swelog ここだけのスウェーデンのニュース

日本では概要程度しか報道されないスウェーデンのニュースについてのコメントや、他では読めない小粒だけど気になるニュースを毎日伝えています

政治

危険でも、混乱しても、大金がかかっても、やらねばならぬユダヤ人差別と戦う国際会議

今日、10月13日は「ホロコーストの記憶と反ユダヤ主義への闘いのためのマルメ国際フォーラム」が開催される日だ。 スウェーデンのステファン・ロベーン首相が主催し、スウェーデン政府が約50カ国から国家元首や研究者を招いて開催されるこのフォーラムへは、…

自転車利用の国家目標

スウェーデン政府は目下、国家道路交通科学技術研究所(VTI)に委託して、スウェーデンのすべての年齢層と社会経済的グループに対して自転車利用を増やすための国家目標を策定しようとしている。 気候危機に対処するためには、より多くの人が自転車に乗る必…

気候危機の前では、右だの左だの言ってる場合じゃない

「今の政治がやっていることは遅すぎるし、十分ではない」と右派、左派の著名論客が、気候危機の前でイデオロギーを超えて手を組む「気候同盟」を設立し、今期の国会に要求を突きつけた。 気候同盟の発起人として名を連ねるのは、元左党、女性党党首のグッド…

スウェーデンはブルーでブラウンで、ちょっと大丈夫? swelog weekend

swelog weekend nr26〈今週のトピック〉 スウェーデンはブルーでブラウンで、ちょっと大丈夫? 〈今週のブログ記事〉 人がいっぱい 〈今週のスウェ推し〉 街で森を担ぐ Tree Kånken スウェーデンの来年の選挙ではブルーとブラウンの色で表される極右のスウェ…

「グレタ効果」はなぜドイツの緑の党で起こって、スウェーデンでは起こらないのか

9月26日のドイツ連邦議会選挙を前に、そして本日9月24日の「世界気候アクション」を前に、グレタ・トゥーンベリの行動がドイツで特に若者に幅広く支持され、ドイツの政党支持率の変化に与えたのと同様のことが、なぜスウェーデンでは起こらないのか、という…

スウェーデンのセメント危機

ここのところニュースでよく見かけるが、どう決着するか先の見えなかった問題があって、このブログで取り上げてこなかったのが「セメント危機」問題だ。 スウェーデンでセメント材料の石灰の採掘を事実上独占してしまっているCementa社のゴットランドにある…

家族の日休暇

スウェーデン政府は昨日2022年度の予算案を提出したが、その中にファミリー・ウィークと名付けられた4歳から16歳までの子どもいる親にむけた新しい休暇制度の導入案が入っていた。これは年間6日まで子どもと一緒に過ごすための休暇をとることができ、その場…

100年経っても同じ問題

昨日Youtubeで日本のラジオを聞きながら掃除していたら、突然、スウェーデン国会議長のアンデシュ・ノレーンが話し始めた。これはスウェーデン国会による広告で、ノレーン議長は、今年はスウェーデンの民主主義の100年を祝う記念年であることなどを伝えるも…

男は右へ、女は左へ

これまでも選挙でどの党に投票するか、また一般的な世論調査でもどの党を支持するかで男女差はあったが、スウェーデン中央統計庁の調査ではその差が年々大きくなってきていることがわかる。 その差は極右政党のスウェーデン民主党で一番顕著で、2018年の国政…

政治家は短期集中で 経済担当大臣の場合

まだ50歳にもならないが、20年に渡り政権内の核となるポジションで仕事をしてきた現経済担当大臣のイブラヒム・バイランが、近く大臣職を辞任し政界からも身を引くことを発表した。 日本でいうと内閣の中では若手の(とはいってもバイランより10歳近く年は上…

世論調査と投票率 swelog weekend

swelog weekend nr22 〈今週のブログ記事〉ABBAのニュースのなごみ感〈今週のテーマ〉 世論調査と投票率〈今週のスウェ推し〉カボニュー・レストラン 今週のswelog weekendは、 日本のメディアは、支持する政党はない人が半数の支持政党の世論調査はもうやめ…

移民に多い容疑者になる確率、をどう考える

Bråという略称で呼ばれるスウェーデン国家犯罪防止委員会(Brottsförebyggande rådet)が2015年から2018年の間に犯罪の容疑者となった人たちの特性を、移民かどうかという切り口でまとめた報告書のまわりで論争が起こっている。 水曜日に発表されたこのレポ…

スウェーデン軍がバルト海の監視を強化

バルト海南東部でのロシア軍の活動が活発になっていることを受けて、スウェーデン軍がゴットランドへ陸軍と海軍の配置人員を増強し、海上監視の強化とゴットランドにおける軍のプレゼンスを高めている。さらには空軍もこのバルト海の監視強化に関わっている…

夏の終りの首相の辞意

あまりにも突然だったので、最初はフェイクニュースや冗談のたぐいなのかと思ったが、ステファン・ロベーン首相の辞任の意向は、本当の話だった。夏休みの間に自身と政党とスウェーデンの将来を、ゆっくり時間をかけて考えた上での決断だったようだ。 スウェ…

スウェーデンの左党躍進で、日本共産党を考える

7月下旬に行われた支持政党の世論調査で、スウェーデンの左党が記録的な13.3%へと大躍進を遂げた。夏至祭前後の首相不信任案とそれに続く首相の辞任、そして同じロベーン首相の再任命となった一連の動きは、左党が新築アパートの家賃の自由化に、強いNOを突…

スウェーデン国会のまったく「わきまえない女たち」

不信任案を決議され首相を辞任した社会民主党のステファン・ロベーンは、国会議長による調整下でさまざまな経緯を経て(すみません、端折ったよ!)、昨日また首相として任命された。(このニュースは共同通信が配信しているので、こちらもどうぞ スウェーデ…

新法でみるスウェーデンの先行き

スウェーデンでは1月と7月の年に2回、まとめて新しい法律が施行されたり適応が始まることが多い。この7月1日からも多くの変更が行われており、中には国会で議論されていたことを覚えているものもあるが、こんなのいつ決まってたのだ、と思う項目も。 ちょ…

議長ラウンド・134日を4日に短縮?の夏休み効果?

そして首相は辞任し、解散選挙はとりあえずなくなり、今日は国会議長のアンドレアス・ノルレーンが各党党首と個別会談を行い、来年の選挙までの約1年間、政権を担う首相の選出を話し合いによる調整で進めていくことになった。 2018年の総選挙の時には、同じ…

オンブズマンにまつわる誤解 swelog weekend

今週は いちご(Jordgubbar) 首相への不信任決議から解散選挙か? オンブズマンにまつわる誤解 地コンブチャ(Kombucha) について書いています。 オンブとコンブの間に関連性はありません オンブズマンにまつわる誤解 今週のswelog weekendは、赤木ファイル…

誰も望まないのに、やるのか解散選挙?

ここ数日で、東京五輪中止を求めるデモのニュースを見たり、サッカーEURO2020のスウェーデン戦が目に入ってきたり、スウェーデンではコロナの感染がずいぶん収まってきたというニュースを聞いたりしていたら、夜には、すごく大きな高校の体育館のようなとこ…

スウェーデン最後の寛容な移民法?と鍵を握る中央党

首相の不信任案可決の騒ぎの影で、昨日新しい移民法がスウェーデン国会で採決された。今回の主な変更点は、スウェーデンへは基本的には一時的な滞在許可のみが与えられること、また移民が親族を呼び寄せることが難しくなるという点。 (どういうことがこれま…

歴史的首相不信任案可決のアンチクライマックスと混乱

在任中の首相への不信任案が国会で可決されるという、スウェーデンの政治において「歴史的なできごと」が起こった今のこの国の空気をとてもよく表す発言だなと思ったのが、昨日の夜のニュースでのミカエル・ダムベリ内務大臣の開口一番の言葉。 (昨日の不信…

夏休みと政局

首相への不信任案の件で、政局が不安定なので、今日はいつもの朝6時からのニュース番組の頭を見てからブログを書こうと思っていたら、今日から夏休み仕様で朝のニュース番組は7時から ということで、昨日は日曜日にも関わらず首相が中央党党首と一緒に問題に…

「男性による女性への暴力は社会の問題、社会の失敗」

今週の水曜日にスウェーデン政府から発表されたのは、40の項目からなる「男性による女性への暴力に対抗するための対策パッケージ」。 今、スウェーデンで日常的に男性から虐待を受けている女性は10万人以上、その環境で暮らす子どもは20万人を超すと説明した…

家賃をめぐる左派の抗議に極右が便乗する時

新築賃貸物件の家賃を巡るなんかちょっとわかりにくい議論が盛り上がってるなぁ、落ち着いたらこのブログでも取り上げようと思っていたら、昨日の夜には、あれ、こんな展開? あらあらあらあら、というような流れで、スウェーデン民主党から今の政権への不信…

極右政党を支持するのは中年男性

ニュースを見て、なるほどなぁと改めて思ったのは支持政党に関する最新の調査結果の性別、年齢別の内訳。現在の与党で中道左派の社会民主党は若い女性層に、極右政党のスウェーデン民主党は中年の男性から支持されている。 下の表は支持政党を男女別にみたも…

ワクチンと世論調査

Novusが2ヶ月に一度行っているスウェーデンの世論調査。6月の最新調査では、医療問題に対する重要度が下がったという結果がでた。 2月と4月の調査では最も重要な政治的課題として、医療を上げた人は66%と65%であったが、これが6月には59%へと減少した…

労働をめぐる歴史的な分岐点?

スウェーデンの労働市場担当大臣によると「現代スウェーデンの労働市場における最大の改革」が今まさに起きようとしているらしい。この労働法改革の新法案は、スウェーデンで雇用する人される人、そのすべてにインパクトを与えるので影響を受ける人は国全体…

weekend nr9. 女性と年金・スウェーデンの場合

nr9. 女性と年金・スウェーデンの場合 swelog weekend、今週はずばり、女性と年金について男女平等が進むといわれるスウェーデンでも年金の男女間格差は大きい。年金制度の簡単な解説と一緒に、その理由を説明しました問題山積みの昨今ですが年金のことも忘…

デンマークと難民

最近よくデンマークのことばかり書いているような気がするのだけれど、今日もまた別のニュースを。 昨日、デンマーク議会が採決したのは、デンマークへの難民受け入れ申請の場所をどこか別のアフリカの国へ移管するという計画へのGoサイン。デンマークは難民…

© Hiromi Blomberg 2021