swelog 今日のスウェーデンのニュース

多様化社会、環境、移民、働き方などスウェーデンのちょっと違った「ほんまかいな!」なニュースから、毎日ひとつ選んで紹介しています

ビジネス・経済・技術

GDPの減少で、心配なのは若者の失業

2020年4月〜6月のGDP(国内総生産、スウェーデン語でBNP ・Bruttonationalprodukt)は、その前四半期に比べて8.6%減少し、1980年以降で一番激しい減少率となった。 昨日のニュースではスウェーデンでは厳しいロックダウンはなかったものの、公衆衛生庁の要…

アマゾンはスウェーデンで何を壊すか?

この秋にもアマゾンがスウェーデンでの営業を開始することを複数の業界関係者が明かにした。ダーゲンズ・ニュヘテルが報道している。アマゾンがスウェーデンにやってくることはこれまでにも何度も噂されていたが、今回はどうやら本当らしい? スウェーデン小…

ブルーベリーをめぐるモヤモヤ

今日はニュースそのものというよりは、そこに書かれていたニュースの背景となる豆知識に驚いたので、まずはそのことを。 「スウェーデン国土のおおよそ17%はブルーベリーに覆われており、その植生はスウェーデン全域にわたる」。 これ、17%ってすごくない…

チキンとコロナの意外な関係

コロナの中でスウェーデン産の鶏肉の売上が伸びている。 スウェーデンの鶏肉市場で第2位で、スコーネの家族経営企業であるGuldfågelnはこの春以降売上が目立って伸びたことを明かしている。 Guldfågelnでは3月以降、全体の売上の5分の1にあたるレストラ…

「金に魂を売ったOatly」論争の残念なところ

スウェーデンのオートミルクの人気ブランド、オートリー(Oatly)が、アメリカのリスクキャピタル大手のBlackstoneが中心となった投資ラウンドで2億ドルを調達したことが、ウォール・ストリート・ジャーナルの報道で今週の水曜日に明るみになった。 Blackst…

コロナが加速する「お店消滅」

6月15日に久しぶりに街に出た時の写真。天気はいいけど閑散としてる。 スウェーデンの街中の「お店」はコロナ禍がやってくる前から、この先3万人の仕事が失くなる予想が発表されるなど、存続の危機にさらされていた。みんな外出を控えるようになり3ヶ月以…

コロナの中のコーヒーの未来

Löfbergs(ロフベリス)は100年以上の歴史を誇るスウェーデン最大手のコーヒー販売会社だ。 毎年27,000トンのコーヒーを焙煎するロフベリスのコーヒーは、世界中で毎日1000万杯飲まれている換算になる。 コロナ禍の中でも、スウェーデン内でのコーヒー消費量…

マックミューラのハンドジェル(ちょっと欲しい♡)

スウェーデンでもコロナが猛威をふるいはじめた時、消毒用のアルコールが不足し、アブソリュート・ウォッカや大学の研究室で急場を凌ぐために消毒用アルコールを製造しているというニュースを見かけた。 今日、ダーゲンス・ニュヘテルで取り上げられていたの…

スウェーデンの森とサルサと3Dプリンター

スウェーデン中西部に位置するヴァームランド地方で技術者として働くパトリシア・エドヴァールソンさんは、フラメンコやサルサを教えるダンス教師でもある。 彼女はこの度、ヴァームランドの森の木のパウダーを原料として3Dプリンターでダンスシューズの「…

中国が買う北欧(おまけ・ルンドと日本の話)

積極的な事業展開を続け格安航空会社として成長したが、今回のコロナ禍で倒産の可能性もあったノルウェージャン(またはノルウェー・エアシャトル、Norwegian)は、この度大株主の一人として中国政府を迎えることとなった。 5月20日にノルウェージャンが発表…

コロナで危機に直面するスウェーデンの森

毎年、スウェーデンのおいしいベリーを摘んでくれていたのも、美しい森を育ててくれていたのも東欧やウクライナ、またはタイといった国々からの季節労働者の人たちだ。 「緑の黄金」と呼ばれるスウェーデンの森は、今は外国からの季節労働者なしでは成り立た…

第4世代原発と放射性廃棄物と1000年続く電力?

「第4世代と呼ばれる原子力発電では、放射性廃棄物が燃料として使用され、これが私たちのこの1000年で必要な量の電力を供給する」。こんなにわかには信じがたいような研究がヨーテボリのチャルマース工科大学でも目下進行中だ。 研究しているのは核科学と呼…

増えるリモートワークでネット環境は大丈夫か?

新型コロナウイルスの影響で増え続ける自宅からのリモートワーク。 スウェーデンの携帯事業最大手のテリアは、スカイプ、Teams、WebExなど企業が使うクラウドサービスへのトラフィックが500%増加したと話している。 また、マイクロソフトの担当者によると、…

Clearview AIとスウェーデン警察

Clearview AIはアメリカのスタートアップ企業。 フェイスブックやインスタグラムなどのSNSから集めた顔写真の膨大なデータベースを作成し、主に世界の警察など法執行機関などを顧客としてAIによる顔認識のサービスを提供している。 今年に入ってニューヨーク…

フィンランドの顔認識ペイメント

昨日の夜からヘルシンキに来ています、というわけで今日はフィンランドの話題。 フィンランドの大手銀行OPは30ユーロまでの決済を顔認識で行えるテスト運用を実施中。OPが提供するアプリをスマホにダウンロードして、そのアプリに自分のクレジットカードと自…

スウェーデンの太陽

太陽光発電パネルの技術革新による価格低下と政府からの補助金の効果もあいまって、スウェーデンでの太陽光発電への投資はここ7,8年増え続けていた。そして、ここにきて実際の発電量においてもその成果が見えてきたようだ。 2019年の太陽光による発電量は…

電気飛行機、その後

画像・Heart Aerospace 一年半ほど前にスコーネの電気飛行機の会社、Blackwingを取り上げたことがあった。 swelog.miraioffice.com 今回また、別のスウェーデンの電気飛行機屋さんへの取材記事を読んだのでそれを紹介したい。 Heart Aerospace社は、この先5…

北極豪華寒冷浴 Arctic Bath

先月20日、スウェーデンの最北の街ルレオ近くのHaradsにオープンしたArctic Bathは北極圏初の宿泊できるフローティング・カルバアドヒュース(寒冷浴施設)。 楕円形の施設の中央に氷を割って入るオープンエアーのプールがある。現在のところイギリス、アメ…

不満な顧客はSNSで企業を変える

最近、日本の友人と商品を買うと貰うおまけや景品について話す機会があったのだが、こんな時代(?)になってもノベルティが盛んな日本と比べて、こちらではモノを買ってもほとんどおまけのようなものはついてこない。 一方、買い物をするとそのレベルに合わ…

「いいところのないマイナス金利」にまた戻る?

つい先日解消されたマイナス金利だが、木曜日の財務大臣からの今後の暗い経済見通しを受けて、またマイナス金利に戻る話が浮上してきた。 この会見では今年のスウェーデンのBNPの伸びは1.1%、失業率は7%まで上昇するだろうと予測が発表された。財務大臣は…

5Gの使い方とエリクソン

まだ観ていなかった『未来のミライ』をお正月休暇中に観たら、出てきた車がボルボでなんだかほっこりしたが、ボルボグループにはボルボ建設機械 (Volvo CE: Volvo Constraction Equipment)という会社もあって、ホイールローダーと呼ばれる建設現場で使われる…

スウェーデンのWASPプロジェクトとは何か?

WASPとは、スウェーデンをAI技術で世界のトップにしようと、これから2029年までに55億スウェーデンクローナ(約635億円)を投入して行われる国家的規模のプロジェクト。ただし、その財源は国ではなく、スウェーデン一の大富豪ヴァレンベリ家だ。 (WASP = Wa…

スウェーデンで増える安物ショップ

街中のお店が次々と倒産して行く中、日本の100円ショップのように安物を売るチェーン店がスウェーデンでも好調だ。背景にはスウェーデンで広がり続ける所得格差があると小売業のアナリストたちは分析している。 従来の小売業がEコマースなどとの競争激化の中…

マイナス金利が終わるとどうなるのか?

もう一年以上も前に終わると見られていたスウェーデンのマイナス金利。今週19日(木)に開催される政策理事会で、やっとこのマイナス金利の解消が決議される見込みとなってきた。 一時は-0.5%まで下がっていた金利は、ここ1年は-0.25%だったがこれが0%へと…

ローカルじゃないローカルコーヒーブランド

こちらはマルメの焙煎所のコーヒー豆 クリスマスにはスウェーデンで人気の飲み物「ユールムスト」。 www.test.se 味はコカコーラに似たところもあり、この時期になるとコカコーラの売上が落ちる。そしてもう10年以上も前だろうか? スコーネの一地方の名前が…

ジーンズの未来・オーガニックデニム Nudie

今日は自分の好きなブランドについての話題なので、ちょっと嬉しい。 スウェーデンのヨーテボリでオーガニックデニムを使ったジーンズメーカーNudie Jeans (ヌーディー・ジーンズ)が創業したのは今から18年前の2001年。 (この記事でもヌーディーに触れて…

クリスマス倒産するのはどのチェーン店か?

スウェーデンでは「クリスマス商戦」の小売店の売上は、なんと今でも毎年伸び続けているそうだが、これは人口増とインフラによるところが大きい。(日本と全然違う!) しかし、従来お店はクリスマス時期の売上で、他の時期のマイナスの影響をカバーして年間…

ネット販売が増えすぎてトラック運転手が足りない

気候危機問題に敏感に反応して飛行機の利用を控えてみたりスーパーや衣料品店でショップ袋の利用をマイマイバックへと替えたりするスウェーデン人も、まだEコマースの利用を減らそうという考えへは移行していないようだ。 本や日用雑貨、コスメタリーや化粧…

再生プラスティックの需用の法則

飲みものなどのペットボトル。この容器の材料として使われる再生プラスティックの価格がヨーロッパでは新生プラスティックより高くなった、と製造材料価格分析会社であるS&Pがレポートにまとめている。 背景には再生プラスティックの需用が増えたことと、新…

よくわからない5Gのニュース

大きなニュースになっていて話されていることの大枠はわかるものの、実際その中身がよくわからないニュースがある。たとえば、この新しい携帯通信網である5Gとそれを世界へ提供している中国企業のHuawei関連の一連のニュースだ。 以前からHuaweiの提供する…