swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

残された未知の世界を磁石で探検

今朝みたビデオクリップで語っていたのは「マグネットフィッシング(磁石釣り)」を愛するマリアさん。 強力な磁石を使って川などに落ちている金属を釣り上げる「磁石釣り」は、おそらくもう一部の熱烈な愛好者が世界中にうすく広くいるようなアクティビティ…

秋からのスウェーデンが直面する問題

もうすぐ8月。8月と聞けば本格的な夏を感じる日本と違って、スウェーデンではそろそろ夏休みも終わり、来週辺りから仕事に戻る人がぐんと増える。季節はもう秋。 ダーゲンス・ニュヘテルが昨日公開したインタビューで公衆衛生庁のアンデシュ・テグネルは、…

アマゾンはスウェーデンで何を壊すか?

この秋にもアマゾンがスウェーデンでの営業を開始することを複数の業界関係者が明かにした。ダーゲンス・ニュヘテルが報道している。アマゾンがスウェーデンにやってくることはこれまでにも何度も噂されていたが、今回はどうやら本当らしい? スウェーデン小…

ワクチン接種しない人3割

スウェーデン社会防衛対策庁が先日行った調査では、新型コロナウイルスのワクチンができても3割の人が接種に懐疑的でおそらく受けないであろうと回答した。 この調査結果を受ける形でSVTがインタビューしていた世界的なワクチンの識者であり医師のポール・…

混雑を防ぐための9億円

7月1日から施行されたレストランやバーなどでの感染拡大を防ぐための新しい規則。この規則によると、例えば異なる客同士の間は1メートル以上の間隔を保つことになった、、、はずだが? ストックホルム市ではこれまでに、主に「混雑している」と苦情があっ…

ブルーベリーをめぐるモヤモヤ

今日はニュースそのものというよりは、そこに書かれていたニュースの背景となる豆知識に驚いたので、まずはそのことを。 「スウェーデン国土のおおよそ17%はブルーベリーに覆われており、その植生はスウェーデン全域にわたる」。 これ、17%ってすごくない…

チキンとコロナの意外な関係

コロナの中でスウェーデン産の鶏肉の売上が伸びている。 スウェーデンの鶏肉市場で第2位で、スコーネの家族経営企業であるGuldfågelnはこの春以降売上が目立って伸びたことを明かしている。 Guldfågelnでは3月以降、全体の売上の5分の1にあたるレストラ…

ワクチンの順番

70歳以上の高齢者、重篤になる可能性の高い糖尿病などの既往症のある人、そして医療機関で特に新型コロナウイルス対応に従事している人たち。さらに高齢者介護施設など高齢者向け各種サービスで働く人。 昨日、公衆衛生庁がコメントしたのは来年に予定されて…

マスク

アメリカのトランプ大統領まで前言を翻してマスクをつけはじめ、マスクをめぐる見解でスウェーデンの独自性が際立ってきた。現在マスクの着用を義務化もしくは推奨している国は#masks4allによると130カ国に及び、欧州疫病予防センターECDCも電車におけるマス…

コロナ予測

EUのコロナ復興基金はどうなる? スウェーデンは貧乏くじ? とか思いつつも2,3日ニュース番組からご無沙汰していたら、その間に公衆衛生庁のアンデシュ・テグネルが3週間の夏休みから戻ってきていた。 さっそく昨日の記者会見に出たデグネルが発表したの…

移民の文化と言葉とコロナ

自分の親族、知人たちの間から33人を新型コロナ肺炎で亡くしたというヌリ・キノさんの話が、今朝のニュースで取り上げられていた。 キノさんは今回感染が多く広がったストックホルム郊外のソーデルテリエに暮らす。新型コロナがスウェーデンを襲った当初、政…

コロナで人気のブレーキンゲ

ブレーキンゲ(Blekinge)とはスウェーデン南東の、長い海岸線を持つ地方の名。 夏のデスティネーションとして、通常の年であればキャンピングカーでやってくるドイツ人たちに人気があるが、今年はコロナの影響でスペインやギリシャといったリゾート地へ行く…

旅行にもいけない若者は医療を目指す

今年ぐんと増えた大学への出願。その中でも目立ったのが看護師や医師など、医療従事者養成コースへの出願だ。出願者の中で今年高校を卒業したばかりの人たちの出願傾向をみれば、看護師へのコースは前年比で28%、医学部への出願は26%増えている。 コロナで…

「金に魂を売ったOatly」論争の残念なところ

スウェーデンのオートミルクの人気ブランド、オートリー(Oatly)が、アメリカのリスクキャピタル大手のBlackstoneが中心となった投資ラウンドで2億ドルを調達したことが、ウォール・ストリート・ジャーナルの報道で今週の水曜日に明るみになった。 Blackst…

医療的自殺幇助を法に問うスウェーデンの医師。年老いた自分の使い方

「私の行いは法に反することなのかどうか、裁判で法に問いたい」 こう語るのは77歳の医師、ステファン・ベリストロームさん。 ベリストローム医師が行ったのは、自ら死を望んでいた難病ALSの男性患者に、致死量の睡眠薬を手配したこと。この男性は7月頭にス…

コロナの中でお酒を飲まなかった私たち?

2020年の上半期、スウェーデンの国営酒屋であるシステムボラーゲットの売上は金額ベースで前年比13%増えた。しかし、システムボラーゲットが実施した消費者対象の調査によると、みんなの酒の消費量は増えていない。 この調査では10人のうち7人が酒の消費量…

アノニマウスがルンドに

昨日見たバンクシーの動画、凄すぎてびっくりしたけど(ロンドン地下鉄はこの車両をこの後どうするのだろう?)私はルンドにやってきたもっとのんびりしたアノニマウスの作品を見に行ってきた。 (アノニマウスとは? はこちらの記事で。 道端に「ネズミ御用…

やってきた狼はなにかの予兆?

スウェーデン南西部ハランド地方、ハムスダッド周辺で「狼を見た」という報告が増えている。 犬を連れて散歩していたリセロッテさんは間近で狼をみたことを「神々しいまでの体験」と話しており、狼は50メートルほど離れた地点で立ち止まり彼女と彼女の息子が…

コロナでサッカーの試合がないと?(桶屋はもうからないけど…)

サッカーの試合や夏の大きな音楽イベントがコロナの影響で中止になったり無観客になると、犯罪事件の捜査がすすむ。人気のサッカーの試合では100名以上の警官が警備にあたることも多いが、そんな人的リソースを事件の捜査にあてている現状がその理由の背後に…

スウェーデンでお酢がどんどん売れるわけ

スウェーデンではコロナの影響で家でお寿司を作る人が増え、3月のお酢の売上は前年比で4割増し……、というわけではなくて、お酢の売上が伸びている理由はおそらく別のところにある。 今この国でお酢や重曹の売上が伸びている背後にあるのはおそらく、今スウ…

増えた自転車利用はぜひHövdingで!

少し前に、ヨーロッパの大都市では車道の一部を自転車専用レーンにしたり、フランスでは国から自転車利用に関する補助金がでるなどの動きがあってパリの街でも自転車が目立つようになったというニュースをみた。 そうだよね、混んだ地下鉄とかできることなら…

「いつもの住宅問題」でなごむ朝

4月に、コロナの影響か大学などの高等教育で学びたい人が増えていると書いたが、昨日発表された数字ではその後めでたく入学や単科コースへの申込みが許可された人は30万人となったことがわかった。これは昨年と比べると10%増となる。 30万人が高等教育へ …

出会わない夏

一時は医療が崩壊する要因になるのではとの心配もあった、新型コロナで集中治療室で手当を受けている患者の数がスウェーデンで100人以下になったことがわかった(covid-19で治療を受ける人減少)。 4月末に比べるとその数は5分の1まで減っており、さらには…

レジ袋税でここまで変わったみんなの行動

時としてスウェーデンの政策変更は、その狙い通りというか、わかりやすいほどの国民の行動変容を引き起こす。お父さんしか使えない父親休暇制度の導入で、育児休暇をとる父親が増えたこともその一つ。 そしてこの5月から導入されたスーパーなどのレジ袋、シ…

難関の警官職、危険と給与はセットでね

警官が足りていないという話はこのブログでも何度か書いたけれど、実はなりたい人は増えているけれど、警官にはそんなに簡単になれないのだという背景にも言及した記事があったので紹介します。 現行の仕組みでは、警官への応募の受付は年間を通して行われて…

意外に低いスウェーデンのリモートワーク志向?

ダーゲンス・ニュヘテルが昨日発表した調査結果では、5人に一人がコロナ禍が落ち着いた後も今のリモートワークが増えている状態を続けたいと考えていることが明らかになった。 コロナの前の半年間でも、一週間のうち少なくとも半日は会社以外の場所からリモ…

コロナが加速する「お店消滅」

6月15日に久しぶりに街に出た時の写真。天気はいいけど閑散としてる。 スウェーデンの街中の「お店」はコロナ禍がやってくる前から、この先3万人の仕事が失くなる予想が発表されるなど、存続の危機にさらされていた。みんな外出を控えるようになり3ヶ月以…

キノコはいいけどマダニはね、の季節

まだ7月に入ったばかりだけど、森ではみんなが大好きなきのこ、アンズダケ(Kantareller)がもう顔をのぞかせているらしい。この夏は雨が少めだが、夏至前後の降雨により、今、白樺、とうひや松の林にいくと”カンタレッラ”を見つける確率が高くなっているそ…

「黄色い車」のニュースの理由

ドライブやバスでの遠足の途中、対向車の中から「滋賀ナンバー」の車や「スバル」を見つけてその数を競う遊びは誰でもやったことがあると思う(例がちょっと偏りすぎ? すみません…) スウェーデンの場合、その典型的なチャンレンジのパターンが「黄色い車を…

スウェーデンでもフェイスブック広告ボイコット

スウェーデンでも、国有鉄道企業のSJ、またオーツ麦ミルク製造販売のOatlyといった企業がフェイスブックへの広告を一時停止する流れが顕著になってきた。 増悪や暴力をあおる投稿を放置し、人種差別、ヘイトスピーチ、フェイクニュースの温床となりながら対…

© Hiromi Blomberg 2023