医療・健康
カロリンスカ研究所とストックホルム広域圏医療は共同で、いわゆる”マジック・マッシュルーム”に含まれるサイケデリック成分であるシロシピンをうつ病の治療に使用する研究を開始する。 研究プロジェクトのカロリンスカ研究所サイドの責任者であるヨハン・ル…
近年スウェーデンで獣医の数は増えているにも関わらず、ペットを診察してもらえる予約を取ることができない人が増えている。 以前と比べると動物の診察用のレントゲンや検査器具なども充実してきており、それと比例するかのように犬や猫などペットの診察で獣…
テンポの速いストレスフルな毎日に対処する有効な手段として、アップルのスティーブ・ジョブズが実行していたことでもよく知られるマインドフルネス。その効果を実感する人も多いなかで、マインドフルネスで逆に不安を感じたり鬱になってしまう人もいるとい…
いや、コロナ対策の話じゃなくて、飲み物の話です スウェーデンに引っ越してきた当時、ケーキのサイズの大きいことと甘いことに驚いた(辟易した?)ものだが、そんな思い出も遠い昔。最近はスウェーデンでもお手頃サイズの洒落たケーキもいくらでも手に入る…
「私の行いは法に反することなのかどうか、裁判で法に問いたい」 こう語るのは77歳の医師、ステファン・ベリストロームさん。 ベリストローム医師が行ったのは、自ら死を望んでいた難病ALSの男性患者に、致死量の睡眠薬を手配したこと。この男性は7月頭にス…
「スウェーデンでは医療体制がこわくて、おちおち病気にはなれない」と日本の方に話すと驚かれる。多くの人は、なんとなく「スウェーデンは医療や福祉が充実している」と思ってくれているので、私の話はまったくそのイメージにそぐわない。 世界最高レベルの…
昨日は、今回のコロナ禍で突然全国民の前に立つことになった公衆衛生庁のもう一人のアンデシュである、アンデシュ・ヴァレンステンのインタビュー記事を読んだ。 主席疫学官であるアンデシュ・テグネルを補佐する次席疫学官のアンデシュ・ヴァレンステンは、…
スウェーデンには、人が人生の最期をどう迎えたかを記録する「緩和ケア記録」(Palliativ registret)」という世界でも他に例をみない制度と機関がある。病院や高齢者特別住宅で人が人生の最期をどう迎えたかを記録し、その最期の時間をよりよいものにするこ…
「(コロナの時代の)今、より明確になってきたのがニュー・パブリック・マネジメント(NPM・New Public Management)やジャスト・イン・タイムといった利益追求型の組織体制は、医療や福祉の場では提供側にも享受側にも機能しないという点だ」。 先日の日曜…
公衆衛生庁の最近の調査では39%の人がよい睡眠を取ることが難しいと答えているスウェーデン。不眠症と診断されている人の割合は全体の約10%のレベルで長らく大きな変化はないが、ちょっとした「寝付けない」「夜中に目が覚める」ことを気にする人が増えて…
今後ますます集中治療室も、医療用機材、用具もそして医師や看護師など医療で働く人も不足することがわかっているストックホルム広域圏では、医療資格を持つが現在は医療で働いていない人や以前に勤務経験がある人から臨時職員を募ったところ、木曜日までに5…
昨日の夜のニュースで司会者は公衆衛生庁の責任者のアンデシュ・テグネルに、今スウェーデンで誰もが気になっていることをグサリと質問した。 「(スウェーデンだけ社会的隔離も行わず、他の国とずいぶんやり方が違うが)これは正しいのか? 間違っていたら…
目に見えないだけによけいおそろしい新型コロナウイルス。 なんとかその姿を捉えようと、テレビやネットのニュースによく出てくるウイルスの顕微鏡写真はもう見たくないという人も多いのではないだろうか? 感染拡大に関するビジュアライゼーションといえば…
グレタ・トゥーンベリが「おそらく新型コロナウイルスに感染した思う」とインスタグラムに投稿し、自主隔離とその時の症状を話している。若い彼女の症状は、以前経験したひどい風邪のときよりもましで今はほぼ回復しているそうだ。ちなみに彼女は検査はして…
これから新型コロナウイルスの患者の大幅増加が予測されているストックホルムでは、大規模病院が事態に備えて通常の運営体制を変更し始めた。 ストックホルム広域圏で通常90準備されている集中治療用のベットは、この先1000床は必要となるとみられており、そ…
昨夜8時から放送されたスウェーデンの公共放送SVTの新型コロナウイルスの特番は、自宅療養する感染患者の家からの生中継で始まった。 イタリアへのスキー旅行からの帰途で初期症状を自覚したシェルさんは、帰宅後すぐに医療機関窓口に連絡。それからは高熱…
ちょうど1年ほど前、テレビのインタビュー番組で一人の医師の話を聞いたことを発端として私の生活の形が少しづつ変わっていった。そこで話していたのはアンデシュ・ハンセンという精神科医で、話はスマホ、SNSアプリと心身の健康の関連性についてだった。 …
この週末は、東京マラソンとクロスカントリースキーの世界大会であるヴァーサロペットの開催が予定されている。 新型コロナウイルスが広がっていた日本では、早くからマラソンの一般人の参加辞退を呼びかけていたが、ヴァーサロペットで今年問題になっていた…
ジャーナリストとしての活躍し、アクティブな年金退職者として過ごしていたヘンリック・フレンケルさんは、去年の11月、70歳で「脳の萎縮が見られこの先は認知症(アルツハイマー)が発症する。3年先か、5年、7年先かはわからないが、現在の軽い記憶障害(MC…
スウェーデンの病院の救急電話窓口、SOS Alarmが救急依頼の電話対応にAIによる判断を導入する。プロジェクトはこの夏休み明けに、まずヨンショピングとハランド県で始まり今年中にはスウェーデン全国で展開される予定だ。 AIは救急依頼者と対応オペレーター…
私がスウェーデンのカルバアドヒュース(Kallbadhus・多くは海上、湖上に経つサウナハウスで温まった後、海や湖に裸で飛び込む)を絶賛・喧伝するので、日本の友達が日本で流行っている「サ道」を教えてくれた。 なんでもサウナの道を極めるもの(コミックか…
トップレベルのアスリートに多い摂食障害の話は去年も一度取り上げた。その後もこの傾向は強まるばかりなのか、スウェーデン・オリンピック委員会専属の医師が警鐘を鳴らしている。 オリンピック委員会では、選手の「健康管理」に力を注ぎ、摂食障害に陥りそ…
12月も今日はもう18日。来週はクリスマス休暇をゆっくり過ごしたいだろうから、今日あたりから週末まではてんてこまいの忙しさの人も多いはず。 そこでそんな忙しさとは全く無縁の、クリスマスののんびりした「迷信クイズ」をお送りします。 1.サフランの…
スウェーデンに住んでいる人は、もうすぐ一年で最も病気になってはいけない時期がやってくる。そう、クリスマス、年末年始の大型連休の時期がすぐそこまでやってきている。長い休暇時にはすべての公的な機関も活動をひそめてしまい病院もその例外ではない。…
時々みかける国民の幸福度調査では、隣国のデンマークやフィンランドと並び、世界でも上位を占めることの多いスウェーデン。しかし精神の不調を訴えて病欠をとっている人もとても多いし、精神科にかかっている人も多い。 そして、現在人口が1000万人くらいの…
「糖尿病犬(Diabeteshund)」とニュースで見て、日本語でも検索してみたら、日本では「犬が糖尿病になる」のが問題になっているようだった! この展開は予想していなかったけど……。 さて、ともかく、スウェーデンの「糖尿病犬」は、糖尿病患者である飼い主…
日本ではまったく気にする必要もない「ビタミンD」の問題は北欧に住む人なら誰もが気になるところ。私も7,8年くらい前に友人にすすめてもらってから特に冬場はせっせとビタミンDのサプリメントをとっていたが、どうやら私のビタミンDの認識が間違っていたよ…
青少年の間での薬物使用が増えているスウェーデンだが、30歳から44歳のグループでもマリファナの使用率が急増中だ。スウェーデン公衆衛生庁が実施しているアンケート調査では近年この傾向がはっきりとしてきた。 公衆衛生庁は2004年から毎年健康に関する調査…
夏の間はあんなに日が長く明るすぎて眠る時は遮光カーテンだったのに、あっという間に起床時間になっても外はまだ暗いという状況になってきた。外が真っ暗な中、自分の意思だけで起きて暗闇の中仕事に向かう、そんなスウェーデンの秋と冬の到来をひしひしと…
スウェーデンの若者・市民社会管轄庁が2018年に実施したアンケート調査によると、16歳から29歳の約半数が、ストレスや疲労、頭痛、腹痛、不眠といった精神疾患の症状に週に数回もしくは毎日悩まされていることがわかった。 2007年には34%だったこの数値は上…