人気テレビの生中継番組に横断幕を持って侵入したり、国会で講義の叫び声を上げて引きずり出されたり。
このブログを読んでくれている人にはおなじみのアクティビストグループ「湿地帯を回復せよ」が、この週末のWeek of Actionなどで計画している「高速道路大規模封鎖活動」に向けて、トレーニングキャンプをしている様子をSVTが取材していた。
「湿地帯を回復せよ」なんて知らないよ、という方はまずはこちらから。
ストックホルムの郊外の森にある山小屋に集まった20人ほどの参加者は、気候変動のための市民的不服従を成功させるためのトレーニングに励む。
トレーニングの内容は、現場で座り込みを行うと警察が排除に来るがその際にどのようにすれば警察にとって排除することが困難になるかを、警察とアクティビストの役に分かれてロールプレイを行うものであったり(警察に持ち上げられたらつま先から頭まで全身の力を抜いて、自分の体ができるだけ重くなったを感じるようにするとよいそう)、毅然とした態度を取る心構えについて学ぶものであったりする。
下記のリンク先に上がっているビデオで、気持ちよさそうな森の中でトレーニングに励む参加者は年齢も性別も様々。この人たちを繋いでいるのは、今法を犯してでも行動しないと手遅れになる、という強い思いだ。
ここ数年で激しくなった抗議活動で、「湿地帯を回復せよ」のメンバーのうち、52人が105の件で、公務執行妨害や法と秩序への不服従などの罪で、有罪判決を受けている。SVTのまとめでは、有罪判決を受けたのは、18歳から75歳までの女性28名、男性24名で、平均年齢は41歳。罰金総額も40万クローナ(約530万円)にのぼる。
トレーニングの様子を映した動画の中には、みんなで手を繋いで輪になり「私は私を信頼している。私はあなたを信頼している」と、ひとりひとり声にだしていくというシーンもあって、見ていると涙がでてくるのはなぜなんだろう。私は私を信頼しきれていないからに違いない。信じる通りに行動していますか?