swelog ここだけのスウェーデンのニュース

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

政治

大金持ちのパラダイス スウェーデン swelog weekend 56

今週の話題はこちら。 「世界で最も平等な国のひとつであったスウェーデンは、いつの間にか世界でも有数の格差社会で、大金持ちのパラダイスになってしまった」。長年経済の分野で活躍してきたジャーナリストが書いた『金儲け スウェーデン(Girig-Sverig)』…

難民受入予算の計上が、新たな難民危機を招く恐れ

昨日スウェーデンでは春の補正予算が発表され、内容にはこれまでにも発表されていたウクライナからの難民受け入れのための大胆な予算の再配分も含まれている。 swelog.miraioffice.com 問題はこの予算は、当初は他の国際援助に使われる予定だった資金である…

ソーシャルメディアと初めての選挙

スウェーデンインターネット財団がこの度まとめた報告書によると、この秋の選挙で初めて投票する人は、政治に関する情報のほとんどをSNSから得ることになる。 財団が行った調査によると、初めて投票する人の10人に4人が毎日SNSで政治に関する情報を読んでい…

「スウェーデンは自然に対して戦争を仕掛け続けている」

「スウェーデンは環境と人権におけるリーダーであるように振る舞っているが、国内では先住民の権利を侵害し、自然への戦争を仕掛け続けている。世界はこのことを忘れることはないだろう」とツイートしたのは、グレタ・トゥーンベリ。 Sweden today confirmed…

不法移民対策を名目として、異なる行政当局の間での個人情報の共有が進みそう

パーソナルナンバー制度などを通じて、スウェーデンの行政機関は住民ひとりひとりに関する多くの個人情報を保持、管理している。しかし、これまでは異なる行政当局の間ではその情報を共有することは難しかった。これはもちろん、個人のプライバシー情報保持…

使用済み核燃料報道と、70年後の最終決定

ニュースの位(?)でいうと、今朝お伝えすべきは、もちろんスウェーデン政府が使用済み核燃料の最終処分場を決定したというニュースなのだが、あまりにも大きいニュースなのでNHK他、日本語のニュースサイトも取り上げているので、そちらのリンクも参照され…

電気料金補助金は全国の3分の1の世帯に届く見込み

高騰する電気料金に、ノルウェー政府が早くも12月中旬に一般家庭への補助金の支払いを決めて、やっぱりノルウェーはお金持ちだからこんなことができるのか?、と思っていたら、スウェーデンもようやく政府からの同様の電気代補助金の提案骨子が決まった。 今…

ポイ捨て800クローナの罰金をだれが取り締まるのか?

来年から施行される新法一覧の中で、一番目をひいたのはポイ捨てに罰金が課せられることになったというもの。ポイ捨てはこれまでも禁止されていたが(そうだったのか!?)新年からはタバコの吸殻などの小さなゴミのポイ捨てでも800クローナ(約1万円)の罰…

伸び悩む父親育児休暇

前に「スウェーデンの父親の育児休暇取得率、わかりますか?」と聞かれて調べたことがあるのだが、見つけることができなかった。おそらくはたった一日休んだだけでも「育児休暇」とカウントされてしまう取得率よりも「何日取ったか」の方にスウェーデンでは…

ストックホルムで伸びる左党

全国と比較すると、住民構成は若めでまた高学歴の人が多いストックホルムでは、左党と環境党を支持する人が多く、極右のスウェーデン民主党を支持する人は全国平均の半分にも満たない1割以下だ、とダーゲンス・ニュヘテルが最新の世論調査結果から伝えてい…

政治家の4人に1人は脅迫されている

選挙により選ばれた政治家の4人に1人は、嫌がらせや誹謗中傷、脅迫を受けていることをスウェーデン国家犯罪防止委員会(Brå)が調査でまとめた。 特にひどい被害を受けているのはストックホルムの市会議員たちで、主にSNS上またメールなどで連日憎悪のこも…

首相選出騒ぎで考える、女性の権力とお金

昨日の夜は、悪いのはやれ国会議長だ、いや環境党だ、いやいやみんな同罪だ、などなど、今回の「初の女性首相は7時間の短命だった」件についての責任が誰にあるかの不毛な議論があちらこちらのニュース番組で行われていたが、私の気分としては、もうそんなこ…

初の女性首相に選出されたアンデションが7時間で辞意を表明した背景

ものごとはそう簡単にはすすまない。スウェーデン初の女性の首相に議会で選出されたマグダレーナ・アンデションは、その7時間後に自ら辞意を伝えることになった。 来年の総選挙まで1年近くを残し、次の選挙は新しい党首で戦うべきと、これまで社会民主党党…

気になるデンマーク swelog weekend

swelog weekend nr 31 〈今週のトピック〉 気になるデンマーク〈今週のブログ記事〉 デモや透明性について考えた〈今週のスウェ推し〉 ろうそくの灯り、クリスマス準備 swelog.theletter.jp 今週のニュースレターはデンマークの政策について。 スウェーデン…

ミンク殺処分検証委員会と首相のテキストメッセージ

今日はデンマークの話です。 昨年新型コロナウイルスの変異種がミンクから人間に広がったことを受けて、デンマーク政府は国内の1500万頭のミンクをすべて殺処分することを決定した。デンマークはミンクの毛皮の世界一の産地だ。 その後殺処分される必要のな…

危険でも、混乱しても、大金がかかっても、やらねばならぬユダヤ人差別と戦う国際会議

今日、10月13日は「ホロコーストの記憶と反ユダヤ主義への闘いのためのマルメ国際フォーラム」が開催される日だ。 スウェーデンのステファン・ロベーン首相が主催し、スウェーデン政府が約50カ国から国家元首や研究者を招いて開催されるこのフォーラムへは、…

自転車利用の国家目標

スウェーデン政府は目下、国家道路交通科学技術研究所(VTI)に委託して、スウェーデンのすべての年齢層と社会経済的グループに対して自転車利用を増やすための国家目標を策定しようとしている。 気候危機に対処するためには、より多くの人が自転車に乗る必…

気候危機の前では、右だの左だの言ってる場合じゃない

「今の政治がやっていることは遅すぎるし、十分ではない」と右派、左派の著名論客が、気候危機の前でイデオロギーを超えて手を組む「気候同盟」を設立し、今期の国会に要求を突きつけた。 気候同盟の発起人として名を連ねるのは、元左党、女性党党首のグッド…

スウェーデンはブルーでブラウンで、ちょっと大丈夫? swelog weekend

swelog weekend nr26〈今週のトピック〉 スウェーデンはブルーでブラウンで、ちょっと大丈夫? 〈今週のブログ記事〉 人がいっぱい 〈今週のスウェ推し〉 街で森を担ぐ Tree Kånken スウェーデンの来年の選挙ではブルーとブラウンの色で表される極右のスウェ…

「グレタ効果」はなぜドイツの緑の党で起こって、スウェーデンでは起こらないのか

9月26日のドイツ連邦議会選挙を前に、そして本日9月24日の「世界気候アクション」を前に、グレタ・トゥーンベリの行動がドイツで特に若者に幅広く支持され、ドイツの政党支持率の変化に与えたのと同様のことが、なぜスウェーデンでは起こらないのか、という…

スウェーデンのセメント危機

ここのところニュースでよく見かけるが、どう決着するか先の見えなかった問題があって、このブログで取り上げてこなかったのが「セメント危機」問題だ。 スウェーデンでセメント材料の石灰の採掘を事実上独占してしまっているCementa社のゴットランドにある…

家族の日休暇

スウェーデン政府は昨日2022年度の予算案を提出したが、その中にファミリー・ウィークと名付けられた4歳から16歳までの子どもいる親にむけた新しい休暇制度の導入案が入っていた。これは年間6日まで子どもと一緒に過ごすための休暇をとることができ、その場…

100年経っても同じ問題

昨日Youtubeで日本のラジオを聞きながら掃除していたら、突然、スウェーデン国会議長のアンデシュ・ノレーンが話し始めた。これはスウェーデン国会による広告で、ノレーン議長は、今年はスウェーデンの民主主義の100年を祝う記念年であることなどを伝えるも…

男は右へ、女は左へ

これまでも選挙でどの党に投票するか、また一般的な世論調査でもどの党を支持するかで男女差はあったが、スウェーデン中央統計庁の調査ではその差が年々大きくなってきていることがわかる。 その差は極右政党のスウェーデン民主党で一番顕著で、2018年の国政…

政治家は短期集中で 経済担当大臣の場合

まだ50歳にもならないが、20年に渡り政権内の核となるポジションで仕事をしてきた現経済担当大臣のイブラヒム・バイランが、近く大臣職を辞任し政界からも身を引くことを発表した。 日本でいうと内閣の中では若手の(とはいってもバイランより10歳近く年は上…

世論調査と投票率 swelog weekend

swelog weekend nr22 〈今週のブログ記事〉ABBAのニュースのなごみ感〈今週のテーマ〉 世論調査と投票率〈今週のスウェ推し〉カボニュー・レストラン 今週のswelog weekendは、 日本のメディアは、支持する政党はない人が半数の支持政党の世論調査はもうやめ…

移民に多い容疑者になる確率、をどう考える

Bråという略称で呼ばれるスウェーデン国家犯罪防止委員会(Brottsförebyggande rådet)が2015年から2018年の間に犯罪の容疑者となった人たちの特性を、移民かどうかという切り口でまとめた報告書のまわりで論争が起こっている。 水曜日に発表されたこのレポ…

スウェーデン軍がバルト海の監視を強化

バルト海南東部でのロシア軍の活動が活発になっていることを受けて、スウェーデン軍がゴットランドへ陸軍と海軍の配置人員を増強し、海上監視の強化とゴットランドにおける軍のプレゼンスを高めている。さらには空軍もこのバルト海の監視強化に関わっている…

夏の終りの首相の辞意

あまりにも突然だったので、最初はフェイクニュースや冗談のたぐいなのかと思ったが、ステファン・ロベーン首相の辞任の意向は、本当の話だった。夏休みの間に自身と政党とスウェーデンの将来を、ゆっくり時間をかけて考えた上での決断だったようだ。 スウェ…

スウェーデンの左党躍進で、日本共産党を考える

7月下旬に行われた支持政党の世論調査で、スウェーデンの左党が記録的な13.3%へと大躍進を遂げた。夏至祭前後の首相不信任案とそれに続く首相の辞任、そして同じロベーン首相の再任命となった一連の動きは、左党が新築アパートの家賃の自由化に、強いNOを突…

© Hiromi Blomberg 2022