swelog 今日のスウェーデンのニュース

多様化社会、環境、移民、働き方などスウェーデンのちょっと違った「ほんまかいな!」なニュースから、毎日ひとつ選んで紹介しています

政治

日曜夜の『Agenda』

普段なら日曜の夜寝る前に、シリアスなニュース番組など絶対見ないけれど、これからしばらくは夜9時すぎに始まるSVTの『Agenda』を見てから床につくことが習慣になりそうだ。 昨日は、ロベーン首相から国民への5分ほどの特別メッセージが放送された後にす…

3兆円緊急経済支援のインパクト

昨日スウェーデン政府が発表した一番大きな政治的決定は、3000億クローナの緊急経済支援予算だ。 日常の数百クローナ程度はいちいち日本円に換算しなくても肌感覚でわかるが、ニュースで300ビリヤーデル・クローナ(ビリヤーデルは英語のビリオンと同じ100万…

アイスランドがまぶしい

アイスランドはかっこいい。 アイスランドには何度誘われてもこれまで行ったこともなかったが、最近アイスランドがまぶしい。アイスランドの雄大さと人工物の少なさとその厳しい冷たさに惹かれる。 そしてアイスランドをまぶしく思うのは私だけでなく、それ…

年金支給額上昇

2021年から、スウェーデンの年金支給額が上がる。今回の変更の対象者は基礎年金を月に9000〜17000(約10.1〜19.4万円)クローナもらっている人達。 上昇額が一番大きくなるのは現在年金を月に11000〜14000クローナ(約12万5千円〜15万8千円)もらっている層…

「スウェーデンはいっぱい、いっぱい」

極右政党スウェーデン民主党の党首、ジミー・オーケソンは目下、ギリシャとの国境にあるトルコの小さな町でビラ配りに従事している。 ビラには「スウェーデンはもういっぱいです。来ないで…(中略)スウェーデン国民とスウェーデン民主党より」と英語で書か…

福祉国家の福祉縮小

スウェーデンの公共放送SVTが全国270 のコミューン(市町村)に実施したアンケートでは、約3分の1のコミューンが2020年の福祉予算を縮小すると回答した(アンケート回答率70%)。 全体の5分の1にあたるコミューンでは予算削減の結果、サービスの質が落…

家事代行サービスの表と裏と税金と

スウェーデンでは、掃除などの家事代行サービスを利用した場合その料金の半額が税額控除される。2007年当時の中道右翼の前政権が①税金のがれの闇サービス業者の駆逐、②清掃などの仕事の口を増やすことによる失業者対策、などを狙って導入したものだ。 これは…

中央統計局の安物買いで数字がおかしい

このブログでもよくお世話になっているスウェーデン中央統計局(SCB)は、人口動態から家計調査まで、スウェーデンのありとあらゆる統計を一手に引き受けている。民主主義で国を動かしていく以上、なぜこの政策をとるのかという数字にもとづく説明は重要で、…

変わる法律・2020年版

ちょうど一年前にも2019年から変更される法規制のことを取り上げた。 swelog.miraioffice.com この時取り上げたのは、1,受信料から放送税へ、2.歯科費用無料制度の23歳までの延長、3.ギャンブルのオープン化と関連法規性などだったが、1年を通じてそ…

図書館新築・改築ブーム

基礎教育や老人介護などを運営し、どこも厳しい財政事情で人員削減や事業縮小などが伝えられるスウェーデンのコミューン運営(市町村)。 しかし、そんな中でもこれからの5年間で図書館の新築や増築のブームがやってきそうだ。全国に290あるコミューンにス…

図書館から始まる国籍差別?と国籍取得可能性テスト

先日取り上げたスウェーデン民主党が世論調査で第一の勢力を持つ政党に踊りでたニュース。そのうちにこんなこと言ってくるだろうなー、と思っていた通りの流れがニュースになっていたのでご紹介します。 swelog.miraioffice.com 国会への議案としてスウェー…

結局、選ばなくてよかったプレミア年金

2000年から、年金積立の2.5%をプレミア年金(PPM)として、自分で積立るフォンド(投資信託)を選択できるようになったスウェーデンの年金制度。が、大多数の人(400万人)は積極的にフォンドを選択しておらず、政府が選んだ比較的リスクの低いAP7 Såfaと呼…

企業優遇と消費者の節約・電力編

スウェーデンでは気候危機問題に直接影響する石炭を使った電力発電はほとんど行われていないが、電力全体の使用量を削減する目的で、家庭や中小企業の電力への税金は引き上げられている。電気代が高くなるので、最新の技術で電力消費量を低くした冷蔵庫の購…

年金支給年齢繰り上げは当たり前では?

それまではあまりスウェーデンのニュースに興味のなかった私が、これは社会の動きをもう少しちゃんと抑えておいた方がいいのではないかと思った、そもそものキッカケは年金にまつわるニュースだった。 今から7年ほど前、当時の政権を握っていた穏健党のライ…

徒歩と自転車の北欧の小都市が買い物客で賑わうには?

環境問題に対応した交通システムの展開をコミューンの目標として20年前に掲げたスウェーデンのルンド市。 自転車や歩行者、公共交通を中心に備えた政策の結果、最新統計では市街地の移動手段の43%が自転車、20%が徒歩となっている。車を所有していない世帯…

690 億円の雇用創出法

雇用促進対策の一環として、雇用主が従業員一人あたりに払ういわゆる給与比例税(Arbetsgivareavgift)が大胆に改革されることが決まった。 現在仕事を見つけるが難しくなっている「若者層、新しくきた移民、長期失業者」の3つのカテゴリーにあてはまる人達…

電動自転車補助金で何が変わったのか?

スウェーデンでは去年の9月まで電動自転車を買うと政府の補助金がでた。補助金は電動自転車の価格の25%、最高で1万クローナまで(約11万5000円)だった。2017年9月から2018年の9月までの期間中に8万9396人が申請して、合計3億6800万クローナ(約41億5千万円…

犯罪者を刑務所からだして自宅監視としたい犯罪監督局

スウェーデンでは6ヶ月までの禁固刑となった犯罪者は、刑務所で過ごすかわりに自宅などで監視されながら刑期を送ることを申請できる。 自宅監視が認められた犯罪者は、電子信号を発生させる足輪をつけスケジュールにそった行動を送ることが課せられる。アメ…

気候変動と原子力発電と、廃炉が作る未来の仕事 swelog weekend

マルメの人気の海岸からも遠くにバーセベック原子力発電所が望める 日本とスウェーデンではかけ離れている原子力発電の使用状況と国民の態度 「パンが焼けない」で火のついた原子力発電新設の議論 原子力発電は政治的問題から経済合理性の判断へ変わった 気…

もう一歩近くなった「その肉どこから?」

去年の9月に書いたこのブログ記事。レストランで提供される肉の産地表記明示を義務付ける動きに関してでした。 swelog.miraioffice.com 長らく行っていたスウェーデン政府の準備も一歩先に進んだようで、昨日、食品庁が今回の変更に関してEU委員会に提出す…

民主筋肉体操!

デーンマーク発祥の民主筋肉体操で建設的な議論のできる力を鍛えよう! 紹介するのは、ジムで体の筋肉を鍛えるのと同様、体を動かしながら民主主義に必要な能力を鍛えることを狙った「デモクラシー・フィットネス」。 意見が異なる人が話しているときにアク…

医者にならない医学部卒業生とその教育費の関係

画像ヴィスビーの城壁・Emelie Asplund/imagebank.sweden.se 日本でも医療の現場は本当に大変だと思いますが、転職を考えるお医者さんはまだ少ないのでは?スウェーデンではせっかく医学部を卒業したのに、他の職業へと転職を考える若いお医者さんが激増して…

原子力発電の賛成派が増えているスウェーデン

去年の選挙で、キリスト教民主党が原子力発電の新たな建設を論点として取り上げてから、スウェーデン人の原子力発電への態度が変化しています。 今回Novusが実施した世論調査の結果では、40%の人が原子力発電にポジティブで、必要があれば新しく建設するこ…

ロボット自動判定ミスでもらえない給付をどうする?

今年2月に明らかになった、スウェーデンの雇用サービス局(Arbetsförmedlingen)が導入したロボットによる自動判定のミス。 ロボットの自動判定のミスにより、失業保険給付金などがきちんと支払われていない状況でした。ミスの割合は全体の10〜15%にも上る…

スウェーデン電化 ネクスト・ジェネレーション

火力、原子力発電がそれぞれ抱える問題、そして再生可能な太陽光、風力などの新しい電力源が現段階ではまだ不安定な供給しかできない状況をみると、電力消費量はどんどん減らしていった方がいいと私は思っていますが、スウェーデンでは(いや、きっと世界中…

お金持ちコミューンの財政危機

スウェーデンで裕福な人達の街として有名なストックホルム郊外のダンデリードは、住民の平均所得がスウェーデン一高いコミューン。 ネットフリックス初のスウェーデン発のドラマ『クイックサンド: 罪の感触(原題・Störst av allt)』の舞台にもなっており、…

高額年金所得者のポルトガルの夢の終結

年金退職者となったあかつきには、南欧の温かい国で過ごしたい。 スペインやポルトガルにマンションを買ったり、コンドミニアムを契約する人は、今の退職者の世代には多いし、各地にスウェーデン村のようなコミュティもある。 そんな状況のところへ、今回政…

未来の国境

スウェーデンンの南部とデンマークが、人気のドラマシリーズ『ブリッジ』でも有名なエーレスンド大橋で結ばれ、両国間の行き来に国境をまったく感じなくなったのは2000年。 その後、2015年に主にシリアからなどの多くの難民がやってきた時に、スウェーデンの…

最北の植民地・電力 swelog weekend

スウェーデンの最北ノールランド地方に、フェイスブックなどのプラットフォーマーの巨大データーセンターが続々計画、建設されている。その状況を、「これでは新しい植民地のようだ」反対運動へと動きだした地元の人達がいる。 例えばイェーブレ (Gävle) 市…

Eコマースと化学薬品危険税

スウェーデン政府は、危険な化学薬品が使われている洋服や靴の輸入を化学薬品危険税をかけることで防ごうとしている。 危険な化学薬品とはガンやアレルギーを引き起こしたり、再利用を困難にしたり、水質に影響を与えるとされているものだ。2016年の化学薬品…