株式市場に上場していたが事業が後退気味のファッション企業の事業内容が、いつのまにか不動産業になっている。そんなちょっと狐につままれたような現象がストックホルムの株式市場で目立っている。
ここで話題となっているファッションブランドはOdd MollyとWesc。スウェーデンではこれまでは人気のあるブランドだった。
ストリートファッション・ブランドのWescを買収したのは、建設業を営むVestum。会社の枠組みはWescの時のまま、社名と事業内容を変更して不動産業になった。市場で取引されていた株式はそのままVestum移行され、Vestumは煩雑なIPOの手続きをすることなく、上場企業としての地位を手にした。
Wescは現在はまだVestum内でファッション事業を続けており、業績は回復基調。しかし、この先はVestumの事業から切り離されて売却されることになる計画だ。
Odd Mollyも同様の手法で、少し前に不動産業になり、ファッション部門を売却。こちらもその後、株価は上がっている。
株主が納得していて、新しい形となった後も上場株式会社として求められる要件が満たされていればそれでいいのかもしれないが、こういうのなんていうのかな? 錬金術?