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パンデミックで売れるインテリア雑誌

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この夏、久しぶりにインテリア雑誌を買ったことをニュースレターに書いたけど、今スウェーデンではインテリア雑誌が好調だ。

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新聞や雑誌の紙とデジタルの発行部数や購読読者数を調査しているOrvestoの最新の報告書によれば、対象となっている127の雑誌のうち、その約半数にあたる61誌が前年同期比で購読者数を伸ばしている。また18誌に至ってはその伸びは20%以上となる好調なもので、特にインテリア誌が売れている。

上にリンクをあげたニュースレターで書いた、私も買ったNya Rum, Rum Hemma, Rum Uteなど一連のRum雑誌は、それまでは購読者数が比較的少なかったことも関係しているが、今回の調査でそれぞれ75%、21%、57%伸びて、購読者数は42,000、64,000、33,000となった。

各インテリア雑誌が売上を伸ばしているだけでなく、インテリア関連の新雑誌の創刊も続いている。今発売されているインテリア雑誌は23誌あり、合計で474万人の購読者を持つとOrvestoの調査は伝えており、この背景にはパンデミックで変わった私たちの暮らしがあるだろうとコメントしている。

一方で経済誌やゴシップ誌、女性誌、健康誌などは引き続き読者を減らしている。これらの雑誌はデジタル購読者の統計には参加していないものが多く、そのあたりの紙からデジタルで読者がどうなったのかは、こちらの調査ではよくわからない。

で、ちょっと話はそれるが、スウェーデンの雑誌の統計を見るといつも思うのが、この対象雑誌に労働組合が発行している会員向けの機関誌が多く含まれていること。購読者数が20万や10万あるものも多いし、発行されたものは、郵便で必ず会員の手元に届く上、広告もターゲットの絞り込みができるから媒体価値は高い。

そして、Orvestoの雑誌調査で一番発行部数が多いものとしてリストに挙げられているのは、スーパーマーケットのICAの会員向けのもので150万人近い読者がいる。多くのレシプが掲載された薄い体裁の冊子だが、いつもいろんな新しい食品の広告も入っている。この雑誌の広告面を買うのは、きっと今でも競争率が高いのだろうな!

Orvestoの雑誌統計調査・インテリア雑誌が雑誌の成長拡大の要因に(Dagens Media)

© Hiromi Blomberg 2021