swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

政治

うちの近くにまた原発?

昨日はせっかくキルナの話を書いたのに、近くで新しく発見されたレアアースのことを書くのを忘れた。もう既に日本語でもニュースになっているので、リンクを張っておこう。 www.bbc.com この記事によるとスウェーデンで発見されたレアアースの量は世界全体の…

どこへ向かうスウェーデン swelog weekend 90

今週のswelog weekendはこちらです。 スウェーデンの政治家は甘いことは言わない。クリスマス気分が漂う中、財務大臣が記者会見で話したのは、これからやってくる不景気、厳しい財務状況、増える見込みの失業者という見解だ。寛容だった難民の受け入れや移民…

スパイ活動防止法で憲法改正

かねてより議論されていた、いわゆる「スパイ活動防止法」が、昨日スウェーデン国会で可決された。これは国外との関係に関わるスパイ活動を、報道の自由と表現の自由を侵害するものとして犯罪化するもの。報道と表現の自由を規定した法律はスウェーデンの憲…

食料自給率から国内食料供給能力へ

スウェーデンの農協、LRF(Lantbrukarnas riksförbund)は、深刻な危機に対応するため、これからは食料は自給率だけをみるのではなく、食料を生産するのに必要となる燃料、電力、農薬や肥料などの国内供給能力も考慮していくべきだという。 経済学者には、スウ…

国民的文化作品リストは必要か? swelog weekend 82

新任のパリサ・リリエストランド文化大臣が土曜日のダーゲンス・ニュヘテルの一面に登場 今週のレターはこちら。 右派連合による新政権は、スウェーデン文化を代表する作品を選んで発表したいと考えている。既にヨーロッパでは、国民的文学作品を選んでいる…

27秒間の沈黙

自身の給与を一気に30%近く昇給させる決議をしたノールテリエ市の市長が、その昇給の妥当性をカメラの前で記者に質問されたが、その後27秒にわたって沈黙し、答えることができなかった。 SD i Norrtälje gick till val på lägre politikerarvoden. Resultat…

歴代環境大臣11人のプロテスト

新政府の環境省を閉鎖するという決定は間違っていると、これまでに環境大臣を務めた11人がダーゲンス・ニュヘテルに共同で寄稿した。元環境大臣たちは「この環境省の閉鎖が、環境問題が今後優先されなくなることの始まりとなるのではないかと大いに憂慮して…

「国外に刑務所をつくるのはやめておけ」

デンマークは来年の1月からコソボにある刑務所に囚人を送ることにしたが、この計画は現在頓挫しており、関係者はスウェーデンに同様の計画はやめておいたほうがいいと警告している。スウェーデンでは新政府が「刑務所の収容場所不足を解消するために、近隣国…

叫びとささやき

月曜日の国会での首相選出投票は予想されていた結果に終わり、その意味では今日の火曜日に閣僚が発表されるまで、穏健党のウルフ・クリステルソンが首相として選ばれたことは順当なニュースで驚きもないが、昨日はアレっと思った小さなニュースがいくつかあ…

リベラル(党)が死んでいく

そして、スウェーデンの移民政策は大転換し、原子力発電所新規建設と再稼働はエネルギー政策の中心に添えられ、「スウェーデンの文化」をもっと行き渡らせるような文化政策がとられる。昨日、右派陣営が発表した今後の政権運営に関する合意の大枠は、ざっと…

貧しいスウェーデンに備えよ

今年のベストセラー本『金儲け スウェーデン(Girig-Sverig)』のアンドレアス・セルヴェンカがアフトンボラーデットに書いている経済コラムが面白い。今日紹介するのは、福祉国家として名を馳せたスウェーデンで貧困層が増えているというもの。 swelog.thele…

移民に関するデンマークからの助言

デンマークの二人のジャーナリストが書いた「スウェーデンよ、デンマーク流にようこそ」と題した長い寄稿記事がダーゲンス・ニュヘテルに記載されていた。今回の選挙で極右政党が大躍進したことを背景に、20年以上歴史のあるデンマーク流の移民政策から、ス…

この先いったい誰が政治家になりたいと思うのか?

選挙の後のこのちょっとどんよりした感じとは自分でも区切りをつけたいと思っているので、もうそろそろ選挙のことばかり書くのはやめようと思うが、最後に、今回の選挙の後で辞任した中央党の党首、アニー・ローブのことを。 まだ40歳にもならないのにこれま…

”Make Sweden Great Again”?

今回のスウェーデンでの選挙結果が、アメリカのオルタナティブSNSやThe Gateway PunditやInfowarsといった極右サイトで注目を浴びている(オルタナティブSNSとは、ツイッターなど大手SNSから追放された人たちのSNS)。トランプの元顧問だったスティーブ・バ…

そして文化はどうなる? swelog weekend 76

選挙の投票日から一週間が経った。長らくスウェーデン第2の政党で、これまでも首相経験者を輩出している中道右派の穏健党の今の党首、ウルフ・クリステルションが首相になるだろうと見方はかわらないものの、右派陣営のどの党から誰が大臣になって政府を構成…

「投票してもなにも変わらない」

スウェーデンでの選挙の投票率は過去4回上昇していたが、今回の選挙では全体の投票率は84.1%にとどまり、前回の87.2%から低下した。大都市郊外の選挙区では投票率が35%〜40%のところもあったし、また社会経済的に困難が多いとされている地区での投票率が…

危険な時代の危険な道

30%の支持を集めた社会民主党が政権の座を明け渡さないといけないなんて、ちょっと割り切れない気もするが、木曜日を待たずに、昨日のうちにすべての開票は終わり、マグダレーナ・アンデション首相は辞任を表明した。社会民主党は過去20年で一番高い得票率…

投票率と選挙への関心

期日前投票と在外選挙でのまだ数えられていない票が23〜24万票あると見られているが、今の右派陣営が1議席の差で優位にたっている状態がこの先くつがえるのは難しいだろうというのが、数学者から政治学者まで大方の専門家の意見。 すべての票が集まり、また…

はっきりしない中ではっきりしていること(選挙の話)

スウェーデンの選挙開票は大変だ。昨日の夜は10時半くらいまで開票速報番組をみていたが、全国各地でコツコツと票を数えている様子がよくわかる。投票場が締め切られた夜8時の時点では出口調査の結果が発表されていたが、ここでは左派陣営が差をつけてリード…

男と女の政治的分断 swelog weekend 75

今日は統一選挙の日です。 Googleも スウェーデンの選挙になっています! 昨日はルンドの図書館でも事前投票のための大行列を見かけ、今日も全国各地で混雑が予想されるとのことなので、8時になったら一番で行ってこようと思っています。 www.svt.se 行列の…

Tiktokと政治、そして選べないグレタ

日曜日の投票日を目前に、昨夜はSVTで最後の党首討論会が行われたが、テレビを見ない若者の間ではTiktokでの政治家インタビューなどが大きなトレンドになっている。 毎日12時間、Tiktokのビデオ編集に費やし、一日に最大6本のTiktokクリップを公開しているの…

これが、これからのスウェーデンの形?

備えあれば憂いなし? 日曜日の選挙で8年ぶりに政権交代が起こり、右派連合による新政府が誕生した場合、スウェーデンはどうなるのかをアフトンブラーデットが15の項目でまとめていた。 全体を一言でいうと、不安定な経済状況と連立政権の便りなさから、政…

今回の選挙と気候危機

4年に1度の統一選挙まであと4日と迫った昨日の夜、右派左派陣営のトップによるテレビ討論会があった。マグダレーナ・アンデション首相と右派陣営をまとめる穏健党党首のウルフ・クリステルションの間でもっとも熱く議論されたのは、電気料金、私立学校の利…

節電は行政から

毎日、毎日、電力関連のたくさんのニュースを目にするが、今日読んだのは「節電はまず行政から」と政府が提案したというニュース。マグダレーナ・アンデション首相は消費電力が多い行政が電力消費量を削減することで、全体の電気料金が下がる効果もあると話…

右派ポピュリスト政党がもたらす安全保障上のリスク

中道左派与党の社会民主党の防衛大臣と統合・移民担当大臣が記者会見をひらき、右派ポピュリスト政党でスウェーデンの第2党になろうとしている「スウェーデン民主党がもたらす安全保障上のリスク」に関してブリーフィングを行った。 この2名の大臣によると…

選挙を前に「貧しくなるし、増税したい」という財務大臣

与野党伯仲している選挙の投票日までもう間もなくというこのタイミングで「私たちはこれから貧乏になる」とインタビューで語る財務大臣。もう20年以上スウェーデンに住んでいるけど「日本なら、このタイミングでこんなこと言う政治家はきっといないのでは」…

政党世論調査の頻度と精度

9月11日の統一選挙の投票日まで3週間を切り、明日からは期日前投票も始まるこのタイミングで、うちにも昨日、投票用紙が届いた。公共放送のSVTはこれから投票日まで、各政党への投票意向を毎日調査して更新、発表していく予定だ。 SVTとNovusが共同で行うこ…

政治的解決法をコピペしあう北欧諸国 swelog weekend 72

成功事例? それとも反面教師? いずれにせよ、同じような問題を抱え、文化的な類似点も多い近隣諸国から、政治的解決策のインスピレーションを得てきた北欧の各国。北欧各国がこれまで、隣国の決断にどのような影響を受けてきたかを政治学者が解説していた…

移民送還列車

選挙の広告キャンペーンの一環でストックホルムの地下鉄では、極右政党のスウェーデン民主党のロゴとマークで全面が覆われた車両が走っている。 政党がこのような形で広告することは地下鉄を運営するSL(ストックホルム広域交通局)の規定に違反するものでは…

ニュースサイトが選挙を目前に無料開放。そして合理的選択と感情について

9月11日の統一選挙の日まで4週間を切ったこのタイミングで、大手新聞のダーゲンス・ニュヘテルがすべての記事の新規読者に無料開放を始めた。ニュースサイトを無料で読むには登録する必要があるが、支払いに関するクレジットカード情報などを入力する必要は…

© Hiromi Blomberg 2022