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スポティファイの新技術で、CDプレイヤーを買う決心をする

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「フェイスブックはスマホのマイク機能を使って、あなたが何を話題にしているかを常に盗聴(?)していて、それを広告アルゴリズムに使っている」という都市伝説をしばらく前にSVTの番組が検証していた(幸いなことに今のところ、その兆候はないし、フェイスブックも否定している)。

Lyssnar mobilen på dig? Så får Facebook reda på vad vi pratar om | SVT Nyheter

今日のニュースはその話題に近い。

スポティファイはレコメンドのプレイリストの作成に、あなたの声やあなたがその時にいる状況を音から解析したものを使う特許技術を登録した。

具体的にはあなたの声のイントネーション、抑制、リズムなどを分析するが、さらには感情や性別、年齢または方言といったものも分析してレコメンドに使用されるのではというPitchforkによる報道を、SVTが紹介している。

スポティファイの説明によれば、この特許の目的はユーザーが意識的に曲を選ぶ必要を大幅に減らすために開発したもの。特許登録は行われたが、実際にスポティファイがこの技術を実装するかは、まだわからない。スポティファイの「盗聴」は気味が悪く、プライバシー侵害とユーザーから大きな反発がでそうなことも予想される。

自動レコメンドプレイリストは便利だが、レコメンドばっかりきいているとアホになりそうだし、アーティストに敬意も払いたいので、最近はスポティファイでもできるだけ、アーティストが作ったままの曲順で聞くことのできるアルバムを選ぶようにしている。さらにはこの盗聴技術(!)はどう考えてもクリーピー(気味悪い)でしょ。

何年か前に、ものすごいレコード収集家の友人の家で、彼が選んでくれたLPレコードを聞きながらいただいたディナーのことを暖かく思い出す。レコード盤は20分か25分くらいでひっくり返さないといけないことをその時も久しぶりに思い出したことを、また思い出した。

我が家は今、CDプレイヤーが壊れてしまっていて、CDでさえ聞くことができない。でも何度も聞いた好きなCDは捨てることもできない。

昔よく聞いた曲をスポティファイで選んでも、誰と一緒にこんな時に聞いたということくらいしか思い出さないが、CDを手に取ると、どの国のどの街のどのレコードショップで買ったかや、どの引っ越しの時にこのケースが壊れたんだよなー、とか自分が覚えていることを忘れてしまっていたことまで、様々なことを思い出す。この先CDなんてどれくらい聞くのだろうと思っていたが、やっぱりCDプレイヤーを買おう。

© Hiromi Blomberg 2021