暮らしの輪郭
スウェーデンの全国スポーツ連盟が子どもたちのスポーツ参加状況をまとめ、それをSVTが、地域別の住民の収入や教育レベルなどの社会経済状況データと掛け合わせて比較してみたところ、子どもたちのスポーツ参加状況は親の経済状況で大きな差があることがわか…
このブログを始めた当初「ほんまかいな!」と思ったニュースを取り上げよう!、とのざっくりした方針を持っていたことを、今朝は久しぶりに思い出した。 そんな私の「ほんまかいな!」を呼び起こしたニュースとは、スウェーデン教会が今後に備えて、戦没者用…
2022年にスウェーデンで生まれた新生児の数が前年比で8.3%も減少し、104.734人となった。これは全国的な傾向で、2005年以来これほどまでに新生児の数が減ったことはなかった。 スウェーデン中央統計庁(SCB)は、背後にある要因を正確にいうことは難しいが…
昨日は、復活祭の断食の前にたっぷり食べておくという昔の習慣のなごりであるセムラを食べるフェッティスダーゲンと呼ばれる日だった。最近は店頭に並んでいる期間がずいぶん長くなったとはいえ、本来セムラはこの日、この期間だけのお菓子である。 カルダモ…
スウェーデンのErikshäjlpenや赤十字やMyrornaといった大手セカンドハンドショップの売上が伸びている。 この傾向は全国的で、ストックホルムなどの大都市でも、ウプサラやルンドといった学生の多い中都市でも、さらにはもっと小さい地方の小都市でも同じ。…
この週末、スウェーデン南部にはOtto(オットー)という名の嵐が来て、マルメのカルバアドヒュースの建物を破壊していったが、その他にも、日曜日にはスウェーデンの行政や大手企業のウェブサイトへの広範囲に渡るハッカー攻撃があった。 問題が発生したのは…
スウェーデンには、ホームレスの数についての実態調査統計はないそうだが、2017年に社会庁が発表した推計では、3万3000人以上が様々な形のホームレス状態にあるとされていた。 スウェーデンの「ホームレス」の定義には、又貸し住宅に住むなど正式な住居への…
地震国から来た身としては、トルコとシリアからの地震災害のニュースは他人事とは思えない。 知り合いのトルコ人のご家族は大丈夫なのかと、トルコの地理もよくわかっていないのに気になる。東日本大震災の時に、多くの人が(関西に住む)私の家族のことを気…
スウェーデン最大のスーパーマーケットチェーンICAのレシピサイトで、6年も前から掲載されていたレシピのコメント欄が、今、突然炎上してる。背景には先日開催されたダボス会議に参加するレベルの世界のエリートたちが、一般消費者にわからないように食品に…
インフレや全般的な経済状況の悪化により、ギャンブル依存症になる人が増えるかもしれないということで、アフトンブラデーットがギャンブル依存症の人たちの全国互助組織を訪問して取材をしていた。お金が無い時にギャンブルは「一発あてて、なんとかなるか…
その年の新生児の名前統計の話題といえば、覚えているのが10年ちょっと前だろうか? 移民の多い都市マルメで、その年に生まれた男の子の名前で一番多かったのが、モハメッドだったというニュース。 この統計はスウェーデン統計局から発表されると毎年話題に…
スウェーデン南部に危機装備ミュージアムというのがあって、そこでは世界大戦時に使われていた防空壕や、装備されていた戦車や武器などの展示をみることができる。このミュージアムの主催者が「非常時の食事を体験する」とイベントを年に1回、フェイスグル…
クリスマスのプレゼントや休暇の後で、毎年1月はスウェーデン人の懐が一番さみしい時期。特に今年は電気代が高騰しているため、家計のやりくりが大変な人は多い。 そんな中、ホームヘルパーや保育などの提供しているサービスに関して、簡単な手続きでその支…
今週のレターではスウェーデンの「名もなき家事」問題の解決法を提案する本の内容を紹介しています。 今月スウェーデンで出版された「名もなき家事」を取り上げた本によると、スウェーデンの家庭でも、多くは名もない家事の大半を女性が一手に引き受けており…
自分では買うことのない巨大な魚肉ソーセージのようなFalukorv(ファールコルブ・牛肉と豚肉でできているが)を料理することになったので、なにかテレビ番組でもみながらと思って、SVT Playを開き、最初に気になった『Samlarna(ためこむ人たち)』というド…
一昨日書いた私の電気代に関する認識がひどく世間とはずれていたようなので、お詫びするとともに、昨日ニュースになっていた各政党党首たちが今月どれくらい電気代を払ったかを書いておこう。 一軒家に住んでいる家庭の平均的な先月12月分の電気代は、住んで…
このクリスマスの週末、コロナやらインフルエンザやら、路面凍結による事故でのけが人やら、スタッフの人手不足やらで、救急外来の窓口はもう限界ぎりぎりの状態で運営されているので、本当に死にそうにでもない限り、救急外来には来ないで、というか、行か…
スウェーデン語には「Nu vänder det!」という表現があって、これは文字通りには「方向がかわった」という意味で、ひいては「物事が好転する」「流れが変わった」と言いたい時に使われる。今朝、スウェーデンの最北部からやってきたニュースには「Nu vänder d…
感染症やら急な停電の可能性でこの冬はできるだけ家にいたほうがいいのではないか、と少し前に書いたけれど、昨日はまたルンド近辺で、警察が「用事のない人は家から出ないで」と呼びかけをする事態になっていた。 感染症やら電力不足やらで、これからは可能…
ノーベル賞の授賞式と晩餐会からもわかるように、スウェーデン人は人々の普段の業績にスポットライトを当て、賞を与えて盛大に祝うことが上手だなと思う。 それはノーベル賞のような世界中の人々の生活を変えてしまうような偉大な発明や発見をした人であって…
昨日ヨーテボリで予定されていたノーベル賞受賞者を迎えての講演会とその後の食事会が急遽キャンセルになった。理由は招かれていた3人のうち2人が、10日の授賞式と晩餐会の後に病気になり体調を崩したことと(やっぱり1300人もきちきちに座って、飲んだり…
電力会社Ellevioの顧客統計によると、10月の一般家庭での電力使用量は過去3年の平均値と比較して21.5%減少した。Ellevioでは約90万世帯を対象に調査を行い、今年の秋が暖かったことから、前年との比較だけでなく過去3年にさかのぼって電力使用量の比較を行…
明日の12月13日はキリスト教のルシア祭。暗い闇をろうそくの明かりと透き通った歌声が照らす、私もスウェーデンの年中行事の中でも一番楽しみにしているものだけれど、ルシアをめぐる議論も毎年繰り返される。(こちらは2018年にまとめたもの)。 swelog.mir…
コロナやらインフルエンザやらただの風邪やら? 理由はそれぞれ異なるようだけれど、自分や子供の調子が悪くて、家からリモートワークしたり仕事を休んだりする人が目立ってきた。 昨日は久しぶりに公衆衛生庁の記者会見の内容も報道されていて「新型コロナ…
ヘルシンボリに高齢者と若者が一緒に住むという成功したプロジェクトがあるのは知っていたが、この集合住宅への入居の条件として「隣人と週に2時間以上話すこと」が明記されているのは知らなかった。 「Sällbo」はヘルシンボリ市の社会統合プロジェクトの一…
スウェーデン中央統計庁(SCB)の発表によると、今年にはいってスウェーデン各地で出産数が激減している。今年の1月から9月の新生児の数は、前年同時期と比較して7.7%減少して8万1550人となり、これは2005年以降で最低の数字。スウェーデンでは2010年以降、…
2004年以降、スウェーデンでの飲酒量が減少していることがCAN(アルコール・薬物情報中央協会)の調べでわかった。自己申告によるアルコール摂取量を調べたこの調査によると、スウェーデンでアルコール摂取量は、2004年と2021年の比較で全体で15%減少してい…
答えは銀行に決まっている。 社会的セーフティネットが整っているからか、スウェーデン人は日本人に比べるとまったく貯金しないなぁとずっと思ってきたが、ここにきて社会不安の反映してか、そして久しぶりに金利が引き上げられたこともありスウェーデン人の…
今週は、スウェーデンの普通のランチレストランのサラダバーで、初めてキムチが提供されていたのを見かけた記念すべき週なので、やはりこれは記録しておこう。 スシはもちろんのこと、最近ではGyozaやOkomonoyaki,そしてTonkatsuなどの(あやしい)メニュー…
一週間前までは気象上の「夏」が続いていたと思ったら、急に全国各地で大雪になっているスウェーデン。日曜から月曜の朝にかけて、ストックホルムを中心とした地域で、大雪の中雷がなるという珍しい現象が起きた。これは「サンダースノー」と呼ばれるもので…