swelog ここだけのスウェーデンのニュース

日本では概要程度しか報道されないスウェーデンのニュースについてのコメントや、他では読めない小粒だけど気になるニュースを毎日伝えています

環境・気候危機

スウェーデンでさえ達成できない2045年までのネットゼロ

スウェーデンでは昨日の夜に限らず、よく日曜日の夜に政治討論番組をやっている。いつも思うのだがダラダラしたくないのかな、この人たち。みんなが家にてダラダラしている時間で、多く人に見てもらえる可能性があるからやるんでしょうけど。 ともかく、昨日…

右派左派超えた気候同盟の「15の気候要求」 swelog weekend

swelog weekend nr 27 〈今週のトピック〉 右派左派超えた気候同盟の「15の気候要求」〈今週のブログ記事〉 盛り上がる気候危機関連報道〈今週のスウェ推し〉 Iittala Vintage Service 今週のswelog weekendは、右や左といったイデオロギーの前にまず気候危…

気候温暖化で北欧にやってくる昆虫や感染症による新たな健康リスク

気候危機による身の危険というと、この夏のドイツやベルギーを襲った大雨や浸水のことなどがすぐに頭に浮かぶが、スウェーデンに住む私たちにも、気候が温暖化したことにより、もっと身近なところで危険が身に迫ってきている。 それは、巨大なマダニや毒を持…

気候危機の前では、右だの左だの言ってる場合じゃない

「今の政治がやっていることは遅すぎるし、十分ではない」と右派、左派の著名論客が、気候危機の前でイデオロギーを超えて手を組む「気候同盟」を設立し、今期の国会に要求を突きつけた。 気候同盟の発起人として名を連ねるのは、元左党、女性党党首のグッド…

地産地消チャレンジ

9月の一ヶ月間、半径250キロ以内で採れたものしか食べない「地産地消チャレンジ」に挑戦しているカップルをニュースが取り上げていた。 スモーランド地方に住むヨンナさんとダニエルさんの二人は、この試みの環境への影響や、日常生活の中での実行可能性、ま…

「グレタ効果」はなぜドイツの緑の党で起こって、スウェーデンでは起こらないのか

9月26日のドイツ連邦議会選挙を前に、そして本日9月24日の「世界気候アクション」を前に、グレタ・トゥーンベリの行動がドイツで特に若者に幅広く支持され、ドイツの政党支持率の変化に与えたのと同様のことが、なぜスウェーデンでは起こらないのか、という…

脱化石燃料で健康に、健康になると脱炭素へ

11月にグラスゴーで開催される国連気候サミット(COP26)にむけての記事だが、ダーゲンス・ニュヘテルの「健康」カテゴリーで面白い記事が掲載されていた。 英国の著名な気候変動と公衆衛生の研究者であるアンドリュー・ヘインズ(Andrew Haines)教授は、「…

コロナの後の飛び恥はどこへ?

「もう我慢できなくて夏は、ローマにいっちゃった」との知人の告白(懺悔?)を耳にしたと思ったら、スーパーの会員誌と一緒に冬休み向けのチャーター旅行のカタログが送られてきた。表紙には「飛行機、ホテル、その他の移動手段においてカーボンオフセット…

スウェーデンのメディアは気候危機問題を今、どう伝えているか

スウェーデンの主要ニュースメディアは、11月にグラスゴーで開催される国連気候サミット(COP26)に向けて、この秋の気候危機に関する報道体制を強化している。また気候に関する報道はよく読まれており、メディアの売上も伸ばしているとスウェーデンのジャー…

集中豪雨に備える集合住宅

少し前までは、日本の家は耐震補強工事や台風などの雨水対策などやらなくてはいけないことがあって大変だなぁ、スウェーデンではそんなことしなくていいから楽ちんだよね、とか呑気なことを考えていたが、スウェーデンでも近年の気候の変化を受けて「集中豪…

求められるGDPの再定義、そして日本はお手本に

GDP(国内総生産)という考え方で世界が進んでいる限りは、気候危機問題を解決することはできないとして、ローマ・クラブが、GDPの定義を刷新することで、気候危機への影響を軽減できるかどうかを調査している。 GDP・一定期間に国内で生産された財貨・サー…

気候温暖化に備える病院

今年は、私の住んでいるアパートで初めて「蚊」と出会った。夏の間は、窓は網戸もなく開けっ放しなので、蛾はよく入ってきていたけど、このあたりで蚊を見かけたのは初めて。 これまでずっとスウェーデンでは食品が湿らないと思っていたけれど、最近はそうで…

グリーンランドの採掘しない石油、グレタとVOGUE

2018年に「食料自給率」の記事で始めたこのブログ、今日で3周年、4年めに入りました。いつも読んでくださっているみなさま、ありがとうございます。記念に今日も気候危機の話題を。 .................. 世界最大級の石油・天然ガスが埋蔵されているが、今後…

拡大生産者責任で衣類価格も上昇へ

拡大生産者責任とは、製品コストの一部である回収リサイクルにかかる費用も販売価格に上乗せする形で生産者が予め負担するという考え方である。 生産者が製品の生産・使用段階だけでなく、廃棄・リサイクル段階まで責任を負うという考え方。具体的には、生産…

ロックストロームの「ショックだ」発言に、ショックを受ける

日本の熱海に始まり、ドイツ、ベルギーそして北米や中国などから、次々に送られてくる大雨洪水や森林火災のニュース。 世界各地からの自然災害のニュースを目にすることが日常化してしまっているが、そのニュースに対して信頼する環境科学者が「ショックを受…

イケアが気候に投資する時

先週、イケアの気候スタートアップへの投資の記事をいくつかのニュースメディアで見かけた。 イケアは2012年から非常に小規模ではあるが、マルメで社会的起業家から製品やサービスを調達することを始め、さらにその地域限定的だった取り組みを世界レベルに持…

氷河を覆え!

いやー、昨日は暑かった! かと思えば、うちの周辺は午後には急に局地的な嵐のような大雨が降る激しい天気に。そこで、今日は涼し気な氷河の話を選んだが、これも氷河が解けてゆく話ではある。 スウェーデンで一番南にあるへーラグス氷河でも氷河の融解が急…

ヘラジカも喘ぐ、ポータブルエアコンの夏

日本の熱海やベルギーやドイツなどの大雨・洪水による災害とは比較できないが、スウェーデンも今、スウェーデンなりに猛暑で大変だ。ここルンドでも連日30度ぐらいの気温が続いているし、天気予報で見る限りは北の方もとても暑そう。家電量販店は今年も扇風…

ブルー・グリーン・シティ・ラボ

「よく頑張った、スウェーデン! 心にぽっかり穴が空いたあなたには24時間限定の特別セールをどうぞ」、と昨夜のサッカー欧州選手権でのスウェーデン敗退を受けた、家電量販店からの広告が目につくそんな今日の朝。 政局の方は、国会議長から今の国会をまと…

飛び恥の次は「データ恥」?

この週末、コペンバーゲンからスペインのマヨルカ島へ7ヶ月ぶりに189名のツアー客を乗せた飛行機が飛んだ、という小さな記事を読んだ。気軽に飛行機で旅行にでかけてしまう習慣は、コロナが落ち着くと結構簡単に元にもどってしまうものなのかもしれない。 そ…

燃えるエスキルストゥーナ。沈みゆくマルメ。

スウェーデンの中堅都市エスキルストゥーナで起きている車が燃やされる大量の放火事件。警察は日曜日の夜起こった一連の放火事件を、警察がギャング団の中心人物を逮捕したことへの報復行為ではないかと見ている。 逮捕されたのは35歳くらいの男性で、数週間…

気候心理学者

「気候心理学者」という聞き慣れない肩書きでニュースで紹介されていたのは、ノルウェーの研究者で、緑の環境党の政治家でもある、ペール・エスペン・ストクネスさん。彼が解説するのは「私たちはなぜ気候変動を真剣に受け止めず、本気で取り組まないのか?…

法令がくっきり変えたプラスティックとの付き合い方

レジ袋税が導入されて1年がたったスウェーデンでは、今レジ袋を買うと大体一枚7クローナ(約90円) 程度する。例えばノルショーピングのスーパーICA Maxiでは、レジでプラスティクのレジ袋の販売は75%減った。 そして去年の7月からレジ袋の有料化が始まっ…

気候危機ジャーナリスト賞をスウェーデンのタブロイド紙が設立

スウェーデン人が今一番多くアクセスするサイトの一つである、人気のタブロイド紙アフトンブラーデット。国民の半分以上が使うと言われているこのニュースメディアが、この度、気候危機ジャーナリスト賞を設立すると発表した。 環境問題への意識が比較的高い…

西アフリカ熱帯雨林での種の絶滅が次のパンデミックに直結か?

種の絶滅は、これまでは自然保護の観点から語られることが多かったが、これからは人間の健康に直結する問題となる。 スウェーデンの公共テレビ局SVTの気候危機問題解説員エリカ・ベェルストロームは、人の感染症の3分の2は他の動物からのものだと説明する…

バルト海の窒息状況は止まらず、ヘラジカは飢える

世界最大の「死の海域」、バルト海中央部(Baltic Proper・Egentliga Östersjön)の超低酸素状況が改善されない。1999年頃から観測されている超低酸素状況は2020年も改善は見られなかった、とこの度スウェーデン気象庁が発表した。 スウェーデン語では東海(Ö…

スマホの寿命を伸ばすための新法をEUが超スピートで検討中

GDPRとか使い捨てプラスティックに関する新法とか、最近ではアルコール飲料への警告表示義務付け検討やさらにはワクチンの共同購入の件に至るまで、EUのちょっとグイグイ押してくる感じについてはこのブログでも何度か書いているが、また近く、EUから新しい…

花粉症シーズンは一年中に、そしてコロナと花粉

花粉アレルギーに悩む人には恐怖の宣告? 昨日のニュースで聞いたのは、今年は花粉アレルギーの人にはつらい年になりそうだということと、気候温暖化の影響で花粉のシーズンはどんどん長く「通年」といってもよい期間をさすことになってきていること、さらに…

グレタの切手とインドで燃やされる彼女の写真

昨日久しぶりに出向いた郵便窓口で、グレタ・トゥーンベリがモチーフになった切手をやっと買って喜んでいたら、今朝一番に彼女の大きな顔写真がインドで燃やされている嫌なニュース写真が目に飛び込んできた。 記事によると、ニューデリーでグレタの大きな顔…

極寒の電気トラック

昨日の朝書いた、2回のワクチン接種の後に感染したという話に関しては、私と同様に心配した人が多かったのか、その後複数の医師、専門家が「特に心配することではない」とコメントを出していた。その理由はなぜかを追記として書いておいたので、よければ読…

© Hiromi Blomberg 2021