swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

コロナ監査継続中swelog weekend

swelog weekend nr 30 〈今週のトピック〉 コロナ監査継続中〈今週のブログ記事〉 COP26とSNSと冬の健康〈今週のスウェ推し〉 世界を狙うNick's swelog.theletter.jp 今週のニュースレターswelog weekendは内容が明らかにされたコロナ監査委員会の第二次報告…

グレタの意見に賛成しないヨハン・ロックストローム

昨日のブログでタブロイド紙のアフトンブラーデットの記事も読んだ方がいいのではないかと書いたので、今朝はさっそく「スウェーデン最大のニュースサイト」であるhttps://www.aftonbladet.se/を見に行ってみたら、すぐに興味深いインタビュー記事を発見。 …

フェイクニュースはそんなに心配しない若者たち

若者は主にSNSからニュースを入手しているが、他の世代と比較するとフェイクニュースにそれほど心配していないと、スウェーデンインターネット評議会が年次レポートの中でまとめている。 評議会の担当者は「この結果が、学校で情報源の信頼性確認教育が浸透…

SNS上の美が若い女の子の心を蝕むとカロリンスカ研究所

スウェーデンのカロリンスカ研究所からも、SNSと若い女性の精神状態の悪化の相関性に関する新しい研究結果が発表された。SNSで現実にはあまりないような作られた「美しい顔や体」の画像を見続けている女の子たちは、自分の体に対する否定的な感情を持つよう…

進む寒冷浴研究

私の大好きな寒冷浴(特に冬、サウナに入った後などに冷たい水に飛び込む活動 ☺︎)が健康によく、特に体重を減らしたい人にはよい影響を与える可能性ある、との研究結果が紹介されていたので、記事を読んでみたが、これだけで科学的に証明された! とは言え…

ビタミンD

「ほとんどの人はとる必要のないビタミンDを摂取している」と話している医師がいた。 大手日刊紙スヴェンスカ・ダーブラーデットは、スウェーデンでは2011年から2020年にかけて5歳から54歳の人に処方されたビタミンDが1000%(!)増加したが、そこには科学…

スウェーデンでさえ達成できない2045年までのネットゼロ

スウェーデンでは昨日の夜に限らず、よく日曜日の夜に政治討論番組をやっている。いつも思うのだがダラダラしたくないのかな、この人たち。みんなが家にてダラダラしている時間で、多く人に見てもらえる可能性があるからやるんでしょうけど。 ともかく、昨日…

森論争 swelog weekend

swelog weekend nr 29 〈今週のトピック〉 森論争〈今週のブログ記事〉 インテリアが気になるという逃避行動?〈今週のスウェ推し〉 グレタの映画 swelog.theletter.jp 今週のswelog weekendは「森論争」 COP26を目前に、スウェーデン国内で報道シリーズにな…

育児休暇はシリコンバレーに根付くのか?

GoogleやFacebookといったシリコンバレーのテック企業は、有給育児休暇を社員に提供することで優秀な人材を確保しようとしているが、その実社員は社内の競争から取り残されるのを恐れてか、育児休暇は思ったほど取得されてはいない。 そんな取材記事がダーゲ…

私たちの3度めのワクチンとアフリカの現状

スウェーデンではすっかりおなじみの顔になった公衆衛生庁のヨハン・カールソン長官とアンデシュ・テグネルが、いつもとは違う明るい光の屋外でとった写真を見かけて、あれっと思ったら、彼らはソマリアにいたのであった。 スウェーデンの公衆衛生庁は、2019…

イケアに見るパンデミック後のEコマースと実店舗での販売比率

イケアの最新の決算数字によると、世界全体のイケアの売上はパンデミック以前の水準と比べても伸びており、さらにはこの先何年もかかると思われていた実店舗からEコマースへの移行もパンデミックによる追い風を受けて、順調に進んだことがわかる。 2020年9月…

パンデミックで売れるインテリア雑誌

この夏、久しぶりにインテリア雑誌を買ったことをニュースレターに書いたけど、今スウェーデンではインテリア雑誌が好調だ。 swelog.theletter.jp 新聞や雑誌の紙とデジタルの発行部数や購読読者数を調査しているOrvestoの最新の報告書によれば、対象となっ…

スウェーデンの百貨店のサバイバル

現在スウェーデンの48の都市に店舗を持つ百貨店チェーンのオレーンス(Åhléns)は、2015年以降赤字を続けている。この9月に新CEOに就任したアニカ・ハーゲンは、これからオレーンスをスウェーデン最大のEコマース企業にすることを目指し、改革を進めていくと…

万引き恩赦で100人の告白

万引したことを告白し、謝り、盗んだもののお金を払ったら、その罪を許そう。 あるスーパーマーケットがこのような「万引き恩赦」を実施した所、100人以上の若者が名乗り出て、自分たちの罪を告白した。 このスーパーではエネルギードリンクから、菓子パンや…

職場での人種差別はどう生まれる? swelog weekend

swelog weekend nr 28 〈今週のトピック〉 職場での人種差別はどう生まれる?〈今週のブログ記事〉 差別はある、から始める〈今週は怒ってます!〉 在外公館投票の体制のお粗末さ! 今週のswelog weekendはスウェーデンの労働市場における肌の色による差別は…

南から北の集団就職

スウェーデン北部のシェレフテオのバッテリー工場、Northvolt。この工場で必要とされるだけで3000人、さらには周辺産業を含めると1万人近くの人をどうやって集めるかはNorthvoltにとっては大きな問題。 swelog.miraioffice.com 一方スウェーデンの中でも失…

犯罪は増えたのか?

一昨日のノルウェーでの事件のようなことが起こると、「近年犯罪は増えている」との私たちの理解にますます拍車がかかりそうだが、その認識は間違ってるという調査結果が今週発表されていた。スウェーデンのスウェーデン国家犯罪防止委員会(Brottsförebygga…

SNSと金と反ユダヤ主義

昨日の「ホロコーストの記憶と反ユダヤ主義への闘いのためのマルメ国際フォーラム」は、その警備のためにマルメで起きた混乱はともかくとして、無事開催されて無事閉会されたわけだが、会議の中で重要な議題として話し合われたのが、反ユダヤ主義の拡散問題…

危険でも、混乱しても、大金がかかっても、やらねばならぬユダヤ人差別と戦う国際会議

今日、10月13日は「ホロコーストの記憶と反ユダヤ主義への闘いのためのマルメ国際フォーラム」が開催される日だ。 スウェーデンのステファン・ロベーン首相が主催し、スウェーデン政府が約50カ国から国家元首や研究者を招いて開催されるこのフォーラムへは、…

アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞の「女性」問題

昨日発表された、私たちが普段(メディアが?だろうか?)「ノーベル経済学賞」と呼んでいる賞は、本当は「アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞」と呼ぶ。 この賞は他のノーベル賞のように、アルフレッド・ノーベルにより創設されたもの…

スウェーデンのmetooでは何が違っていたのか?

ニューヨーク・タイムズ氏がハーヴェイ・ワインスタインに関する暴露記事を発表して、Metooが燃え上がってからすでに4年。 Metooは世界中で広がったが、スウェーデンのMetooは、業界全体で協力しあって証言をするなど、より大きく組織的な運動となった点で…

連載開始・「スウェーデン発! みんなと地球の“ラーゴム”なくらし」

ELLEで「スウェーデン発! みんなと地球の“ラーゴム”なくらし」の連載が始まりました! (すみません、ブログでお知らせするの忘れてた!) スウェーデン語で「ちょうどいい」を意味する「LAGOM(ラーゴム)」という言葉。現代社会のさまざまな問題における最…

右派左派超えた気候同盟の「15の気候要求」 swelog weekend

swelog weekend nr 27 〈今週のトピック〉 右派左派超えた気候同盟の「15の気候要求」〈今週のブログ記事〉 盛り上がる気候危機関連報道〈今週のスウェ推し〉 Iittala Vintage Service 今週のswelog weekendは、右や左といったイデオロギーの前にまず気候危…

気候温暖化で北欧にやってくる昆虫や感染症による新たな健康リスク

気候危機による身の危険というと、この夏のドイツやベルギーを襲った大雨や浸水のことなどがすぐに頭に浮かぶが、スウェーデンに住む私たちにも、気候が温暖化したことにより、もっと身近なところで危険が身に迫ってきている。 それは、巨大なマダニや毒を持…

自転車利用の国家目標

スウェーデン政府は目下、国家道路交通科学技術研究所(VTI)に委託して、スウェーデンのすべての年齢層と社会経済的グループに対して自転車利用を増やすための国家目標を策定しようとしている。 気候危機に対処するためには、より多くの人が自転車に乗る必…

北欧で増える繊維リサイクル工場

最近のH&Mの動向と比較する形で、ドイツの衣料大手Zalandoがフィンランドの繊維リサイクル企業のInfinited Fiber Companyに投資を決めた話がニュースになっていた。 Infinited Fiber Companyはセルロース系の原料から「Infinna」と名付けられた新しい繊維を…

気候危機の前では、右だの左だの言ってる場合じゃない

「今の政治がやっていることは遅すぎるし、十分ではない」と右派、左派の著名論客が、気候危機の前でイデオロギーを超えて手を組む「気候同盟」を設立し、今期の国会に要求を突きつけた。 気候同盟の発起人として名を連ねるのは、元左党、女性党党首のグッド…

ポストコロナは予約で一杯

スウェーデンで企業が開催する各種会議やセミナーの会場となる、ホテルなどのカンファランス会場には、今、予約の問い合わせが殺到していて、すべての電話に答えている暇もない状況が続いている。 カンフェランスを手配するSvenska MötenのPR担当者は、パン…

自由とラーシュ・ヴィルクスと、その突然の死

昨日の夕方、ラーシュ・ヴィルクスが車の衝突事故で死んだ。彼の命を守るために同行していた2人の警察官と共に。ヘルシンボリで生まれたラーシュ・ヴィルクスはルンド大学で美術の博士号をとり、長年オスロやベルゲンの芸術大学で教鞭を取った人だが、彼を…

スウェーデンはブルーでブラウンで、ちょっと大丈夫? swelog weekend

swelog weekend nr26〈今週のトピック〉 スウェーデンはブルーでブラウンで、ちょっと大丈夫? 〈今週のブログ記事〉 人がいっぱい 〈今週のスウェ推し〉 街で森を担ぐ Tree Kånken スウェーデンの来年の選挙ではブルーとブラウンの色で表される極右のスウェ…

© Hiromi Blomberg 2023