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徒歩と自転車の北欧の小都市が買い物客で賑わうには?

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環境問題に対応した交通システムの展開をコミューンの目標として20年前に掲げたスウェーデンのルンド市。

自転車や歩行者、公共交通を中心に備えた政策の結果、最新統計では市街地の移動手段の43%が自転車、20%が徒歩となっている。車を所有していない世帯も30%近くに及ぶ(私たちもそのうちの一家族)。

大聖堂を中心とする街中は一般車両が入れない道も多く、車で移動する人は少ないが、それでも街中に車で来たいというニーズはある。しかし駐車場の数も制限されている。

ゆえに移動と駐車が簡単な郊外のショッピングセンターに買い物客は行ってしまい中心地のお店への吸引パワーはますます減ってしまう。だから街に活力を戻すためにももう少し車で来ることが簡単な街中にしましょう! という声も20年前の目標と反して今は高くなっているようだ。

スコーネには、街の中心地にパワーを持たせるためにあえて郊外にシャッピングセンターの建設を認可していないイースタ(Ystad)のような街もある。ルンドはもうショッピングセンターは建設してしまい規模も拡大しているので、今更イースタのように戻ることはできない。

街中への車の乗り入れを簡単にする以外に、もっと街中が賑わう方法ってなんでしょうね? どう思います?

ルンドの環境問題に適合した交通システム策定から20年

© Hiromi Blomberg 2023