swelog 今日のスウェーデンのニュース

多様化社会、環境、移民、働き方などスウェーデンのちょっと違った「ほんまかいな!」なニュースから、毎日ひとつ選んで紹介しています

政治

スウェーデン議会の論点とコミュニケーション・デザイン

新学年が秋から始まるスウェーデンでは、リクスダーグと呼ばれる国会の会期も9月から始まる 。9月8日から始まったこの2020/2021年の会期で、国民が今一番関心を寄せる政治的課題は①医療、②法と秩序に③移民問題と続く(2020年9月第一週、Novus調べ)。 6月に…

人生の一時期を政治家として働く

先週日本では安倍首相の辞任発表が世間を騒がせた。安倍首相は首相はやめるが国会議員を辞任する意向はなく、政治家としてのキャリアは続けるとした。 同じく先週の半ば、重任の大役を辞任すると発表した人がスウェーデンにもいた。それがスウェーデンの副首…

どこまでも甘いスウェーデン

いや、コロナ対策の話じゃなくて、飲み物の話です スウェーデンに引っ越してきた当時、ケーキのサイズの大きいことと甘いことに驚いた(辟易した?)ものだが、そんな思い出も遠い昔。最近はスウェーデンでもお手頃サイズの洒落たケーキもいくらでも手に入る…

2020年8月14日、今日のスウェーデンでの住みごこち

いや、今日の話はルンドで続いた放火や、今日の早朝に起きたマルメの商店を狙った爆破事件とかで身の危険を感じるかといった問題ではなく、はたまた、コロナ対策でマスク着用に関する要請も推奨もない、世界でごく数少ない国のひとつになってしまったスウェ…

コロナ増税?

世界的にみると「高負担」と称されることの多いスウェーデンの税制度だが、住民たちからそれほど不満の声があがらないのは、税収と支出の関係がわかりやすく、かつ私たちが理解できる範囲で予算が組まれていることにもあるように思う。 ほとんどの人はコミュ…

コロナ監査は選挙の前に

スウェーデン政府は、既に実施が決定されている「コロナ対策監査委員会」からの報告書の提出を、2022年9月に予定されている次の統一選挙の前に行うことを野党からの要請により約束した。 委員会が監査する範囲など監査の全体方針は、現在政府から野党に通達…

問題はいつも山積み

「医療(68%)」、「移民(51%)」そして「教育(51%)」。 6月11日から17日に実施された最新の世論調査によると今、スウェーデンで有権者がいちばん重要なの政治的課題とみているものは、上記の通りの順番で並ぶ。医療は、難民が押し寄せた2015年〜2016…

みどりの国債

スウェーデンのくじ式国債(Premieobligation)を持っていたことがある。銀行の金利がどんどん減っていった時にスウェーデンの国債庁(Riksgälden)が発行するものを買った。 どういう契機でこの国債のことを知ったのか覚えていないが、買った理由はよく覚え…

コロナ不正を防ぐ

スウェーデン政府は昨日、失業手当や疾病休暇補償の強化のため150億スウェーデンクローナ(約1650億円)の予算を決定したが、納税期限の延長など個人や企業の支出を抑える施策ではなく、政府からの直接的な新予算の投入としてはこの昨日の発表が3月16日の最…

暴力と虐待に対抗するための新予算

スウェーデン政府がこれまで決定してきた、失業者や文化セクターまた企業に向けた給付や貸付、税金納付期限の延長などの主な対策は、政府のホームページ上の新型コロナウイルス向け対策一覧特設ページにわかりやすくまとめられている。 先週は金曜日のメーデ…

コロナの時代の政府への信頼・北欧編と、どこまでもすごいフィンランド

スウェーデン、デンマーク、ノルウェー、そしてフィンランド。コロナの危機の真っ最中の今、この北欧の4ヶ国では政府への信頼が高まっている。 他の三国とも(どころか世界のほとんどの国とは、といったほうがよさそうだが)異なる方針をとっているスウェー…

日曜夜の『Agenda』

普段なら日曜の夜寝る前に、シリアスなニュース番組など絶対見ないけれど、これからしばらくは夜9時すぎに始まるSVTの『Agenda』を見てから床につくことが習慣になりそうだ。 昨日は、ロベーン首相から国民への5分ほどの特別メッセージが放送された後にす…

3兆円緊急経済支援のインパクト

昨日スウェーデン政府が発表した一番大きな政治的決定は、3000億クローナの緊急経済支援予算だ。 日常の数百クローナ程度はいちいち日本円に換算しなくても肌感覚でわかるが、ニュースで300ビリヤーデル・クローナ(ビリヤーデルは英語のビリオンと同じ100万…

アイスランドがまぶしい

アイスランドはかっこいい。 アイスランドには何度誘われてもこれまで行ったこともなかったが、最近アイスランドがまぶしい。アイスランドの雄大さと人工物の少なさとその厳しい冷たさに惹かれる。 そしてアイスランドをまぶしく思うのは私だけでなく、それ…

年金支給額上昇

2021年から、スウェーデンの年金支給額が上がる。今回の変更の対象者は基礎年金を月に9000〜17000(約10.1〜19.4万円)クローナもらっている人達。 上昇額が一番大きくなるのは現在年金を月に11000〜14000クローナ(約12万5千円〜15万8千円)もらっている層…

「スウェーデンはいっぱい、いっぱい」

極右政党スウェーデン民主党の党首、ジミー・オーケソンは目下、ギリシャとの国境にあるトルコの小さな町でビラ配りに従事している。 ビラには「スウェーデンはもういっぱいです。来ないで…(中略)スウェーデン国民とスウェーデン民主党より」と英語で書か…

福祉国家の福祉縮小

スウェーデンの公共放送SVTが全国270 のコミューン(市町村)に実施したアンケートでは、約3分の1のコミューンが2020年の福祉予算を縮小すると回答した(アンケート回答率70%)。 全体の5分の1にあたるコミューンでは予算削減の結果、サービスの質が落…

家事代行サービスの表と裏と税金と

スウェーデンでは、掃除などの家事代行サービスを利用した場合その料金の半額が税額控除される。2007年当時の中道右翼の前政権が①税金のがれの闇サービス業者の駆逐、②清掃などの仕事の口を増やすことによる失業者対策、などを狙って導入したものだ。 これは…

中央統計局の安物買いで数字がおかしい

このブログでもよくお世話になっているスウェーデン中央統計局(SCB)は、人口動態から家計調査まで、スウェーデンのありとあらゆる統計を一手に引き受けている。民主主義で国を動かしていく以上、なぜこの政策をとるのかという数字にもとづく説明は重要で、…

変わる法律・2020年版

ちょうど一年前にも2019年から変更される法規制のことを取り上げた。 swelog.miraioffice.com この時取り上げたのは、1,受信料から放送税へ、2.歯科費用無料制度の23歳までの延長、3.ギャンブルのオープン化と関連法規性などだったが、1年を通じてそ…

図書館新築・改築ブーム

基礎教育や高齢者介護などを運営し、どこも厳しい財政事情で人員削減や事業縮小などが伝えられるスウェーデンのコミューン運営(市町村)。 しかし、そんな中でもこれからの5年間で図書館の新築や増築のブームがやってきそうだ。全国に290あるコミューンに…

図書館から始まる国籍差別?と国籍取得可能性テスト

先日取り上げたスウェーデン民主党が世論調査で第一の勢力を持つ政党に踊りでたニュース。そのうちにこんなこと言ってくるだろうなー、と思っていた通りの流れがニュースになっていたのでご紹介します。 swelog.miraioffice.com 国会への議案としてスウェー…

結局、選ばなくてよかったプレミア年金

2000年から、年金積立の2.5%をプレミア年金(PPM)として、自分で積立るフォンド(投資信託)を選択できるようになったスウェーデンの年金制度。が、大多数の人(400万人)は積極的にフォンドを選択しておらず、政府が選んだ比較的リスクの低いAP7 Såfaと呼…

企業優遇と消費者の節約・電力編

スウェーデンでは気候危機問題に直接影響する石炭を使った電力発電はほとんど行われていないが、電力全体の使用量を削減する目的で、家庭や中小企業の電力への税金は引き上げられている。電気代が高くなるので、最新の技術で電力消費量を低くした冷蔵庫の購…

年金支給年齢繰り上げは当たり前では?

それまではあまりスウェーデンのニュースに興味のなかった私が、これは社会の動きをもう少しちゃんと抑えておいた方がいいのではないかと思った、そもそものキッカケは年金にまつわるニュースだった。 今から7年ほど前、当時の政権を握っていた穏健党のライ…

徒歩と自転車の北欧の小都市が買い物客で賑わうには?

環境問題に対応した交通システムの展開をコミューンの目標として20年前に掲げたスウェーデンのルンド市。 自転車や歩行者、公共交通を中心に備えた政策の結果、最新統計では市街地の移動手段の43%が自転車、20%が徒歩となっている。車を所有していない世帯…

690 億円の雇用創出法

雇用促進対策の一環として、雇用主が従業員一人あたりに払ういわゆる給与比例税(Arbetsgivareavgift)が大胆に改革されることが決まった。 現在仕事を見つけるが難しくなっている「若者層、新しくきた移民、長期失業者」の3つのカテゴリーにあてはまる人達…

電動自転車補助金で何が変わったのか?

スウェーデンでは去年の9月まで電動自転車を買うと政府の補助金がでた。補助金は電動自転車の価格の25%、最高で1万クローナまで(約11万5000円)だった。2017年9月から2018年の9月までの期間中に8万9396人が申請して、合計3億6800万クローナ(約41億5千万円…

犯罪者を刑務所からだして自宅監視としたい犯罪監督局

スウェーデンでは6ヶ月までの禁固刑となった犯罪者は、刑務所で過ごすかわりに自宅などで監視されながら刑期を送ることを申請できる。 自宅監視が認められた犯罪者は、電子信号を発生させる足輪をつけスケジュールにそった行動を送ることが課せられる。アメ…

気候変動と原子力発電と、廃炉が作る未来の仕事 swelog weekend

マルメの人気の海岸からも遠くにバーセベック原子力発電所が望める 日本とスウェーデンではかけ離れている原子力発電の使用状況と国民の態度 「パンが焼けない」で火のついた原子力発電新設の議論 原子力発電は政治的問題から経済合理性の判断へ変わった 気…