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レジ袋税でここまで変わったみんなの行動

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時としてスウェーデンの政策変更は、その狙い通りというか、わかりやすいほどの国民の行動変容を引き起こす。お父さんしか使えない父親休暇制度の導入で、育児休暇をとる父親が増えたこともその一つ。

そしてこの5月から導入されたスーパーなどのレジ袋、ショップ袋税の導入で、レジ袋の消費はおもしろい程減った。

新税の導入でレジ袋やショップ袋一枚あたり3クローナ(約35円)徴税されることになり、レジでの販売価格はレジ袋一枚6〜7クローナ(約70円〜83円)となった。

あるスーパーではそれまで毎月4300枚のレジ袋が買われていたが、それが半分以下に。減った分として税のかかっていない紙袋を買うか、自分でもってきたレジ袋や紙袋を再利用する人が目立つそう。レジ袋に1枚80円! と思うと誰でも、うわ、ちょっと買えないと思うはず。また、これでこれまでスーパーのレジではあまり売れていなかった、続けて使えるちょっと高めのいわゆる「マイバック」を買う人も増えたそう。

業界全体をみると、大手スーパーチェーンのICA、COOPのいずれでも購入されるレジ袋は半分以下になり、WillysやHemköpを運営する業界3位のAxfoodではその減り具合は70%近くになった。

環境保護庁の発表によると、2019年にはスウェーデン人はひとりあたり74枚のレジ袋、ショップ袋を消費しているが、EUではこれを2025年までに40枚にしようという目標がある。5月からの2ヶ月の消費行動変容をみる限りではEUの目標は軽く達成できそう?

レジ袋税による国への歳入も順調(?)で、5月の一ヶ月で2230万クローナの税収があり、税務庁ではこの先多くの企業からの納税があることを見越して1年で約20億クローナ(約235億円)の歳入になるとみている。レジ袋税はある時点でピークを迎えればその以降は減っていく運命の税金だが、その頃にはスウェーデン人の行動はすっかり変わってしまっているだろう。

ちなみにショップ袋が有料になった時の話はこちら。

H&M、ショップ袋有料化のインパクト - MIRAI Office in Sweden

日本での徴税政策で、多くの人の納税態度を変えたといえば「ふるさと納税」だろうけど、ちょうど昨日ふるさと納税に関する興味深い(おそろしい?)ポッドキャストを聴きました。リンク貼っておきます。

No.33 国税2000億円を費やす“ふるさと納税”って何 !? 

レジ袋の売上が半分以下に