swelog ニュースで語るスウェーデン

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交通事故と自転車

スウェーデンは世界でも有数の道路交通上の安全が確保されている国で、過去25年間で重傷者を伴う交通事故件数は減り続けている。ただし重傷者を伴う自転車事故は過去10年間で増えた。

スウェーデン交通庁の分析によれば、これは自転車の利用が増えていることが大きな原因のひとつだが電動キックボードの事故も今は自転車関連事故に計上されており、この分類の仕方にも要因がある。

スウェーデンの交通計画は自動車がいかに安全に走行できるかを優先した設計を進めてきており、それが交通事故減少に貢献もしてきた。同様の視点が自転車交通には欠けており、自転車専用レーンはあまりにも少なく、またレーンの真ん中に障害物があるなど安全な環境が担保されていない事例も多い。政府の目標である国全体でも自転車利用の増加には、安全な自転車専用レーンの設置が欠かせない。

増え続ける電動キックボードの事故の解消を目指して、スウェーデンでは9月1日から電動キックボードが歩道を走ることを禁じる新法が最近国会で可決されたばかり。これで歩行者と電動キックボード間の事故は減りそうだが、この規則により、電動キックボードは自転車専用レーンがないところでは自動車やトラックと同じ道路を走らなくてはいけないことになり、電動キックボードの提供会社はこの措置に反対の声をあげている。

さて、9月から事故は減るのか増えるのか?

自転車利用者の事故が統計上特出している(SVT)

電動キックボードの利用が歩道で禁止へ(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022