swelog ここだけのスウェーデンのニュース

日本では概要程度しか報道されないスウェーデンのニュースについてのコメントや、他では読めない小粒だけど気になるニュースを毎日伝えています

ビジネス・経済・技術

半導体不足で自動車業界の数千人が失業?

半導体は世界的な供給不足に陥っているが、この状況が長引けばスウェーデンでは何千人もの雇用に影響を与えると、自動車関連業界団体の関係者が警告を発している。 SVTの取材に答えていたのは業界団体Fordonskomponentgruppen代表のフレドリック・シダールさ…

北欧女性創業者スタートアップ3選 swelog weekend

swelog weekend nr21 〈今週のブログ記事〉固い頭皮に「知の蒸しタオル」〈今週のテーマ〉 北欧女性創業者スタートアップ3選〈今週のスウェ推し〉By Malene Birger (デンマークでは?☺︎) 今週のswelog weekendは北欧発の女性創業者による注目のスタートア…

世界のロールモデルを目指す「中部スウェーデン・ハイドロジェン・ヴァレー」

一昨日は氷河が融解していく北極圏周辺で新規採掘を行うために、国営石油企業にノルウェー政府が補助金を出している話に触れたが、今日はスウェーデンのエネルギー庁から支援を受けている「ミッドスウェーデン・ハイドロジェン・ヴァレー」の話を。 スウェー…

戻る観光客

私も先週四日間ほどストックホルムにいて実感したが、ストックホルムに外国からの観光客が戻りつつあるとダーゲンス・ニュヘテル(DN)が伝えている。 2021年7月のストックホルムのホテルの稼働率は43%で、これは昨年同月の2倍にあたる。ストックホルムのホ…

電動キックボードへの投資合戦を考える

ストックホルムに来ています。と、書かずにはいられない、電動キックボードの現状。 今朝ホテルで読んだスヴェンスカ・ダーグブラーデットには、ストックホルムで乱立する電動キックボード各社の生き残りをかけた投資合戦について書かれていた。 昨日の金曜…

マイクロソフトのTeamsと個人情報

使用しているクラウドサービスのサーバーが物理的にアメリカにあると、スウェーデン人の個人情報がアメリカの諜報機関などの手に渡ってしまう可能性があるという問題で、コロナ禍ですっかり身近なサービスになったマイクロソフトのTeamsの使用をスウェーデン…

拡大生産者責任で衣類価格も上昇へ

拡大生産者責任とは、製品コストの一部である回収リサイクルにかかる費用も販売価格に上乗せする形で生産者が予め負担するという考え方である。 生産者が製品の生産・使用段階だけでなく、廃棄・リサイクル段階まで責任を負うという考え方。具体的には、生産…

スウェーデンにアマゾンは根づくか?

スウェーデン語サイトを立ち上げて8ヶ月が経ったアマゾン。 5月の月間サイト訪問客は1400万人だったが、それでもスウェーデンに根付いたとは言えそうにない。サイトにはまだまだ自動翻訳によるあやしいスウェーデン語が溢れており、価格設定も変だ。商品の発…

イケアが気候に投資する時

先週、イケアの気候スタートアップへの投資の記事をいくつかのニュースメディアで見かけた。 イケアは2012年から非常に小規模ではあるが、マルメで社会的起業家から製品やサービスを調達することを始め、さらにその地域限定的だった取り組みを世界レベルに持…

サイバー攻撃で閉鎖したCoopの事件は、ほんの始まり

大きなニュースの現場に立ち会うことは滅多にないものだが、金曜日の夜はまったく事件性を感じることのなかった、その大きな事件の現場に立ち会うことになった。スウェーデン全国で800店ある大手スーパーチェーンCoopで、レジシステムがサイバー攻撃の影響を…

夏休みの電気自動車

電気自動車の販売台数が急激に伸びているが、充電ステーションは同じペースで拡充されてきておらず、早ければこの夏休みの長距離移動シーズンにも充電を求める人の間で大行列になりそうだ、と自動車業界のアナリストが話している。 今、多くのメーカーが大規…

キャッシュレスの国でキャッシュレス決済ができなくなったらどうする?

昨日世界中で、一時大手新聞社や行政のサイトへアクセスできなくなる障害が発生した件は、アメリカのインターネット配信ネットワーク大手Fastlyで起こった不具合によるものだった。CNNやBBCニューヨーク・タイムズ、スウェーデンではスベンスカ・ダーグブラ…

パンデミック貯金、ビットコイン脱税

スウェーデンの中央統計局(SCB)によると、パンデミック下でスウェーデン人の貯蓄額は増えており、2021年の第1四半期は、1996年にこの統計が始まってからの過去最高額を記録した。発表は前年同時期の1270億クローナ(約1兆7000億円)から1630億クローナ(約…

アルゴリズムで作られたデザインとアートの大成功

消費者がどんなものを求めているかをアルゴリズムで分析し、それに合わせたポスターなどのインテリアやアート作品を販売し、世界中で成功しているスウェーデンの会社がある。 Netflixからインスピレーションを得たと語るのは、このDesenio社のCEOのフレドリ…

アーティストとNFTと気候危機

先日、日本に帰った時に、サービスプラットフォームを提供するスタートアップでブイブイ働いている甥っ子1・兄に、デジタルアート業界で働き始めた甥っ子2・弟が「デジタル鑑定書が売り買いできるようになったから、もうこっちのもんやで」と話しているの…

ストリートファッション企業が不動産会社になる不思議

株式市場に上場していたが事業が後退気味のファッション企業の事業内容が、いつのまにか不動産業になっている。そんなちょっと狐につままれたような現象がストックホルムの株式市場で目立っている。 ここで話題となっているファッションブランドはOdd Molly…

飛び恥の次は「データ恥」?

この週末、コペンバーゲンからスペインのマヨルカ島へ7ヶ月ぶりに189名のツアー客を乗せた飛行機が飛んだ、という小さな記事を読んだ。気軽に飛行機で旅行にでかけてしまう習慣は、コロナが落ち着くと結構簡単に元にもどってしまうものなのかもしれない。 そ…

妊活アプリの個人情報漏えい

「妊活アプリの個人情報漏えい問題」のニュース表題を見て思い出したのは、少し前のLINEの個人情報取り扱いに関する一連の報道だったが、こちらのスウェーデンの妊活アプリ報道の内容はもっと具体的で深刻だった。 スウェーデンで人気のあるいくつかの妊活ア…

weekend nr5. 声がつくる未来。Voice-only-networks

先程配信した今週号は「声」のお話です nr5. 声がつくる未来。Voice-only-networks swelog weekend、今週は「声がつくる未来」スウェーデンでのClubhouseの停滞、ポッドキャストへ流れるYoutuberの話や声の魅力がいちばん輝く場所に関する個人的な考察、など…

ドローン街道

スウェーデンのリンショーピング大学で研究が進んでいるのが、道路ならぬ、航路ならぬ、来る近未来のドローンのための空の道、人呼んで「ドロー路」(すみません、今勝手に名付けました) 数多くのドローンが空を駆け巡ることが予想される今、世界中でドロー…

体内埋め込みマイクロチップがつくる医療の未来

スウェーデンがどれだけ革新的な技術を世界におくり続けてきたか、という説明では必ずといっていいほど登場する「ペースメーカー」。体の中に機器を埋め込むペースメーカーの技術が実現したのは1958年。スウェーデンは、歯のインプラント技術の発祥国でもあ…

スウェーデン中央銀行の2024年までのゼロ金利

コロナは収束していないのに、なぜか景気は早くも回復基調。 そして回復基調にも関わらず、スウェーデンの中央銀行はこの先も2024年の第2四半期頃まで、現在のゼロ金利政策を続ける見込みであることプレスリリースで明らかにした。 スウェーデンで5年間続…

コロナが終わると株価も暴落?

ストックホルム証券取引所で取引される株価は4月に入っても上昇を続けており、2020年の3月にあった株価クラッシュ以来90%も上昇した。この傾向はこの先もしばらく続く見込みだが、専門家の中にはまもなく株価は暴落するだろうと考える人たちもいる。 現在…

投資キャピタルとジェンダーバランス

久しぶりに私のヒーローがメディアに出演しているのを発見。またこの人のことを書く機会をもらえたのは単純に嬉しい。その人とは、旧態依然としたファイナンスの世界で保険会社の社長を務めるトランスジェンダーのカロリーン・ファールベルゲル。彼女が投資…

6G

という言葉、ニュースの表題に使われているのを見たのはおそらく初めてかも? 無線高速通信の5Gの本格的な展開もまだなのに、今年に入ってから6Gの開発が本格化している。ヨーロッパは6Gの開発で世界をリードしたいと考えており、年明けにEUとしての6Gプ…

頭の中身の個人情報は渡したくないスウェーデン人

昨日、配信した私の新ニュースレターswelog weekendの初号では「透明すぎる個人情報の扱いと社会の信頼」として、スウェーデンの個人情報サイト(!)での情報の扱われ方とその背後にある国としての立ち位置やそれに枠組みをあたえる法令について書いた。 今…

イースターのお菓子を多方面から分析してみる

目下絶賛イースター休暇中のスウェーデン。今年はコロナで限られているが、イースターといえば子どもたちが近所の家々を「いたずらじゃなければ、菓子をくれ」と魔女の格好をしてまわり、お菓子を集めるのがいつもの習わい。(いつもステキなポストを楽しま…

極北の1万人の新規雇用がつくる、スウェーデン鉄鋼業界の脱炭素

スウェーデンの最北部ノルボッテン地方では労働力が圧倒的に不足している。またノルボッテンでは化石燃料を使わない、いわゆるグリーン・スチールと呼ばれる鉄鋼を生産する新工場の建設が次々と決まり、この先約1万人の新規雇用が必要となる見込みだ。 世界…

中国でボイコットされるH&Mをスウェーデン首相が支持

新疆ウイグル自治区の強制労働を巡る発言をきっかけに、中国各地でスウェーデンの衣料品大手企業H&Mの店舗が次々に閉鎖に追い込まれ、Eコマースサイトからは抹消されていく。今、こんな劇的なことが起きている。 H&Mは、新疆ウイグル自治区では強制労働が行…

パンデミックでどこまでも伸びるスウェーデンのフィンテック

スウェーデン発のスタートアップ、フィンテックの星、クラーナ(Klarna)が絶好調だ。この度発表された2020年の数字ではパンデミックの中、さらにビジネスを伸長させた。 フィンテックとは決済方法や、商取引、証券取引などに関わる新しいIT技術を使った金融…

© Hiromi Blomberg 2021