティビズムに関する歴史的判決?

昨年の夏ストックホルムの中心地で気候変動アクションのために道路を閉鎖した気候アクティビストは、ストックホルム地裁で有罪だと判決を受けたが、刑罰はなかった。 裁判所は「法制度によって保護されている重要な利益が脅威にさらされており、彼はその危険…

安全性より強欲さが勝つ・Open AI騒動の影で解任された二人の女性取締役

Open AI CEOのサム・アルトマンが解雇されたり復職したり。 この一連の騒動の中で、スウェーデンのメディアはAI研究者のマックス・テグマークに取材しないのかなと思っていたが、昨夜やっとインタビューがでていた。マックス・テグマークはマサチューセッツ…

© Hiromi Blomberg 2023