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「いつもの住宅問題」でなごむ朝

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4月に、コロナの影響か大学などの高等教育で学びたい人が増えていると書いたが、昨日発表された数字ではその後めでたく入学や単科コースへの申込みが許可された人は30万人となったことがわかった。これは昨年と比べると10%増となる。

30万人が高等教育へ

増える学ぶ人 - swelog 今日のスウェーデンのニュース

高等教育担当行政機関では、コロナ禍の影響で失業した人などにも学ぶ機会を広く提供するため、受け入れ人数を全体で12,000名増やす対応策もとっていた。さらには、今年だけではなく近年人気の高まっていた通信制コースだけを見ると、申込者数は前年比で2割増しで、これまでに11万人が受講許可されている。

私立の大学がなく、国が高等教育を一手に引き受け、また学ぶ方も無料で学べる仕組みであると、こういう変化は一気に起こるようだ。

そして、学生が増えれば、いつものあのニュースがやってくる。そう毎年繰り返される、あの「学生向け住宅が足りない」というニュース。学生の街ルンドに住む私がもう20年以上聞き続けている、いつもの問題だ。

足りないのならつくればいいのに(アホちゃうか?)と最初の10年くらいは思っていたが、ここまで問題が恒例化しているところを見ると、きっと私にはわからない事情が背後にあるのだと思う🤔

ともあれ、問題は問題なのだが、なじみの問題(?)でなんだか「またやってるわー」と、コロナの中でもちょっとだけ日常が戻ってきたようでなごみます。

学生向け住宅に高まる需要・これまでの記録を塗りかえる数の若者が秋から学び始める

© Hiromi Blomberg 2023