2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧
コロナの今、森が人気だ。 そして森を駆け抜けるといえばオリエンテーリングだが、競技の舞台が森であっても、やはりこのスポーツも今年は世界選手権をはじめ大きな大会はすべてキャンセルされている。スウェーデン国内でも50人以上の集会は禁止されているの…
スウェーデンでもコロナが猛威をふるいはじめた時、消毒用のアルコールが不足し、アブソリュート・ウォッカや大学の研究室で急場を凌ぐために消毒用アルコールを製造しているというニュースを見かけた。 今日、ダーゲンス・ニュヘテルで取り上げられていたの…
毎日毎日、明けても暮れても、自分たちのやっていることが間違っているとか、お前たちは無能だとか言われ続けるのはどんな気持ちなのだろうか? 毎日14時に関係省庁が合同で行っている記者会見には、いつも一番厳しい質問を投げかけるノルウェーからの記者が…
これまで立案に時間がかかっていた、コロナの高リスクグループの人向けの感染予防給付金がようやく決まりそうだ。 スウェーデンでは新型コロナウイルスに感染すると症状が重篤化する可能性が高い「高リスクグループの人たちは、社会から離れておくべき」とい…
ヨーロッパ各国やそして日本でも、新型コロナウイルス感染対策としての行動規制がどんどん緩和されていくなか、基本的にずっと同じ行動規制要請に従った生活を送っているスウェーデンに住む私たち。 夏が近づいてきて気も緩みがち、そして未来に向けてなにか…
スウェーデンの隣国デンマークは3月14日に国境を閉鎖した。 今もデンマークの国境は外国からの入国に対しては閉鎖されたままだが、ロックダウン(都市閉鎖)が解除され自由に行動できるようになったデンマーク人は、大挙して隣接するスウェーデン南部のスコ…
スウェーデン中西部に位置するヴァームランド地方で技術者として働くパトリシア・エドヴァールソンさんは、フラメンコやサルサを教えるダンス教師でもある。 彼女はこの度、ヴァームランドの森の木のパウダーを原料として3Dプリンターでダンスシューズの「…
新型コロナウイルスによるスウェーデンでの死者数は、今日にも4000名を超える。 2週間ほど前にポッドキャストに出演した時に「スウェーデンの死者が3000人を超えたという重くて辛いニュース」の話をしたのも記憶に新しいが、コロナによる死者の数はこれから…
積極的な事業展開を続け格安航空会社として成長したが、今回のコロナ禍で倒産の可能性もあったノルウェージャン(またはノルウェー・エアシャトル、Norwegian)は、この度大株主の一人として中国政府を迎えることとなった。 5月20日にノルウェージャンが発表…
スウェーデン政府は、5月19日、鉄道と道路インフラ並びにインターネット網の建設に特別追加予算として新たに12億クローナ(約135億円)の投入を決定した。 このうち7億2000万クローナ(約81億円)がコロナで激減してしまった運賃収入の補填と、運行が減った…
今回のコロナ禍でスウェーデンは幼稚園や小中学校を休校にしなかったが、子どもたちが感染拡大の主な原因となることは考えられず、また高齢者の死亡率との関連性は低いと結論づけるレポートが昨日、Acta Paediatricaに発表された。 レポートをまとめたのはカ…
「スウェーデンでは院内感染はどうなっているのですか?」という質問を何度かいただいたのだが、これまでは高齢者施設での感染拡大に関するニュースに比べると、院内感染に関して目立った報道はなかった。 昨日、スウェーデンの一地方であるクロノベリの地域…
「スウェーデンでは医療体制がこわくて、おちおち病気にはなれない」と日本の方に話すと驚かれる。多くの人は、なんとなく「スウェーデンは医療や福祉が充実している」と思ってくれているので、私の話はまったくそのイメージにそぐわない。 世界最高レベルの…
世界中に感染症やウイルスの研究者はどれくらいいるのだろう? 新型と名がつく今回のウイルスは最初からわかないことだらけだけど、研究が進むにつけ、そのやっかいさがどんどん明らかになっていっているように思える。 次々と発表される研究結果も、現時点…
昨日は、今回のコロナ禍で突然全国民の前に立つことになった公衆衛生庁のもう一人のアンデシュである、アンデシュ・ヴァレンステンのインタビュー記事を読んだ。 主席疫学官であるアンデシュ・テグネルを補佐する次席疫学官のアンデシュ・ヴァレンステンは、…
スウェーデンで新型コロナウイルス感染により集中治療室で手当を受けている患者の数が直近の1週間だけでも20%減少し、久しぶりに400名台をきる397名となった。昨日のコロナ関連行政機関合同日例記者会見で、社会庁が「事態が好転しているよい兆しが見える…
デンマークで突然ロックダウンが始まったときや、スウェーデンで私たちの行動が変わり始めた時に、北欧各国首相が子どもに向けた記者会見を開催したことを覚えている人も多いだろう。自分で行動を決めることができない子どもにむけて、特別なメッセージが必…
連日、社会担当大臣、労働担当大臣、教育担当そして文化担当などの大臣たちの新対策決定発表の記者会見がひっきりなしに行われる(ちなみに上の大臣たちはみんな女性だ)。 その中で今回の政府のコロナ危機対策の取りまとめも兼任する内務大臣のミカエル・ダ…
スウェーデンの大手銀行SEBによると、スウェーデン人のカードでの購入はコロナ危機の状況下で25%〜30%程度減少している。この国がキャッシュレスであることを考えると、これはほぼ消費全体の数字としてみてもいいのかもしれない。 消費の落ち込みは、経済…
WHO(世界保健機関)が新型コロナウイルスのパンデミック宣言をして2ヶ月。 このブログでも、3月15日に「先週、公衆衛生庁が『スウェーデンで感染拡大のリスクはとても高い』と発表したあたりから、人々の行動が少し変化してきた」と書いている。そして2ヶ…
渋谷陽一さんといとうせいこうさんのポッドキャストでお話させていただきました。この番組は他の回もみんな素晴らしいので、ぜひ! SIGHT RADIO 渋谷陽一といとうせいこうの話せばわかる!政治も社会も ------------------------SIGHT RADIO 渋谷陽一といと…
スウェーデンには、人が人生の最期をどう迎えたかを記録する「緩和ケア記録」(Palliativ registret)」という世界でも他に例をみない制度と機関がある。病院や高齢者特別住宅で人が人生の最期をどう迎えたかを記録し、その最期の時間をよりよいものにするこ…
スウェーデンはコロナ危機にどう対応してきたかを4月12日に一度まとめた時に「スウェーデンの公衆衛生庁は”集団免疫を獲得して新型コロナウイルスに対抗する”という考え方を採用していない」と書いたが、自分でもなんだかうまく説明できていないような気が…
コロナの影響でニュースの需要は高まっているのに、ニュースメディアの経営はこれまで以上に厳しいものになっている。観光や旅行、さらには文化イベントなど、これまで新聞社の経営を支えてきた広告がまったく入らなくなっているからだ。 文化担当大臣のアマ…
スウェーデン政府は昨日、失業手当や疾病休暇補償の強化のため150億スウェーデンクローナ(約1650億円)の予算を決定したが、納税期限の延長など個人や企業の支出を抑える施策ではなく、政府からの直接的な新予算の投入としてはこの昨日の発表が3月16日の最…
昨日の日例記者会見での社会庁からの発表によると、4月28日までに新型コロナウイルスにより死亡した人の90%以上が70歳以上の高齢者だった(合計1877名)。またこのうちの約半数にあたる948名が高齢者特別住宅(särskilt boende)に住んでいた人で、うち377名…
下水は処理されるだけのものだと思っていたら、これを調べれば麻薬の浸透状況もわかるし、コロナの感染拡大状況もわかるらしい。ストックホルム郊外のブロッマ下水処理場からは高い数値の新型コロナウイルスが検出された。 (麻薬の話はこちらから 下水でわ…
新型コロナウイルスの身体への脅威を最も受けるのが、感染すると重篤な状況に陥る可能性が高いとされる「高リスクグループ」の人たちであるならば、職を失うという意味で、今、経済的に一番大きな影響を受けているのは「若い女性たち」だ。 これは昨日、エヴ…
これまで強固なロックダウンを実施してきたイタリアやスペイン、そしてスウェーデンの隣国のノルウェーやデンマークも、今週以降、外出禁止令を緩和し、今後は最善の方法を模索しながら社会を徐々にオープンしていくことになる。 世界の中でもユニークだと注…
スウェーデン政府がこれまで決定してきた、失業者や文化セクターまた企業に向けた給付や貸付、税金納付期限の延長などの主な対策は、政府のホームページ上の新型コロナウイルス向け対策一覧特設ページにわかりやすくまとめられている。 先週は金曜日のメーデ…