swelog ニュースで語るスウェーデン

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集中豪雨に備える集合住宅

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少し前までは、日本の家は耐震補強工事や台風などの雨水対策などやらなくてはいけないことがあって大変だなぁ、スウェーデンではそんなことしなくていいから楽ちんだよね、とか呑気なことを考えていたが、スウェーデンでも近年の気候の変化を受けて「集中豪雨対策工事」が進められていて、そのために補助金を出す制度の利用も進んでいたことを知る。

スウェーデン南部で、上下水を管理しているVA Sydがマルメとルンドで進めているのは「水の居場所をつくる」というプロジェクト。雨水を下水管に流さずにタンクに貯めたり、庭に貯水池をつくり水をそこに逃がすことを推進、補助金も出すというものだ。

Plats för vattnet

先週の地元の新聞では、800万クローナ(約1億円)かけて、大雨に備え雨水の処理方法を一新した、1958年築の集合住宅が紹介されていた。雨水を直接下水に流さずに新設した水路や貯水池から徐々に地面に吸収させていく方式を採用しており、管理組合の責任者は、これで100年に一度の大雨が降っても大丈夫と話している。

ヨーロッパの豪雨のニュースが落ち着いてきたと思ったら、今度はアメリカのハリケーン。日本からのコロナのニュースばかりに目が向いていたが、今年は台風はどうなっているんだっけ?

気候変動への投資・100年に一度の雨にも備えのある住宅へ(Syd svenskan)

© Hiromi Blomberg 2023