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秋冬に電動アシスト自転車を無償で提供。冬用タイヤも

え、どういうことなのか、意味不明? これはフォヴデというコミューンが、夏が終わっても自動車通勤に戻るのではなく、夏と同様自転車での通勤を続けてもらうために、無償で電動アシスト自転車を貸し出したり冬用タイヤを貸し出したりするプロジェクト。プロジェクトは公共交通機関のヴェストトラフィックと共同で行っている。

気持ちのいい夏は自転車の利用が多いが、雪も多い冬はどうしても自転車の利用が減ってしまうことから、フォヴデ市が数年前から気候変動対策の一環として行っている取り組みだ。自動車通勤の変わりに自転車を選ぶ人が増えれば、自治体内の道路の損傷も減り、渋滞も緩和される。もちろん気候変動問題にもプラスだし健康にもいい。

よいところ尽くめではないか、ルンドでもやってくれないかな、と思ったが、ルンドでこれ以上自転車利用が増えると、今度は自転車専用道路が混雑してしまうかもしれない(わはは)。それに冬に電動アシストに乗ると、自転車漕ぐよりもきっと寒いのでは。いや、もっと暖かく着込めばいいだけか。

それに、私は何を言っているのだろう、この「ウインターサイクリスト」プロジェクトの対象者は冬に自動車通勤やバスや電車で通勤している人たちである。もう既に年中、自転車に乗っているような私のような人はおよびじゃない。

このプロジェクトはフォヴデだけではなく、ヴェストトラフィックとスウェーデン西部地方の他の多くのコミューンでも実施されているようだし、さらにフォヴデではこんなかっこいいカーゴバイクまで貸してくるようでうらやましい。こちらのプロジェクトはスウェーデン・エネルギー庁の資金援助を受けている。

どうぞみなさん、夏だけじゃなく、冬も自転車に乗ってね。

フォヴデ市は冬でも市民を車から遠ざけるため、無料電動アシスト自転車を提供(ダーゲンス・インダストリ)

© Hiromi Blomberg 2023