swelog ニュースで語るスウェーデン

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沖縄とラップランド

遠い沖縄とラップランドをつなぐのは、その土地を権力に蹂躙されてきた歴史だろう。昨日発表されたスウェーデンのアカデミー賞であるグルドバッゲで、ラップランドのサーミの戦いの歴史を刺繍作家の目から捉えた映画が最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した。また同作品はオリジナル音楽賞も受賞した。

私は1年位前にこの映画を見た時このように書いていた。

先週のこの記事で予告編へのリンクを張った『HISTORJÁ』を観てきた。

”『HISTORJÁ 』というサーミ文化の歴史、そのスウェーデン政府との闘い、そして今は世界的な気候危機によっても脅かされるトナカイの牧畜の闘いに関するドキュメンタリー” と書いたけど、これは正確ではなく、中心にあったのは、その闘いを刺繍で表現することを続けているアーティスト、ブリッタ・マラカット・ラッバさん、その人だった。映画には『サーミへのステッチ(Stygn för Sápmi)』という副題がつけられている。

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昨日の授賞式では司会者から、この映画を見てストックホルムから多くの人がやってくるかもしれないが、それをどう思うかと聞かれたブリッタ・マラカット・ラッバさんは「何かプラスに貢献するなら歓迎する」と一旦は答えたが、その後先日のキルナでのEUサミットに集まった政治家たちの写真がスクリーンに投影され、本当にそうですか?と再度問われると、「いや、まったくそうは思わない」と否定する。このEUサミットに合わせてスウェーデン政府は、希少なレアアースがこの地区で発見されたことを大々的に発表していた。

さて、このドキュメンタリー、この先日本でも観ることができるようになるかな? この受賞がきっかけになりもっと広がっていけばいい。スウェーデンにお住まいの方はSVT Playで無料で見れます(なんと2025年1月25日まで!)ので、ぜひぜひ。

www.svtplay.se

『ヒストリア・サーミへのステッチがグルドバッゲでダブル受賞(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022