swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ノルドストリームの深刻な温室効果ガス排出量

ノルドストリームのガス漏れは、スウェーデン全体が1年間に排出するのと同量の温室効果ガスが放出されてしまった可能性のあることを研究者たちが指摘している。 ノルドストリーム社がデンマーク政府に提供した情報では、このガスパイプラインには約7億7800…

ヨハン・レンク、デヴィッド・ボウイを指導する

HBOの『チェルノブイリ』や、『ブレイキング・バッド』や『ウォーキング・デッド』でもいくつかのエピソードを監督しているヨハン・レンクがインタビュー番組に出演していて、デヴィット・ボウイの「Black Star」が生まれた背景やまたボウイの最後のミュージ…

ノルドストリームについてスウェーデン首相「情報は信頼できる情報源から」

あまりよくないことだと自分でも思うが、ここ数年、トランプが大統領になったり、コロナがやってきたり、近くで戦争が始まったりというニュースに触れていると、ちょっとしたニュースでは驚かなくなってきた。昨日の午後9時からアンデション首相を始め外務、…

食洗機クッキングと危機の時代の調理法

高騰する電気代を節約するため食洗機を回すついでにその中でお料理しちゃえ、というのがトレンドになっているそうで、アフトンブラーデットの記者が食洗機クッキングに挑戦して、試食会を行っていた。 料理方法はいたって簡単で、お湯や洗剤がはいってこない…

スウェーデンでも続くイランへの抗議デモ。マシ・アリネジャドのドキュメンタリー

風紀警察に乱暴に逮捕されその後死亡したマフサ・アミニさんの死をきっかけとして始まった今回のイランでの大規模な抗議運動。これまでに多くに死者を出しており、国家の統治方法への抗議デモはイラン国内から国外へも広がっている。ロイターはイランがノル…

スウェーデンの徴兵制 swelog weekend 77

今週はこちらです! 私がスウェーデンの今の徴兵の仕組みについて書こうと思っているうちに、ロシアでは部分動員令が発令され、徴兵から逃れようとする若者が出国する動きが相次ぐという事態になった。長く続いた平和を背景に、2010年にはいったい停止されて…

既に超えた? 5つのティッピングポイント

人々が戦争したり銃で撃ちあったりしている間にも気候危機はどんどん進んでおり、この度ストックホルム・レジリエンスセンターの研究者がサイエンス誌に発表した研究結果は、5つの分野で既にティッピングポイントを超えてしまった可能性があることを指摘し…

10万人の医療事故

選挙の前に、スウェーデンの医療現場では毎年10万人が医療事故で負傷しているというギョッとするような記事がでていたのを思い出したので取り上げておく。 スウェーデンの病院はどこも人手不足で、病床もいっぱいいっぱい。本来ならそこで治療されるべきでな…

NATOへの加盟とトルコの戦闘機購入の関係

スウェーデンのNATOへの加盟手続きの状況が「新政府にとってもトルコの要求に答えていくはとても難しい問題となるだろう」という解説記事にまとめられていた。(政府の形はまだ決まってはないのだけれど) トルコはここのところスウェーデンでの選挙結果を見…

電動キックボード、新規制で大量撤去される

ということで、選挙からは少し離れていつもの話題に戻る。日本語でスウェーデンの電動キックボードの最新状況を詳しく伝えるサイトは、このswelog以外に他にない(それは本当かもしれないが、世の中でこのニュースが求められているかどうか、需要があるかど…

この先いったい誰が政治家になりたいと思うのか?

選挙の後のこのちょっとどんよりした感じとは自分でも区切りをつけたいと思っているので、もうそろそろ選挙のことばかり書くのはやめようと思うが、最後に、今回の選挙の後で辞任した中央党の党首、アニー・ローブのことを。 まだ40歳にもならないのにこれま…

”Make Sweden Great Again”?

今回のスウェーデンでの選挙結果が、アメリカのオルタナティブSNSやThe Gateway PunditやInfowarsといった極右サイトで注目を浴びている(オルタナティブSNSとは、ツイッターなど大手SNSから追放された人たちのSNS)。トランプの元顧問だったスティーブ・バ…

そして文化はどうなる? swelog weekend 76

選挙の投票日から一週間が経った。長らくスウェーデン第2の政党で、これまでも首相経験者を輩出している中道右派の穏健党の今の党首、ウルフ・クリステルションが首相になるだろうと見方はかわらないものの、右派陣営のどの党から誰が大臣になって政府を構成…

「投票してもなにも変わらない」

スウェーデンでの選挙の投票率は過去4回上昇していたが、今回の選挙では全体の投票率は84.1%にとどまり、前回の87.2%から低下した。大都市郊外の選挙区では投票率が35%〜40%のところもあったし、また社会経済的に困難が多いとされている地区での投票率が…

服と靴が売れない

スウェーデンでは8月は新学年の季節。子どもためや大人もワードローブを新調することが多く、これまではファッション小売業の稼ぎ時だった。スウェーデンの小売業連盟がこの度発表した数字によると、衣料品のこの8月の売上は、前年と比較して2.5%減、靴は7.…

危険な時代の危険な道

30%の支持を集めた社会民主党が政権の座を明け渡さないといけないなんて、ちょっと割り切れない気もするが、木曜日を待たずに、昨日のうちにすべての開票は終わり、マグダレーナ・アンデション首相は辞任を表明した。社会民主党は過去20年で一番高い得票率…

投票して泣く

日曜日の朝8時に投票所に向かい、10分ほど列に並んで無事に投票を済ませた後、すぐそこの家まで歩いて戻る途中、ふいに涙がでてきて自分でも驚いた。 コロナやら、近くの国での戦争やら、極右政党の躍進とやらがあっても、こうして投票券を手に投票所に向か…

投票率と選挙への関心

期日前投票と在外選挙でのまだ数えられていない票が23〜24万票あると見られているが、今の右派陣営が1議席の差で優位にたっている状態がこの先くつがえるのは難しいだろうというのが、数学者から政治学者まで大方の専門家の意見。 すべての票が集まり、また…

はっきりしない中ではっきりしていること(選挙の話)

スウェーデンの選挙開票は大変だ。昨日の夜は10時半くらいまで開票速報番組をみていたが、全国各地でコツコツと票を数えている様子がよくわかる。投票場が締め切られた夜8時の時点では出口調査の結果が発表されていたが、ここでは左派陣営が差をつけてリード…

男と女の政治的分断 swelog weekend 75

今日は統一選挙の日です。 Googleも スウェーデンの選挙になっています! 昨日はルンドの図書館でも事前投票のための大行列を見かけ、今日も全国各地で混雑が予想されるとのことなので、8時になったら一番で行ってこようと思っています。 www.svt.se 行列の…

Tiktokと政治、そして選べないグレタ

日曜日の投票日を目前に、昨夜はSVTで最後の党首討論会が行われたが、テレビを見ない若者の間ではTiktokでの政治家インタビューなどが大きなトレンドになっている。 毎日12時間、Tiktokのビデオ編集に費やし、一日に最大6本のTiktokクリップを公開しているの…

これが、これからのスウェーデンの形?

備えあれば憂いなし? 日曜日の選挙で8年ぶりに政権交代が起こり、右派連合による新政府が誕生した場合、スウェーデンはどうなるのかをアフトンブラーデットが15の項目でまとめていた。 全体を一言でいうと、不安定な経済状況と連立政権の便りなさから、政…

今回の選挙と気候危機

4年に1度の統一選挙まであと4日と迫った昨日の夜、右派左派陣営のトップによるテレビ討論会があった。マグダレーナ・アンデション首相と右派陣営をまとめる穏健党党首のウルフ・クリステルションの間でもっとも熱く議論されたのは、電気料金、私立学校の利…

節電は行政から

毎日、毎日、電力関連のたくさんのニュースを目にするが、今日読んだのは「節電はまず行政から」と政府が提案したというニュース。マグダレーナ・アンデション首相は消費電力が多い行政が電力消費量を削減することで、全体の電気料金が下がる効果もあると話…

右派ポピュリスト政党がもたらす安全保障上のリスク

中道左派与党の社会民主党の防衛大臣と統合・移民担当大臣が記者会見をひらき、右派ポピュリスト政党でスウェーデンの第2党になろうとしている「スウェーデン民主党がもたらす安全保障上のリスク」に関してブリーフィングを行った。 この2名の大臣によると…

パンデミック下で増えた、治療を求める女性のアル中

マルメの依存症治療クリニックは、新型コロナの感染拡大状況や国営種類販売店システムボラーデットの売り上げ高の推移と、アルコール中毒問題でヘルプを求めてクリクニックを訪れる患者の増減に関連性がないかを調べたが、そのような関連性は見つけることが…

防衛軍と風力発電 swelog weekend 74

今週は風力発電開発と防衛軍の関係についてです。 今週のブログの「イケアが洋上風力発電へ巨額投資」の記事にも書いたように、目下、スウェーデンでは風力発電プロジェクトは目白押し。しかし風力発電プロジェクトの具体的な計画、認可をすすめる前に、スウ…

私たちはなぜ信じ、騙されてしまうのか?

今週ストックホルム大学で開催された知識の力に関する学際的コンフェランスで、ダニエル・シモンズとの共著『錯覚の科学』で有名なクリストファー・チャブリスによる「なぜ私たちは陰謀論などをいとも簡単に信じてしまうのか、そして騙されないためにはどう…

お酒の値上げ、この冬の電気料金

スウェーデンの国営種類販売店のシステムボラーゲットは毎年3月と9月に価格の改定を行っており、これまでは平均して1%程度の価格上昇があった。今年にはいってからも前回の3月の価格改定の際には、他の物価と違いお酒には目立った価格上昇はなかったが、こ…

公衆トイレはジェンダーフリーであるべき?|スウェーデン発 みんなと地球の“ラーゴム”なくらしvol.12

今月のElleラーゴム連載は、公衆トイレの話です! どうぞよろしく! かつて公衆トイレは男性用だった!ジェンダーフリーへと進化したストックホルムの“トイレ”とフェミニズムの歴史を、スウェーデン在住コラムニスト、ブロムベリひろみさんが繙く。 www.elle…

© Hiromi Blomberg 2023