swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

大学生2万人のPCR検査、大調査

今日からスウェーデンの大学で新学期が始まるが、3月以降、夏休みまでリモート授業を続けた大学も、今期はキャンパスでの授業を再開するところも多い。 その中でもキャンパスで授業行う割合が他の大学と比較して高いのが、スウェーデン北部の街にあるウメオ…

超幅の広い横断歩道

幅が35メートルある横断歩道。 スウェーデン最北部にある町Malåでは生徒たちが交通量の多い道を挟んで2つの校舎を行き来することが必要となり、そこで安全性を高める策として考えられたのがこのとても幅の広い横断歩道。校舎の一つは芸術を扱う場所なので、…

スウェーデンで移民が仕事を見つけるには

仕事ありきでスウェーデンに引っ越してきたのならいざしらず、まずはスウェーデンに来ることが目的で、そこから、さて仕事を探そうと思ってもこれは結構、というかとても大変だ。 引っ越してくる前に本国でしっかりキャリアを積んでいても、そんなものはスウ…

500人、1メートル、ディスコ・キング

新型コロナウイルス対策として今年の3月以降、最大50名までとされていたのスウェーデンにおける集会規模の上限が500名までに変更されることになった。公衆衛生庁が昨日の記者会見で発表した。 これは競技場やコンサートホールなど座席の決まっている催しに…

小さな子どもは0.045%、そして若者は騒ぐ

目下ウプサラで子どもと新型コロナの感染拡大の関わりを調べるPCR検査が行われていることを書いたが、昨日はフィンランドから子どもは新型コロナウイルスにほとんど感染しないという調査結果が報告された。 この8月に11,000名の子どもを対象に実施された検…

PCR検査キット不良品

3月から8月半ばまでスウェーデンで使用されていた一部のPCR検査キットの品質が悪く、これまで4000人近くの人に間違って陽性であるというテスト結果がでていたことがわかった。昨日の記者会見で公衆衛生庁が発表した。 このPCR検査キットは中国から購入された…

電動キックボードと酔っぱらい

コロナ禍の中、混雑する公共交通機関を避け街中を自由に移動する手段としてもっとっ脚光をあびてもいいのが電動キックボードだと思うが、昨日報道されていたのはまたそのネガティブな面を扱ったニュース。 電動キックボードによる事故は増える一方で、中でも…

感染者が自分で行う感染追跡調査

スウェーデンの新型コロナウイルスの感染状況は落ち着いてきており、新たに確認される感染者の数もいまのところはぐっと減ってきている。 夏休みも終わりみんなが仕事に戻って学校も始まった状況の中、これからまた感染が拡大する可能性はもちろんあるし、公…

減るLGBTQI認証、のその理由

1950年に発足し、現在7000を超える会員を誇るスウェーデンの性的マイノリティのための全国組織、RSFL。 RSFLでは、性的マイノリティの立場から職場環境を見直したり性的マイノリティの人たちへの理解を高める教育プログラムを運営しており、終了した組織には…

どこまでも甘いスウェーデン

いや、コロナ対策の話じゃなくて、飲み物の話です スウェーデンに引っ越してきた当時、ケーキのサイズの大きいことと甘いことに驚いた(辟易した?)ものだが、そんな思い出も遠い昔。最近はスウェーデンでもお手頃サイズの洒落たケーキもいくらでも手に入る…

子どもへのPCR検査で子どものコロナ感染拡大力を調べる

このあいだの週末、今週からの学校新学期スタートを前に、学校からの感染の広がりを抑えるために子どもたちにマスクを着用させるべきと考える26名の専門家たちの意見が、大手新聞ダーゲンス・ニュヘテルに掲載された。 公衆衛生庁のアンデシュ・テグネルは、…

守られるのか? スウェーデン公共放送の偏向なき報道

ポーランドやハンガリーなどでの国営もしくは公共放送が政権よりの偏向した報道を行っていることなどを背景として、スウェーデンの国会でしばらく議論されていたのが「公共放送は中立で偏向のない報道を行うことを、基本法と呼ばれるスウェーデンの憲法で規…

自由に摘んでいい果物のお宝地図

スウェーデン中東部のノールショッピングコミューンが近々市民に配布するのは、自由に摘んでいいりんごやなしが市内のどこにあるかを記載した、いわば「果物お宝地図」。 スウェーデンには自然享受権といって、土地の所有者に損害を与えない限り誰でも他人の…

TikTokとスウェーデン公共放送

スウェーデンの公共放送SVTの報道によると、SVTのITセキュリティ部は社員に貸与している仕事用スマートフォンから人気のTikTokアプリを削除するよう依頼した。これはTikTokアプリが同様のSNSアプリと比較して必要以上に個人情報を収集しており、またその集め…

コロナで起こる、あってはいけないお酒のバーゲンセール

スウェーデンでの消費者へのお酒の販売を一手に引き受けてる国営酒類販売店のシステムボラーゲット。システーメットの愛称で呼ばれるこのお店は、国民のアルコール摂取量を増やさないために存在しているので、販売量を増やすことが目的のセールス・キャンペ…

コロナの中でのざりがにパーティーとふにゃふにゃソング

例年であればちょうど今頃は、マルメ・フェステバルに多くの人が集まっている頃で、そしてさらには、あちこちで恒例のざりがにパーティーが行われている頃だ。 みんなで集まり、飲んで唄って、手でざりがにを食べるという、この陽気で楽しいパーティー。屋外…

コロナで増えた、開けっぴろげだが危険な場所への侵入

スウェーデンの家には外からの視界を遮る目的でつけられたカーテンはないし、よほどの豪邸でもない限りは一軒家であっても簡単な柵ぐらいはあっても塀も門もないことも多い。 そして住宅地を離れると、自然享受権がある。私有地であっても持ち主に損害を与え…

2020年8月14日、今日のスウェーデンでの住みごこち

いや、今日の話はルンドで続いた放火や、今日の早朝に起きたマルメの商店を狙った爆破事件とかで身の危険を感じるかといった問題ではなく、はたまた、コロナ対策でマスク着用に関する要請も推奨もない、世界でごく数少ない国のひとつになってしまったスウェ…

コロナで増える自転車泥棒

混雑する公共交通機関を避けるために自転車で通う人が増えているが、それと同時に自転車泥棒も増えた。2020年の上半期に警察に届けられた自転車の盗難は33,000台で前年同時期比で9%増となった。

モーリシャス座礁事故報道の不思議

モーリシャス沖で座礁した商船三井が手配した大型貨物船からインド洋に1千トン以上の重油が流出した事件が、日本ではスウェーデンでほど報道されていないように私には見えていて、ちょっと不思議に思っている。 こういう感想をもっているのは私だけではない…

高校の授業をめぐる議論で思い出す、スウェーデンのたどってきた長い道のり

コロナ禍でも、小中学校にあたる基礎学校は閉鎖しなかったスウェーデンでも、高校と大学の授業は春以降リモートで行われていた。が、その高校生たちがもう一週間もすれば秋の新学年期からは学校に戻る。 高校生たちが一斉に学校に戻ればバスなどの公共交通機…

コロナ禍での、夏休みからの戻り方

2020年8月10日、月曜日。 スウェーデンに住んでいるあなたは、もしかして今日から仕事に戻ります? そんな人にはいつもの夏と同じように「長い夏休みから仕事にうまく戻る方法」の記事が役立つかもしれない。 数日前から(今この瞬間からでもOK!)仕事用の…

首相とSNSとBlack Lives Matter・スウェーデンの場合

先週の日曜日、スウェーデンの大手新聞ダーゲンス・ニュヘテルにアフリカ系スウェーデン人6名へのインタビューが掲載された。 そして、スウェーデンでの黒人差別の現実を語るこのインタビュー内容に対して、ロベーン首相は、昨日自身のフェイスブックアカウ…

ゴミをお金にかえる犬

街にはいろんなものが落ちている。 先日も紹介した「磁石釣り」では、週末だけで自転車を74台釣り上げたというグループがでてきたり、今朝は、公園に落ちている缶を拾ってくる犬が既に9000クローナ(約11万円)分の空き缶を集めたという話が紹介されていた。…

コロナ増税?

世界的にみると「高負担」と称されることの多いスウェーデンの税制度だが、住民たちからそれほど不満の声があがらないのは、税収と支出の関係がわかりやすく、かつ私たちが理解できる範囲で予算が組まれていることにもあるように思う。 ほとんどの人はコミュ…

GDPの減少で、心配なのは若者の失業

2020年4月〜6月のGDP(国内総生産、スウェーデン語でBNP ・Bruttonationalprodukt)は、その前四半期に比べて8.6%減少し、1980年以降で一番激しい減少率となった。 昨日のニュースではスウェーデンでは厳しいロックダウンはなかったものの、公衆衛生庁の要…

大臣の器

担当領域の問題を理解する能力もないくせに、政権に近いという理由だけで「大臣」になった者に、その資格はない。……、いや、日本の大臣たちの話ではなく、今スウェーデンでニュースになっているのは、文化・スポーツ、民主主義担当大臣のアマンダ・リンド。 …

自然保護地区はゴミだらけ、街では放火が止まらない

「自然保護地区はゴミだらけ」、「今年に入って50件目の放火事件」。 今朝報道されていたこのポジティブじゃない内容は、両方とも私の住むルンドからのニュース。 コロナ禍で自然保護地区や森に出かける人はこれまでより増えた。その影響で自然の中に放置さ…

職場で増える薬物検出テスト

職場で薬物検出テストを実施する雇用主が増えている。 ヴェストラ・ヨータランド地方では、直近の3年で2万人が職場でのドラッグ検出検査を受けており、そのうちの1000人に陽性という結果がでた。ここではドラックにマリファナも含まれていて一番よく検出さ…

暑くて寒い、極端な夏

2020年の6月はとても暑い日が続いたのに、7月はとても寒い一ヶ月になり、気温の振り幅が極端だったこの夏のスウェーデン。 ダーラナ地方のSärnaでは、1893年以来の暑い6月となったが同時に7月の寒さも1965年以来の寒さになった。夏の天気は移り変わりが激…

© Hiromi Blomberg 2023