swelog 今日のスウェーデンのニュース

多様化社会、環境、移民、働き方などの面での日本とは異なるアプローチがヒントになればと、 スウェーデンのテレビや新聞のニュースの中から、ささったトピックを毎日ひとつ選んで紹介しています。 週末は長めの読み物 swelog weekend スウェーデンのニュースメディアを取り巻く環境の変化にも注目しています。

燃えつきる子どもたち

日本では高齢化した「引きこもり」問題が改めて大きな社会的課題として浮上してきているが、今日のニュースでスウェーデン語の「Hemmasittare (家で座っている人)」という新語をみた。 インタビューに答えていた11歳の少女アンナは9歳の時から2年、学校に…

最北の植民地・電力 swelog weekend

スウェーデンの最北ノールランド地方に、フェイスブックなどのプラットフォーマーの巨大データーセンターが続々計画、建設されている。その状況を、「これでは新しい植民地のようだ」反対運動へと動きだした地元の人達がいる。 例えばイェーブレ (Gävle) 市…

Eコマースと化学薬品危険税

スウェーデン政府は、危険な化学薬品が使われている洋服や靴の輸入を化学薬品危険税をかけることで防ごうとしている。 危険な化学薬品とはガンやアレルギーを引き起こしたり、再利用を困難にしたり、水質に影響を与えるとされているものだ。2016年の化学薬品…

80億円の動かない農業システム

2014年から6億7300万クローナ(約80億円)かけて農業庁が構築してきた、農業ITシステムプラットフォームが暗礁の危機に陥っている。 EUの農業政策の一環として進められてきたこのITプロジェクトは、2014年から2020年期の予算の確定までにEU諸国の思惑が交錯…

フィンガーフード 2.0

歳をとってフォークやナイフが使いづらくなってしまうと、食べる量が減ってしまい栄養不足の状況に陥る老人が増える。 現在、老人ホームやグループホームなどで提供される食事は、カテラリーを使って食べる前提で作られているので、手で簡単に食べることがで…

オジフルエンサー スヴァンテさん

今、インスタグラムで4万人強のフォロワーを誇るマルメ在住のスヴァンテさんは、歳をとってもかっこいいスタイルを提案する高齢インフルエンサー、いわばオジフルエンサー。 現在68歳の彼は、60歳になった時、突然忙しく充実していた広告関係の仕事をやめ、…

450時間のヘラジカ・スローテレビ

ノルウェーのテレビ番組といえば、人気ドラマの「Skam」とスローテレビ。 そして、この成功を羨ましく思っていたに違いないスウェーデン公共放送SVT。 昨日から5月3日にかけて450時間の予定で、スウェーデンの最北端で行われているヘラジカ大移動の生中継を…

2500人のシェルター

スウェーデンにはいたるところに、戦争や災害時に逃げ込むことのできるシェルターがあり、その数は、全国あわせて65,000超。 このニュースクリップで紹介されているのはヨーテボリの街の真ん中にある2500人が一度に入ることができる大きなシェルター。1950年…

新しい街と大麻ハウス swelog weekend

そんなわくわくする持続可能なアイデアの数々の紹介の最後に登場したのが、大麻を使った建材で環境に優しい家を提案しているEkolution (エコリューション)というスタートアップ企業だった。 Ekolutionが提供しているのは、産業用大麻であるヘンプ(精神活性…

エロティックなオーディオブック

スウェーデンではオーディオブックのエロティック小説ジャンルが伸びていて、サービスプラットフォームの一つ、Bookbestでは2017年から2018年にかけて15.6%伸びた。それを支えているのは女性ユーザーだそう。 もともとオーディオブックサービスの会員は女性…

聴き放題サービスの持続可能性

昨日は、人気のオーディオブック聴き放題サービスのStorytel(ストーリーテル)に、これでは商売にはならないと契約の中止を宣言した大手出版社ボニエの話を書いたが、今日の話は、スポティファイとミュージシャンの話。 スポティファイはアメリカの著作権ロ…

点字サバイバルとオーディオブックのビジネスモデル

スマホやPCの音声読み上げ機能の向上や、オーディオブックの 劇的な普及で、点字が使用が減っており、視覚障害者の団体ではこの傾向を心配している。 視覚障害のある子どもが点字で「読む」ことを学ぶのは大切で、このままでは子どもたちが文盲になってしま…

これからは地下室で家庭養魚を

ストックホルムのソールベルガボーで、住宅の地下室で野菜を育てたり、食べるための養魚を行うプロジェクトが始まっている。 漁業地からスーパーへ、そしてそれから消費者へと、魚の長距離輸送を行うことなく、階段を降りていくだけで、今日の夕食の魚が手に…

77万円のムーミンマグ

今日はスウェーデンの話ではなくて、フィンランドからの話題です。 フィンランド語はさっぱりわからないけど、きくのは好きな私。フィンランド語でのオークションの様子(!すごい!)がビデオであがっていたので、紹介させてください。 www.svt.se 約77万円…

ハチミツ作りはビルの屋上で

スウェーデンに引っ越してきた頃は、郊外に住んでいる友人が庭でハチを飼っていると聞いて驚いたものだ。スウェーデンでは、ハチやハチミツ作りへの関心は以前より日本よりも高かったように思うが、今年はそのトレンドが街中にもやってきそう。 近年、受粉を…

スラタンへのインタビューで公共放送が払う罰金

スポーツニュースで、スラタン・イブラヒモビッチの利益に加担するような放送を行ったとして、スウェーデンの国営放送SVTが2万5000クローナ(約30万円)の罰金を払うことになった。 去年、番組では、スラタンがストックホルムに新しくオープンしたパデルセン…

スターシェフが語る母の自殺

今をときめくニューノルディック・キュイジーノの名店、先月はミシュラン星も2つに増やしたストックホルムのガストロロジック(Gastrologik)。 創業者のひとり、アントン・ビュールが、ダーゲンス・ニュヘテルに掲載された長いインタビューで語ったのは、…

スウェーデン400万人のカンナビス投資

スウェーデンの年金制度では、積立ての2.5%はプレミア年金といって自分でどのフォンドに積み立てるかを選んで運用することができる。 だが、多くの人は積極的にフォンドを選んだりせず、選択は放ったらかしで政府がデフォルトで決めたフォンドのことが多い…

家庭科で教えること

スウェーデンの小中学校にも「家庭と消費者」という科目があり、現在の教育要項では9年間合計で118時間学ぶことになっている。 この度、無作為に全国から選ばれた学校を対象とした実態調査で、学校検査局は、この科目のなかで料理に多くの時間が使われすぎて…

Klarna批判と消費者ローン

Klarna(クラーナ)はスウェーデン、フィンテック・スタートアップ界の巨人。 スカイプ、スポティファイの次にスウェーデン発のサービスで世界に大きく広がるものがあるとすればクラーナだろう。 Eコマース上のオンライン決済手段として伸びてきたクラーナは…

猫の格上げ

昨日から新しい法律が施行され、ペットを捨てることは罪になった。 またペットの飼い主には、きちんと世話のできる知識が必要とされるようになった。 今後は市の担当職員などが、ペットの適切な飼い方が守られていないと認識した場合は通報できるようにもな…

よみがえる夜行列車となくなる窓口

スウェーデン政府は、この春の予算で5000万クローナ(約6億円)をヨーロッパ各国との夜行列車の運行のために使うことを決定した。費用は、各国との交渉や調整、また新たにこの分野の専門家の雇用などに使われる。 私の夫はヨーロッパ内は基本的に飛行機に乗…

もっとややこしい夏時間

今日から夏時間。この記事を書いてからもう半年経ったとは驚きます。 swelog.miraioffice.com そして半年前に参照したダーゲンス・ニュヘテルの記事では「夏時間への変更は2019年が最後の年かも」となっていたが、先週の欧州議会で話あわれたところによると…

スウェーデンの完全無欠弁当

スウェーデンに引っ越してきてよかったと思うことはいくつかあるが(私は背が高いので服や靴のサイズが合うという点以外で)一番気に入っているのはおおらかさというか、その大雑把さだ。 これはもちろん私自身が大雑把だからだが(だから細かいところが気に…

アストリッド・リンドグレーンと新しい絵本

この夏、アストリッド・リンドグレーンの文章を使った新しい絵本が2冊出る。 Marit Törnqvist och Maria Nilsson Thore har illustrerat texter av Astrid Lindgren. Pressbild. Bild: Rabén & Sjögren アストリッド・リンドグレーンといえば『長くつ下のピ…

極・冷水浴でパニック障害を克服

長年パニック障害に悩んでいたスコットランド人のデイビスさん。 スウェーデン最北のアビスコで働き始め、氷と雪の中の冷水にゆったりとつかるという習慣を始めたところパニックに襲われることがなくったそうだ。彼女が心静かに体を鎮めるのは0.2度のの冷水…

インフルエンサーの倫理とお金と国税庁

2007年からブログを続け、今、スウェーデンで一番影響力をもつインフルエンサーの一人、アレクサンドラ・”キッシー”・ニルソン。 彼女の悩みは、インフルエンサーとしてどれくらい企業のマーケティング活動に関わっていいのか、その境目が曖昧なこと。消費者…

街からフリーペーパーがなくなる時

長い間スウェーデンのストックホルム、ヨーテボリやマルメといった都市区で、フリーペーパーのMetro(メトロ)は街の風景の一部だった。通勤の際には誰でも手に取る存在だった頃もはるか彼方。広告費がスマホ、デジタルへと移っていったことによる収入減の痛…

GDPRと警察の捜査

警察の犯罪捜査において、インターネット上のデータの足跡を追うことがますます増えているのは想像に難くない。 しかし、警察からインターネット関連企業への要求が昨年から施行されたGDPR(ヨーロッパ一般データ保護規則)の範疇におさまっているかといえば…

ダーゲンス・ニュヘテルとペーテル・ヴォロダルスキ swelog weekend

スウェーデンを代表する新聞ダーゲンス・ニュヘテルで、ペーテル・ヴォロダルスキが政治部責任者になったのは彼が30歳の時。その4年後の2013年、彼はわずか34歳で新聞の主筆・編集長となった。 編集長職とは別に、ダーゲンス・ニュヘテルで毎週日曜日に論説…