swelog ニュースで語るスウェーデン

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出会わない夏

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一時は医療が崩壊する要因になるのではとの心配もあった、新型コロナで集中治療室で手当を受けている患者の数がスウェーデンで100人以下になったことがわかった(covid-19で治療を受ける人減少)。

4月末に比べるとその数は5分の1まで減っており、さらには集中治療室だけではなく、新型コロナで病院で治療を受ける人全体の数も減り続けている。

今年は通年とは異なる夏とはいえ、スウェーデンのいつもの夏休みの医療体制はちょっと怖いレベルだから(普段から長い待ち時間が、もっと長くなる)、本格的な夏休みシーズンに新型コロナの状況がここまで落ち着いてきたのはよいニュースだ。

しかし東京やオーストラリアのメルボルンの例を出すまでもなく、みんながちょっと気持ちを緩めたりして社会的距離を取ることがおろそかになったりすると、感染はすぐまた広がってしまうよう。(ただ検査数が増えたことが反映されているだけかもしれませんが……?東京やメルボルンの検査状況はよく確認してません、あしからず)

今の夏は、スウェーデンでは「フェーレン」と呼ばれる北部山岳地方でのトレッキングと、最南のスコーネでコテージを借りて過ごすことの人気が高いそうだが、新しい環境で新しい知り合いをつくるのはやめておくように、と公衆衛生庁が注意を呼びかけている。

こんな対策で大丈夫なのか? と言われ続けたスウェーデンでも、みんながソーシャルディスタンシングを保ち続けたことで、感染状況はコントロールできている。新しい出会いがないのはつまらないけど、どうか夏の間も距離を保って、この状態が続いていきますように。

公衆衛生庁「夏休み中に新しい知り合いはつくらないように」

【お詫びと訂正】

昨日親切な読者の方からご連絡をいただき、私がこれまでコロナ「禍」と書くべきところでほとんどコロナ「堝」としてしまっていたことをご指摘いただきました。

言葉を使い始めた時に「鍋」になったり「渦」を巻いたりしないように気をつけなくちゃ、とは思っていたのですが、まさか「堝」が起きていたとは。これまで「堝」としていたところはすべて訂正しました。読んでくださっている皆様には申し訳わけありませんでした。

やはり言葉は知ったかぶりせず、自分が普段使う言葉で書かないとダメですね。ご連絡いただきました方のご親切に重ねて感謝します。それにしても、あー、恥ずかしい😅

© Hiromi Blomberg 2023