swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

医療・健康

自分の体を憎む少女たち

摂食障害、なかでも拒食症は精神科系の病気に中でも一番死に至る確率が高い、とこの記事には書かれている。摂食障害と診断された女性の間では自殺を試みる確率が2倍から4倍高くなる。 ……摂食障害に関しては、スウェーデン皇太子からグレタ・トゥーンベリ、…

塩だらけのランチ

これまでに何度かレストランで塩辛すぎるスープを出されたことがあるのだが、これが違うお店の異なる機会に繰り返して起こることから考えると、きっとスウェーデン全体で塩分量に関するなんらかの傾向があるのだろうと思っていた。 スウェーデン食品庁がこの…

子どもと睡眠薬

スウェーデン社会庁の統計によると、睡眠薬や鎮静剤の処方を受ける子どもはこの10年間で5倍に増えた。睡眠薬の処方を受ける子どもの数は2011年には1万6000人だったが、2021年には8万4000人となった。 背景にあるのは、睡眠ホルモンであるメラトニンが処方で…

10万人の医療事故

選挙の前に、スウェーデンの医療現場では毎年10万人が医療事故で負傷しているというギョッとするような記事がでていたのを思い出したので取り上げておく。 スウェーデンの病院はどこも人手不足で、病床もいっぱいいっぱい。本来ならそこで治療されるべきでな…

パンデミック下で増えた、治療を求める女性のアル中

マルメの依存症治療クリニックは、新型コロナの感染拡大状況や国営種類販売店システムボラーデットの売り上げ高の推移と、アルコール中毒問題でヘルプを求めてクリクニックを訪れる患者の増減に関連性がないかを調べたが、そのような関連性は見つけることが…

やめたい医師たち

スウェーデンの医師たちのための労働組合(Läkarförbundet)が、1万6000人近くの現職の医師会員から回答を得た労働環境調査によると、5人に1人は医師という職業を離れたいと考えていることが明らかになった。要因は厳しい職場環境で、多くの医師は強いスト…

子どものメンタルヘルス問題を引き起こす親のタイプはこれ

10代、20代の若者の精神疾患が増加傾向にあるスウェーデン。 『こんな風に感じるものなの?(そしてその他の難しい問題)Ska det kännas så här? (och andra svåra frågor”)』など、子ども向けに書かれた心の健康問題を扱った本の著者で、児童心理学者のレ…

スウェーデンと「超加工食品」

昨年12月の調査によるとスウェーデンはヨーロッパで最も「超加工食品」を消費している国で、スウェーデン人のエネルギー摂取量の40%以上が超加工食品によるものであることがわかった。 「超加工食品(Ultraprocessad mat)」という言葉、私はこちらの記事で…

片足立ちと早死の関係

英国の医学誌に掲載された片足立ちと早死にの関係についての研究結果に、理学療法の大学教授がコメントを寄せていたのを読んだ。 この研究は51歳から75歳の男女1700人に片足で10秒間立つことができるかをテストし、その後の生存確率や疾病に関する追跡調査を…

健康格差の解消はそんなに簡単なことじゃない

昨日はジェンダー間の賃金格差の話だったが、今日は学歴による健康格差の話を。 スウェーデン政府は2018年に「2048年までに改善できる余地のある健康格差をなくす」という目標をたてたが、先日公衆衛生庁から発表されたのは、この目標を期限までに達成するの…

スウェーデン当局はなぜ小さなこどものスクリーンタイム制限推奨をしていないのか

先日、ノルウェーの公衆衛生に関する行政機関、公衆衛生研究所が発表したのは、2歳までの子どもはスマホやタブレット端末などスクリーンの使用をすべて避けるべきだという推奨。これは2019年WHO(世界保健機関)が発表したスクリーンタイムに関する新たなガ…

寝て痩せる

以前「よい睡眠に関するルール」をまとめた時に参考にした睡眠本の著者である、ウプサラ大学のクリスチャン・ベネディクトさんが、朝のニュースで最新の睡眠学の研究結果を紹介していた。 このアメリカで行われた研究は、太っている人がそれまでよりもたくさ…

マルメの病院、待ち時間のイライラをクラッシック音楽で(ごまかす?)

私自身は経験はないのだが、骨折したとか、子どもが急に熱を出したとか、急に脇腹が痛くなったとかで病院の救急窓口に行くと、3、4時間ならまだいい方で、時には7、8時間も待たされたという話も聞く、悪名高きスウェーデンの救急医療の待ち時間。 マルメにあ…

子どもの近視から、眼病になるリスクをおさえるには

私が子どもだった頃(はるか昔だ)、確かテレビを見る時は2メートル離れてと言われていたような気がするのだが、スマホが世の中にやって来た時は、そんなこと誰も言わなくなってしまっていた? ともかく現在約3分の1の人が近視と考えられているそうだが、…

オンライン診療で増え続ける健康な患者

このブログで初めてオンライン診療について取り上げたのは3年前。その時にも既に顕著だった傾向が、さらにはっきりしてきたようだ。 swelog.miraioffice.com ルンド大学の社会法学者が昨年まとめたところによると、オンライン診療を最も利用しているのは大都…

サウナが処方薬に?

クリスマスは心臓発作のリスクが高まる時だ。 スウェーデンでは毎年5000人以上の人が心臓発作で亡くなるが、クリスマス・イブ(今日だ!)には、心臓発作の数が通常の日に比べて40%近く増加する。 クリスマスに心臓発作を起こした人を対象にした調査による…

子どものADHDとゲーム依存症

カロリンスカ研究所の最新の研究結果は、ADHDと早期に診断された子どもの3人に1人はテレビゲームと健全な関係を築くことができず、依存症になってしまう可能性が高いと指摘する。 この研究は小学校高学年の子どもを持つ親に、子どものゲーム依存やスマホを使…

パンデミックと依存症

9月の末にコロナ対策としてのリモートワークの要請がなくなってから2ヶ月近く。長く続いた在宅勤務中に、従業員がお酒や薬物さらにはギャンブル依存症になったことに気づき、支援を求める企業が増えている。 SVTのインタビューに答えていたのは、民間の依存…

SNS上の美が若い女の子の心を蝕むとカロリンスカ研究所

スウェーデンのカロリンスカ研究所からも、SNSと若い女性の精神状態の悪化の相関性に関する新しい研究結果が発表された。SNSで現実にはあまりないような作られた「美しい顔や体」の画像を見続けている女の子たちは、自分の体に対する否定的な感情を持つよう…

気候温暖化で北欧にやってくる昆虫や感染症による新たな健康リスク

気候危機による身の危険というと、この夏のドイツやベルギーを襲った大雨や浸水のことなどがすぐに頭に浮かぶが、スウェーデンに住む私たちにも、気候が温暖化したことにより、もっと身近なところで危険が身に迫ってきている。 それは、巨大なマダニや毒を持…

金持ちと貧乏人の間で広がるばかりの健康格差

ちょっと考えると、まぁ、そういうことだろうなとは理解するけれど、ここまで赤裸々な統計はこれまで見たことがなかったような気もする。 金持ちで高い学歴を持つ人は健康的な暮らしを送って長生きし、貧乏人はいろんな病気にかかって早く死ぬ。 これはダー…

脱化石燃料で健康に、健康になると脱炭素へ

11月にグラスゴーで開催される国連気候サミット(COP26)にむけての記事だが、ダーゲンス・ニュヘテルの「健康」カテゴリーで面白い記事が掲載されていた。 英国の著名な気候変動と公衆衛生の研究者であるアンドリュー・ヘインズ(Andrew Haines)教授は、「…

代えのきかないピルの在庫と優先順位

ドイツのバイエル社が製造しているQlairaというピルが、スウェーデン全国で在庫切れ中で、11月まで入荷しない見込みとなっている。Qlairaは避妊用ピルとして使用されるだけでなく子宮内膜症を患っている人にも処方されているが、これと同じ成分で作られてい…

性同一性障害を持つ子どもへのホルモン治療をめぐる論争

ストックホルムのカロリンスカ大学病院は、性同一性障害を持つ子どもへのホルモン治療を中止することを決定した。治療法はまだ不確実で、患者へのリスクを伴う可能性があるとの判断からされたこの決定への、反論の声も高くなっている。 ストックホルムのKID…

血液型は占いではなく、病気の診断や治療に使う

スウェーデンの人口の約半数を対象とした超・大規模な研究でわかったのは、血液型と特定の病気になるリスクとの間の明確な関連性。 この研究 を指導したスウェーデン・ルンド大学の血液・輸血医学部のマーティン・オルソン教授は「もしもひとつの血液型がす…

週にたった6分の筋トレで健康に

14日間の隔離生活と連日、母が作ってくれるおいしいごはん(とたっぷりおやつ)で、なんだかすっかり運動不足になり3キロも体重が増えてしまった私が反応した今日のニュースは「週にたった6分の筋トレで体力増進」という、昨日SVTで放送された、家でのトレ…

コーヒーでよく眠る

春眠、暁を覚えず? 春眠でなくても、昨年の国民健康調査で睡眠が足りていないと回答したスウェーデン人は42%にのぼる。眠りが足りないと不安やストレスへの耐性も弱くなる。来週の日曜日からはまた夏時間になるし、ここはひとつ眠りを見直したいところだ。…

女性に顕著なコロナ禍の運動不足

コロナの第二波の真っ只中だった昨年12月中旬に行われた調査では、スウェーデンではパンデミックで人々の運動量は減っており、それは特に女性において顕著だということがわかった。 メーラールダーレン大学が実施したのは、1000人を対象にした運動量に関する…

食品の砂糖含有量マークで変わる購買行動?

緑、黄色、赤、黒の4つの色でその食品の砂糖含有量を分類して、スーパーの店頭の価格表示のタブに表示する取り組みがスウェーデンの一部のスーパーで始まっている。 その食品から得られる熱量のうち砂糖からのものが5%以下である場合は緑のSマーク(砂糖…

開発の進む男性が肩に塗る避妊用ジェルは市販化されるのか

かねてより開発が進められてきた、男性が透明のジェルを肩と上腕に塗ることで精子の量を減らす避妊法、人呼んで「Pジェル」(PはPreventivmedel 避妊薬から)。 これまで2年間で、世界から420組のカップルがPジェルの臨床実験に参加したが、スウェーデンか…

© Hiromi Blomberg 2022