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スウェーデンの誰も知らない新語大賞

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ちょうど去年の今頃、スウェーデンの新語大賞をこのブログで扱った時は「流行らない新語大賞」とタイトルをつけた。その後、新語リストの中から「Flygskam(飛び恥)」は日本のニュースでも紹介される単語に育った。

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今年も発表された「新語」は、現時点では流行らないどころか誰も知らないものも多い。去年の「飛び恥」が2019年を象徴するような言葉になったせいもあってか、今年この新語に関する各ニュースサイトの扱いは大きく、スウェーデン公共放送のSVTのサイトではリストアップされた35のうち20の新語をクイズ形式で確認できるようになっていた。

www.svt.se

私も早速やってみたが、正解率はたったの50%。「ポップコーン脳(Popcornhjärna)」とか、初めて聞いたし、わかりません!(正解は「スマホを使っている時など、ポップコーンが弾けるように脳が様々な刺激にさらされること)。

正解率が悪いのは私だけではないようだが、リストの中には確かに今年よくニュースになったものも多い(単語ではなくて、その現象が、だが)。

いくつかあげてみると

Antivaxxare 予防接種の負の側面を心配する人たち

Menskonst 月経芸術 生理を題材に据えた芸術作品が様々な論争を呼び起こした

Deepfake これは日本語でも使われてますね

Eldost これはこの記事で紹介したので覚えてました

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 気候問題に関するものも多くあげられていて、ざっと数えて8つもあった。

Gretaeffekten(グレタ効果)

Grönt körfält(環境に配慮した車の専用車線)

Klimatnödläge(気候緊急事態)

Klimatdiktatur(気候問題で国際機関の持つ国家を超えて決議する権限)Klimatstrejk(気候ストライキ)

Smygfluga(こっそり飛行)

Tågskryta(電車旅行自慢)

Växtbaserat kött (植物性肉)

 

35の新語の中で私が圧倒的に気になるのは

「Källtillit (シェルティリット・情報源への信頼)」。

「定評のあるメディアや、公平性と客観性を担保するために努力するその他の情報源への信頼」を意味するが、この言葉は2020年以降、ますます大事になりそうだ。

去年も日本語から一つ「Bokashi」がはいっていたが、今年は「Ikigai」がリスト入り。何冊か「生きがい本」が出版されてたからかな? 

さて、2020年、みなさんの生きがいは?

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© Hiromi Blomberg 2023