つけるべきか、つけざるべきか?
帰省中の京都は自転車が多い街だが、ヘルメットをかぶっている人はほとんどいない。
自転車に乗る15歳以下の子供にはヘルメット着用が義務付けられており、全国平均で4割程度の大人もヘルメットを着用するスウェーデンで、興味深いディスカッションが起こっている(ストックホルムでは大人の7割が着用)。
大人にもヘルメットの着用を義務化付けようとする流れは以前よりあったが、今まったう違う視点から問題提起をしているのは、環境や健康などの理由から自転車通勤を推進したい人たち。
現在のヘルメットをつけないことに罪悪感を感じる状況が車通勤から自転車への移行をを妨げており、これが義務になると自転車にのらない人がさらに増えてしまうのではないという論点だ。
ヘルメットは事故にあった際に頭や顔への損傷を少なくすることはわかっているが、あるレポートによれば頭では事故にあった人の6割、顔では4割の人を守ったにすぎず、万能ではない。
また自転車大国のオランダやデンマークではヘルメットの着用率は低いにも関わらず事故は少なく、自転車に乗る人の割合が低いアメリカなどでは無ヘルメットによる大事故が多いという傾向もある。
市街地以外ではヘルメットの着用が義務付けられているスペイン(高速で走る自転車競技がさかんだ)では、上り坂やとても暑いときは着用しなくともよいという変則ルールがある。暑い日本ではやはりヘルメット推進は難しそうね。