昨日久しぶりに出向いた郵便窓口で、グレタ・トゥーンベリがモチーフになった切手をやっと買って喜んでいたら、今朝一番に彼女の大きな顔写真がインドで燃やされている嫌なニュース写真が目に飛び込んできた。
記事によると、ニューデリーでグレタの大きな顔写真を燃やしたのはインド政府を支持する活動家たち。インドで本格化している農業改革において政府と意見が対立している数十万人の農家のグループを支持するとグレタがツイッターで表明したことから行ったと書かれている。昨日はグレタと同様の支持表明をしている歌手のリアーナなど他の有名人の写真も燃やされた。
昨年の11月頃から始まった政府と農民グループの対立は、企業が農家から直接作物を購入できるとする政府が推進する改革を巡ったもの。政府側はこの農産物の取引の自由化でインドの農業の近代化が促進されると言い、反対している農民側はこの流れでこれまでの作物の価格保証を失うとして双方は激しく対立している。
抗議活動デモは先週から暴力化してきており、政府はデモを阻止するために州兵を呼んでのデモ封鎖などを試みている。またインド政府与党のBJPはグレタらの支持表明を、インドの事情をよく理解しないで内政に介入しようとするバカモノたちとして批判している。
グレタのドキュメンタリー映画『I am Greata』の中でも、自身や家族への殺人をほのめかす手紙などがくることを話していたグレタ。自分の写真が激しく燃やされるのをみた彼女の気持ちを思うと心が痛む。
今、グレタのツイッターアカウントを見にいったらインドの事件については「農民の平和的な抗議運動を支持する。憎しみや脅しや人権侵害では変えることはできない」と書いた後には、イギリスやオーストラリアからのニュースについて、またいつものようにツイートしていた。
インドの農業改革については、私は今この簡単な記事を読んだだけで、詳細を理解していない。だけど、インドの件は別としても、それ以外のことにおいても、彼女や他の行動する人たちだけに重荷を背負わせて影から応援しているだけではだめだな、との思いをまた強くした金曜日の朝になりました。