仕事・働き方
工業系の労働組合連合が雇用主側と記録的な7.4%の賃上げに合意した、とニュースで聞いて、インフレが背景にあるのだろうけど、でも7.4%はすごいな、私ももっと賃上げを要求するべきだったかな?と思ったが、よく聞くと7.4%は今後2年間の賃上げについて合…
ずいぶん前からわかっていたことなのだろうけど、こうして数字ではっきりみるとかなり衝撃的である。スウェーデンでは今9万1000人の福祉の分野で働く人が必要とされており、今後数年間の年金退職者を計算にいれるとと、その数は41万人になる。中でも足りない…
スウェーデン統計庁の最新のまとめによると、スウェーデンで貧困状態にある外国生まれの人と国内生まれの人の格差は拡大しており、EUの中でも一番大きくなった。非常に低い収入で働く人が増えており、統計庁が「物質的・社会的貧困」と呼ぶ状態の人が30万人…
少し前のスペインでの研究や、今回は英国での大規模な研究結果が発表され、週に4日だけ働く形は、労働者の精神面でも生産性の面でもポジティブな影響が確認され注目を集めているが、スウェーデンの専門家はどう見ているか、そのインタビューが掲載されていた…
『スマホ脳』の著者アンデシュ・ハンセンが、未来の職業について話していた。急速に目覚ましい発展を遂げるAI技術は、これからの仕事を再定義し、私たちが考えている以上に大きな影響を与えるかもしれない。 スウェーデンのオレブロ大学と研究機関Ratioが行…
人は、資本ほど、簡単に移動して、簡単に居場所を見つけることはできない。 お金儲けの可能性があれば、金融資本は世界のどこにでも自由に移動するが、そこに仕事の機会があるからといって人が移住するのはそれほど簡単なことではないし、そして移住する意思…
人材派遣のRandstad社が、18歳から67歳の1000人を対象に行なった調査によると、10人に1人は電気代を節約するためにリモートワークを避け会社で働くようにしていると回答した。同じ調査は、また、17%の人が通勤費用を節約するためにリモートワークを選んでい…
若者は最初の仕事につくのが難しくなっていると言われているが、学生として勉強しながらも将来の雇用主から既に給与を得ている学生たちもいる。ニュースになっていたのは看護師になるための勉強をしている学生たちで、例えば取材に答えていたライナスさんは…
おぉ!待ってました!と興味津々で記事を読んだけど、どうやら私には関係のない話だった 今ヴェルムランド地方の2つの病院などで実験的に行われているのは、救急部署に勤務する看護師のフルタイム勤務を30時間まで減らすこと。今年の3月から始まったこのプ…
800人の雇用主に架空の求人票を評価してもらうという調査の結果、スウェーデンの労働市場では簡単な仕事であっても、スウェーデン語の知識がますます重要となってきていることがわかった。スウェーデン語ができなくてもつける仕事は今ではかなり少なくなって…
コロナの感染状況が一番ひどい時には、オフィスに来るな、通勤するな!、といわれたスウェーデンのホワイトカラーの会社員たち。感染症による規制や行動推奨がなくなっている今、私たちはどんな形で働きたいと思っているのか? そして雇用者側の思惑は? H&M…
スウェーデンの医師たちのための労働組合(Läkarförbundet)が、1万6000人近くの現職の医師会員から回答を得た労働環境調査によると、5人に1人は医師という職業を離れたいと考えていることが明らかになった。要因は厳しい職場環境で、多くの医師は強いスト…
スウェーデンの雇用安心推進機構(Trygghetsrådet)がこのほど発表した調査結果によると、民間企業で働く人の約半数が、パンデミック後も、より柔軟にリモートで働ける環境を得ていることがわかった。 雇用安心推進機構は、スウェーデンの民間企業と労働組合…
今週は労働市場の概況とその職種別給与についてです。 スウェーデンでは国家統計庁も各業種別労働組合も、かなり細かい給与統計をとっているので、自分と同様の仕事をしている人がどれくらい稼いでいるかがわかって、これを会社側との給与交渉などに使うこと…
新しいトレンドの兆候か? パンデミックの影響による一時的なものか? その背景にある要因はもう少し時を経てみないとわからないが、スウェーデンでは2017年以降で初めて、男女間の賃金格差が拡大した。比較する期間をもっと長くして、より長期的な視点で見…
今週はミュージアムの展示で知った「カメラマン」という職種に関するちょっとした驚きと、スウェーデン人「女性初」のソロコンサートをヨーテボリのアレーナで行ったアーティスト、Laleh(ラレー)に関して書いています! swelog.theletter.jp 先週訪れたミ…
アカデミー賞にノミネートされるほどの素晴らしい仕事をして、その後その映画がヒットしてテレビやストリーミングサービスで何度も上映されても、あなたの仕事がメイキャップアーティストならロイヤリティは1円も入ってこない。 2005年から2020年の間にスウ…
今週のニュースレターではスウェーデン「有給休暇法」について書いています。 Elle Active! での連載「みんなと地球の”ラーゴム”なくらし」最新回では、スウェーデンのイノベーティブな働き方と「休み方」について書いたが、そろそろスウェーデンではみんな…
今月はGW明けの今週、Elleの連載が更新されました。 働いてばかりいてもイノベーティブなアイデアは生まれないのでは、ということと、ヒエラルキーのない職場環境などについて書いています。 スウェーデンで初めて行った面接先の会社で、お茶だしてくれた社…
ヨーテボリはスウェーデンの主要都市で初めて、高齢者介護で働く職員にスウェーデン語のテストを実施する方向を決めた。移民が多い介護職の職員の間でのスウェーデン語でレベルが十分ではなく、雇用の際の語学テストの必要性はこれまでも再三指摘されてきた…
昨日の金曜日の朝からスウェーデン教会の職員がストライキに入っている。今このストライキに参加しているのは、教会の管理人、火葬場の職員や清掃職員など全国で500人に及ぶ。 これらの職員の多くを会員として抱える労働組合Kommunalによると、過去にはスウ…
イースターのロング・ウィークエンドの後では、会社に行く気が起こらない? そんな時は「ムードマネージャー」が、会社に行きたくなるようにムードを盛り上げてくれるかもしれない。 マルメのIT企業Fellowminds社で新しくムードマネージャーに任命されたイザ…
スウェーデンの失業者は2年半ぶりの低率となり、雇用サービス庁の扱う求人数は過去最高。同庁の統計によれば、スウェーデンの3月の失業率は7.0%で、これは2019年9月以来の低水準。現在登録されている求人は20万7000件あり、特に銀行などの金融(なぜ?)や…
警官を増やすだけでギャングによる銃撃事件は減らないようだが、今のところは警官を増やすことが目標となっているスウェーデン。 インスタグラムなどでの募集広告も功を奏したのか、警察官学校への応募は順調に増えており昨年は過去最高の申込みがあったが、…
今週は職場でのエイジズムと、年齢と仕事の新しい関係についてです! swelog.theletter.jp 「swelog weekend」はスウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるswelogのブロムベリひろみがお届けするニュースレターです。一週間のブログ記事を、レターでしか配…
刻々と変わるウクライナの情勢は日本でも報道されていると思うので、詳しくは書かないが、プーチンの一方的なウクライナ東部地域独立承認宣言に対して、アメリカは既に経済的な取引を原則禁止すると発表しているし、EUも今日中にでも制裁を表明するかもしれ…
病気になった子どもの看護するために休んでも給与保障のあるVABと呼ばれるスウェーデンの社会保障制度。毎年風邪やインフルエンザが流行する2月に一番増えるので、2月はFebruariではなくてVabruariと呼ばれるほど、浸透している。 看護休暇でオフィス閑散の…
会社員や組織に所属して働いている人は、オフィスで働いた方が効率的かそれともリモートワークの方が仕事がすいすい進むのか? これについては、研究者の間でも意見が分かれているそうだが、パンデミックで会社員がものすごく技術を磨いたことがあって、それ…
swelog weekend nr 36 〈今週のトピック〉 職場の多様性とダイバーシティウォッシング〈今週のブログ記事〉 エネルギー問題から宅配の持続可能性まで〈今週のスウェ推し〉 海藻キャビア swelog.theletter.jp 今週は職場のダイバーシティについて。多様性をど…
スウェーデンには法定最低賃金はなく、賃金の水準は労働組合と企業の間の団体交渉の中で決められている。今問題となっているのは、EUが最低賃金に関わる法律を作ろうとしていることで、これができるとスウェーデンのこれまでの賃金モデルが壊れてしまう。 ス…