swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

暮らしの輪郭

住まい、家族、年金、生活者トレンドなど、スウェーデンでの暮らしに関する記事を集めました。

階級と出産

スウェーデン中央統計庁(SCB)の発表によると、今年にはいってスウェーデン各地で出産数が激減している。今年の1月から9月の新生児の数は、前年同時期と比較して7.7%減少して8万1550人となり、これは2005年以降で最低の数字。スウェーデンでは2010年以降、…

飲酒量減少の謎

2004年以降、スウェーデンでの飲酒量が減少していることがCAN(アルコール・薬物情報中央協会)の調べでわかった。自己申告によるアルコール摂取量を調べたこの調査によると、スウェーデンでアルコール摂取量は、2004年と2021年の比較で全体で15%減少してい…

金利が上がり、人々が貯蓄を始めると儲かるのは誰か?

答えは銀行に決まっている。 社会的セーフティネットが整っているからか、スウェーデン人は日本人に比べるとまったく貯金しないなぁとずっと思ってきたが、ここにきて社会不安の反映してか、そして久しぶりに金利が引き上げられたこともありスウェーデン人の…

スウェーデンのキムチと、危機に備える発酵野菜

今週は、スウェーデンの普通のランチレストランのサラダバーで、初めてキムチが提供されていたのを見かけた記念すべき週なので、やはりこれは記録しておこう。 スシはもちろんのこと、最近ではGyozaやOkomonoyaki,そしてTonkatsuなどの(あやしい)メニュー…

雷雪と霜薔薇

一週間前までは気象上の「夏」が続いていたと思ったら、急に全国各地で大雪になっているスウェーデン。日曜から月曜の朝にかけて、ストックホルムを中心とした地域で、大雪の中雷がなるという珍しい現象が起きた。これは「サンダースノー」と呼ばれるもので…

冷たくなったプール、閉まるサウナ

ヨーテボリの公営温水プールでは、電気代節約のために水温を下げることにした。先週、自治体が消費するエネルギーを5%削減するという決定がされ、これに伴ってプールの水温が下げられることになった。同時にサウナを使える時間もこれまでの半分になった。 S…

社会の中の老いと病 swelog weekend 85

今週はこちらです。 スウェーデンにいると、世の中にはいろんな人がいるという当たり前のことを実感する。外観の違いはもちろんのこと、様々な障害を抱えた人や、志向や嗜好の異なる人など、日本ではあまり会う機会のなかった人とも社会の中で普通に出会う。…

編み物の時代

電気代の高騰により、今年は暖房をいつもより控える人が増えると予想される中、「今年のクリスマスプレゼント」に選ばれたのは、「お手製のニット製品」たち。「今年のクリスマスプレゼント」はスウェーデン小売業組合が毎年、その時代の空気を反映したもの…

オーガニック食品の今 swelog weekend 84

今週の記事はこちら。 オーガニック、有機食品とその他の食料品の間の価格差は縮まってきているにも関わらず、オーガニック食品の売上は落ちている。なぜだろう? swelog.theletter.jp そして、今週のつぶやきラジオはこちらです(8分)。 stand.fm ***** 昨…

もうひとつの薪問題 swelog weekend 83

こちらの暖炉はスウェーデン最北の地アビスコの国立公園のユースホステルの暖炉 今週は、電気料金高騰で、薪に注目が集まっているスウェーデンで、薪を燃やしすぎるとどうなる? という話です。 電力料金が高騰するスウェーデンでは、この冬、薪をくべて暖を…

暗くて危ない

電気代を節約するために、この冬、各地のコミューンは、街灯の点灯時間を短くしたり、点灯する街灯の数を減らしたりといった対策をとっているが、中には、街灯の数を減らしすぎて街が暗くなり危険だと、住民や警察から苦情がでているところもある。 スウェー…

毎年500万回の停電

「スウェーデンの家庭では年に500万回の停電が発生している」という一文で始まるこの記事は、停電の多さを伝えるための記事ではないようで、突発的停電と計画的停電の違いを伝え、いずれにせよ、一般家庭でも2,3時間程度の停電には対応できるように準備し…

この冬の暗いクリスマスイリュミネーション

水曜日の夕方市民公園でトレーニングしていたら暗くなった際に、照明が間引きされて点灯されたことに気がついた。これってもしかして、この冬の電気代の節約ってやつの一貫なのか? ダーゲンス・ニュヘテルの記事によると、この冬、ストックホルムではクリス…

ペーボさん

昨日ノーベル生理学・医学賞を受賞したスヴァンテ・ペーボさんの笑顔がとびきり素敵だったので、ペーボさんの人となりを紹介した記事を読んだら、さらにすごい人であることがわかった。 ペーボさんは、スウェーデンにやってきた難民を母に婚外子として生まれ…

この冬の寒いミュージアム

この冬、スウェーデンに来る人は美術館や博物館は寒いと覚悟しておいたほうがいい。 スウェーデンミュージアム連合会がこの度まとめた報告書によると、目下の電気代の高騰で、多数のミュージアムがこの冬営業時間の短縮や開館日数を減らすことを検討している…

食洗機クッキングと危機の時代の調理法

高騰する電気代を節約するため食洗機を回すついでにその中でお料理しちゃえ、というのがトレンドになっているそうで、アフトンブラーデットの記者が食洗機クッキングに挑戦して、試食会を行っていた。 料理方法はいたって簡単で、お湯や洗剤がはいってこない…

投票して泣く

日曜日の朝8時に投票所に向かい、10分ほど列に並んで無事に投票を済ませた後、すぐそこの家まで歩いて戻る途中、ふいに涙がでてきて自分でも驚いた。 コロナやら、近くの国での戦争やら、極右政党の躍進とやらがあっても、こうして投票券を手に投票所に向か…

私たちはなぜ信じ、騙されてしまうのか?

今週ストックホルム大学で開催された知識の力に関する学際的コンフェランスで、ダニエル・シモンズとの共著『錯覚の科学』で有名なクリストファー・チャブリスによる「なぜ私たちは陰謀論などをいとも簡単に信じてしまうのか、そして騙されないためにはどう…

お酒の値上げ、この冬の電気料金

スウェーデンの国営種類販売店のシステムボラーゲットは毎年3月と9月に価格の改定を行っており、これまでは平均して1%程度の価格上昇があった。今年にはいってからも前回の3月の価格改定の際には、他の物価と違いお酒には目立った価格上昇はなかったが、こ…

トラマドール

トラマドールは中度から重度の急性および慢性の痛みに使用される鎮痛剤で、ヘロインやモルヒネと同系列の薬。副作用が他の薬よりも低いことから1995年以降スウェーデンでも処方薬として使用されている。 このトラマドールが「チル」するのに最適と、若者の間…

フィンランドへ留学 swelog weekend 73

今週はスウェーデンからフィンランドに留学する人が増えているという話です。 スウェーデンの学生のフィンランド留学への関心が高まっている。決め手はスウェーデン語で勉強できることに加え、教育水準の高さ、学生ローンの返済義務の軽減措置、住宅の見つけ…

サウナと節電

フィンランド人にサウナの入りかたに制限をつけるのは、日本人にお風呂の入り方に関する制限を出すのに近いものがあるのではと察するのだけれど、そんな大変な御触れがフィンランドで出た。 この10月からフィンランドで始まるのは「ちょっとだけ下げて」とい…

電気料金と薪不足

一瞬、このニュース冗談? フェイク?と思ったのが、この薪の話。冬がやってくるのはこれからだというのに、今年はもう薪が売り切れてしまったのだという。理由として考えられているのは、高騰する電気料金への対抗策として暖炉で薪を燃やす需要が高まってい…

気候温暖化で夏の北欧への観光客増加?

EUの気候サービス、コペルニクスによると、今年の7月は観測が開始されて以来3番めに暑い7月で、ヨーロッパ各地でも高温の記録が更新された。気候温暖化の影響でこのように暑くなってくると、南の方から北欧へ避暑客が押し寄せるのではないか? との取材をS…

出生率減少は一時的な傾向か?

最近「日本の少子化解消にはスウェーデンの事例が参考になる」と、1930年代以降のスウェーデンの政策と動きを簡潔にまとめた日経の記事を読んだが、昨日SVTがレポートしていたのは、今年に入ってスウェーデンの出生率が低下しているというもの。 www.nikkei.…

交通事故と自転車

スウェーデンは世界でも有数の道路交通上の安全が確保されている国で、過去25年間で重傷者を伴う交通事故件数は減り続けている。ただし重傷者を伴う自転車事故は過去10年間で増えた。 スウェーデン交通庁の分析によれば、これは自転車の利用が増えていること…

スカートをはいた男性バス運転手

日本の夏はとても暑いけど、こんな論争は聞いたことがないような? 夏の暑い時期に長ズボンの制服を着用を要請するのは労働環境上の問題があるとして、スコーネ地方のバスの運転手たちが抗議の声を上げている。公共交通を運営するスコーネトラフィケンではス…

高騰するレトロ食器の背後にアジアの顧客

探している本とDVDがあって、金曜日はマルメの大きめのセカンドハンドショップを6軒ほどはしごした。どのお店も賑わっていて、いろいろ見ているだけで楽しい。夏のこの時期、あちこちで開催されるロッピス(Loppis蚤の市)めぐりを楽しみにしている人も多い…

刈り込まれた芝生から草ボーボーな緑地管理へ

生物多様性に配慮して、スウェーデンのコミューンが管理する土地を刈り込まれた芝地から、背の高い芝や草地へと転換する例が目立ってきていることをSVTが伝えていた。このような変換は生物多様性を高めると同時に、管理費用の節約にも貢献する。 スウェーデ…

泳げない子は誰?

暑くなると水難事故が増えるので、今年もまたSVTが水泳教室を取材していた。 (去年の記事はこちら。パスポートの待ち時間問題はこの頃からだったのか......とれないパスポート、泳げない子ども - swelog ) 私は「スウェーデン人は服を着たまま水に落ちても…

© Hiromi Blomberg 2022