swelog 今日のスウェーデンのニュース

スウェーデンのちょっと違った「ほんまかいな!」なニュースから、毎日ひとつ選んで紹介しています

環境・気候危機

グレタの切手とインドで燃やされる彼女の写真

昨日久しぶりに出向いた郵便窓口で、グレタ・トゥーンベリがモチーフになった切手をやっと買って喜んでいたら、今朝一番に彼女の大きな顔写真がインドで燃やされている嫌なニュース写真が目に飛び込んできた。 記事によると、ニューデリーでグレタの大きな顔…

極寒の電気トラック

昨日の朝書いた、2回のワクチン接種の後に感染したという話に関しては、私と同様に心配した人が多かったのか、その後複数の医師、専門家が「特に心配することではない」とコメントを出していた。その理由はなぜかを追記として書いておいたので、よければ読…

木の車

製造に利用される素材を再利用できるものに切り替える。スウェーデン政府は、これまでの化石燃料を木材などのバイオベースの原料に置き換えていくという国としての目標をまとめ、昨日記者会見で発表した。 スウェーデンは、循環経済の考え方を中心に添え、世…

2018 年の干ばつで今、肉が足りない

スウェーデン人は、日曜日の夜8時にダラダラしたい気持ちマックスにならないのか? 選挙の前にはこの時間帯に党首討論会が放送されるし、昨日はまた公開裁判のようなアンデシュ・テグネルやロベーン首相、ハレングレーン社会担当大臣へコロナ対策への責任を…

コロナとファッション消費

スウェーデンの商業業界団体Svensk Handelの調べによると、2020年3月から10月にかけて衣類の販売は、前年比で17%減少、また靴類は同期比で30%減少した。スウェーデンのチェーンストアの一つIndiskaは、SVTのインタビューに答え、売上が20%減少したと話し…

守られなかった環境目標

スウェーデン政府は1999年4月に環境問題を次の世代に先送りにしないように、2020年に達成を目指す環境目標を設定した。当初は15でその後1つ増えて現在は16ある目標は、4年毎にスウェーデン環境保護庁が達成度を報告している。最新の報告書は2019年に出されて…

知らないうちに年金積立の8%をグリーンボンドに投資していた件

気候変動問題への意識の高まりに呼応して株式市場での資金の調達が難しくなってきた例えば化石燃料系産業は、今もまだ債権市場では資金調達に成功している。 世界の債券市場は株式市場よりも大きいため、気候危機問題への対処を加速するには債権市場でお金が…

衣料の最先端再生技術で、資源原産国になるか、スウェーデン

この度稼働したマルメのSiptexは最先端の技術と装置を備えた衣料の再生利用に特化した施設。 合わせると260メートルに渡る長いベルドコンベアの上に古着を流し込むとセンサーが綿、ポリエステル、ウールなどその素材を瞬時に判断して自動分別していく。世界…

カムチャッカ半島の死にゆく魚介類

カムチャッカ半島で、大量の海洋生物の死骸が浜辺に打ち上げられる状態が続いていることをSVTが報道している。なんらかの要因で死んで海底に溜まっている魚介類が大潮で一度に半島のあちこちの浜辺に打ち上げられる状態が続いている。 原因として考えられる…

Preemが露呈する旧来ビジネスの経済的非合理性

10日ほど前に「スウェーデン政府は、今後の世界の資本主義の流れを変えるかもしれない大きな選択を目前にしている」と書いた、燃料企業大手Preem(プリーム)の製油所の増築計画は、昨日、思わぬ形で決着がついた。 Preemが申請していた増築計画を撤回したの…

風力発電反対

「スウェーデンの東北」と私が勝手に呼んでいる北部ダーラナ地方の町、Malung-Sälenコミューンで昨日行われたのは、コミューンの持つ土地に計画されていた大規模な風力発電パークの賛否を問う住民投票。 250メートルの高さの風力発電機を40基建設する当初の…

海藻と牛とメタンガス

温室効果ガスの一つとして牛のゲップやおならとして排出されるメタンガス。この牛からのメタンガスの排出量を抑制するために、スウェーデンの海藻がこの先大きな役割を果たすかもしれない。 ある種の海藻を飼料にまぜて牛に食べさせると、メタンガスの排出量…

スウェーデンの環境問題と私のエコバッグ

スウェーデン政府はこの秋、今後の世界の資本主義の流れを変えるかもしれない大きな選択を目前にしている。その選択とは、これまでの経済至上主義の流れに留まりそのさらなる効率化を選ぶか、それとも気候危機へ対応を第一に考え、ひいてはパリ協定を遵守す…

モーリシャス座礁事故報道の不思議

モーリシャス沖で座礁した商船三井が手配した大型貨物船からインド洋に1千トン以上の重油が流出した事件が、日本ではスウェーデンでほど報道されていないように私には見えていて、ちょっと不思議に思っている。 こういう感想をもっているのは私だけではない…

レジ袋税でここまで変わったみんなの行動

時としてスウェーデンの政策変更は、その狙い通りというか、わかりやすいほどの国民の行動変容を引き起こす。お父さんしか使えない父親休暇制度の導入で、育児休暇をとる父親が増えたこともその一つ。 そしてこの5月から導入されたスーパーなどのレジ袋、シ…

キノコはいいけどマダニはね、の季節

まだ7月に入ったばかりだけど、森ではみんなが大好きなきのこ、アンズダケ(Kantareller)がもう顔をのぞかせているらしい。この夏は雨が少めだが、夏至前後の降雨により、今、白樺、とうひや松の林にいくと”カンタレッラ”を見つける確率が高くなっているそ…

グレタが語るヌーディスト・パーティー

「どこの国の政治家であっても、政治家というものは似たようなもの」。グレタ・トゥーンベリは昨年、ニューヨークの国連でのあの怒りのスピーチに始まる世界を駆け巡った長い旅を振り返り、そう切り捨てる。 「みんな一緒に写真を取るために列をなし、インス…

コロナ危機で気温は上昇

コロナ危機により世界中で様々な経済活動が減少すると、空気もきれいになって気候危機にもいい影響を与えるのかとなんとなく思っていたら、答えは逆だった。 大気汚染、空気中の微粒子などが減ると空気はより温まってしまい、直接的な結果として地球の気温は…

気候危機はスウェーデンで大きく表れる

このブログを書き始めたのは2018年の8月で、どんどん暑くなっていく夏に気候危機を肌身に感じたことと、9月頭に予定されていた統一選挙で排他的な極右政党が票をぐんと伸ばしそうな状況に、これはちゃんとニュースを追っておかなければだめだと思ったことが…

2020年4月の空気

ヨーロッパの航空交通量は70%減り、ストックホルムの交通量は30%少なくなった。 外出が禁止されていないスウェーデンでも、特にストックホルムでは多くの人が自宅からリモートで働き、電車やバスを間引き運転となり、またトラックなどによる物流も減ってい…

気候学者のメンタルチェック

自分のよい仕事は、世間への苦言。 毎日刻々と変わる気候問題を研究し、恐ろしい現実と向かい合い、それをわかりやすい形で伝えることに努力したあげく、政治家からの批判にさらされ一般人は耳を傾けない。 そんな毎日を送っている気候問題の研究者は落ち込…

雪と氷と動物たち(と鉱山と)

昨日は、スウェーデン北部のトナカイの放牧と鉱山開発企業との抗争についての貴重な話を聞く機会に恵まれた。話してくれたのは、自身もヨックモック近郊の出身のルンド大学の研究者。 トナカイの遊牧に関わるのはサーミ人の中でも10%程度の人でしかなく放牧…

セメント業界の二酸化炭素とCCS

スウェーデンのセメント製造業最大手でゴットランドに工場を持つCementa(セメンタ)。 セメントは原材料(石灰石)から加工する際に大量のエネルギーを必要とし、またその製造過程で石灰石を熱分解する際の科学的反応により二酸化炭素がでるという、二重の…

新税でスーパーから消えるビニール袋

野菜や果物を量り売りで買うことの多いスウェーデンでは、その際に薄いビニールの袋にモノをいれて計量し持ち帰ることが多い。このビニール袋一枚に付き30オーレ(約4円)課税されることが昨日の国会で決議された。直接課税されるのはこの袋の製造業者や輸入…

気候危機のために旅行先の変更を考慮する人が8割

ヨーテボリ大学のツーリズム研究所が行った最新の調査研究によると、スウェーデン人の多くは気候危機に対応するために、休暇先とそこへ向かう移動手段を変更する準備があるそうだ。 調査対象者の80%が、太陽と暖かさを求めて遠くの国(例えばタイは長らくス…

環境のために「自分は人よりよくやっている」?

ヨーテボリ大学がスウェーデン、アメリカ、イギリス、インドの4000人を対象に行なった新しい調査では、私達は「自分は他の人よりも環境問題により取り組んでいる」と思ってしまう傾向があるそうだ。 具体的にここであげられている取り組みとは、例えば環境に…

スウェーデンの1月の桜

昨日は北極海に例年ほど氷がなくて砕氷船の出番がまだない、という話を書いたが、今朝も温かい気候の話をもう少し。 1月の温かい気候は全国各地で続いており、ストックホルムの桜の名所クングストレゴーデン(Kungsträgåden)では桜が開花した。 これからお…

失業中の砕氷船

砕氷船Oden号(画像・Sjöfartsverket ) スウェーデンの最北の港町、ルレオでは5隻の砕氷船が出番なく待機中だ。毎年この時期には北極圏の氷をバリバリ割っていたが、今年は特に暖かくこの先も2,3週間はまだまだ出番がなさそうだという。 砕氷船を所有し…

ヨハン・ロックストロームと迎える「真実の新年」

「Gott Nytt år! (新年おめでとう!)ロックストロームのラジオ番組、もう聴いた? 年始めに必須!」 3時まで起きていた大晦日から一夜明け、年越しを一緒に過ごした友人夫妻とゆっくりお雑煮をいただいた後、のんびり後片付けをしていると夫がラジオ番組…

グレタの希望とヨハン・ロックストロームの悲観と今日の夕食

昨日、米タイム誌の「パーソン・オブ・ザ・イヤー」に選出され、COP25の演説では政治家には希望はないが「希望は人々の中にある」と話したグレタ・トゥーンベリ。彼女の演説はスウェーデン国営放送のニュースサイトで生中継され、直後にSVTの気候問題専門の…

© Hiromi Blomberg 2021