swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

ジェンダー平等

北欧通信 136 減り続ける女性経営陣と、H&Mの今

今朝配信したニュースレターはこちらの話題を扱っています。よろしく! 日本では女性がJALの社長になることが話題になっていたが、今週のスウェーデンではH&Mのヘレナ・ヘルメルソンCEOが辞任したことがニュースになっていた。ストックホルム証券取引所への…

スウェーデンの夫婦別姓

スウェーデンでは1983年までは結婚した女性は夫の名前を名乗るのが一般的だったが、その後名前に関する新しい法律ができ、夫婦の名字として、夫か妻かどちらかの姓を選べるようになった。 しかし妻の名字を選ぶ夫婦は稀で、名前の研究者カタリーナ・ライブリ…

交通事故衝突実験用ダミー人形のジェンダー平等

世の中ってこんな風にできてきて、未だにこんな状態なのかと驚くことがある。今朝のこちらのニュースもその一つ。 女性は男性に比べて、交通事故にあったときの体への衝撃が激しく、特に女性の首は男性に比べて半分以下の保護力しかなくむち打ち症になる可能…

女性はもっと給料をもらうべき!ジェンダー平等とお金の話をしよう 【スウェーデン発 みんなと地球の“ラーゴム”なくらし vol.18】

3月8日の国際女性デーが間近ということで、昨日公開された今月のElle Active!の連載は、男と女のお金の格差について書きました! 世界ジェンダーギャップ指数が5位のスウェーデンでさえ男女の格差はまだまだ。女性が経済的に自立することがジェンダー平等に…

育児休暇取得のよくない傾向

日本の人から「スウェーデンはほとんどのお父さんが育児休暇を取得するんですよね、すごいですよね。100%ですか?」と聞かれることが時々あるのだけれど、すべての父親が2週間や1ヶ月程度育児休暇をとったところで、男女平等という点ではあまり意味はないし…

いま「北欧映画」が面白い! 作品に潜むジェンダーやマイノリティの問題とは 【スウェーデン発 みんなと地球の“ラーゴム”なくらし vol.16】

謹賀新年。みなさん、こんにちは。2023年もよろしくお願いいたします。 2週間お休みをいただいていた上、書き始めようとしたタイミングで、見事に風邪をひいてしまい久しぶりの投稿になってしまいました。風邪の方は、今はもう大丈夫ですが、いやー、久しぶ…

強制から強制へ。ベール着用をめぐる議論

先週、スウェーデンの行政最高裁判所が出したのは、スタファンストルプとスクループの2つのコミューンが導入しようとしていた、学校でのベール(頭にかぶるスカーフ)着用禁止令に法的根拠がなく、禁止令はこの国においては違法であるという判決だ。判決文…

アニー・エルノーは「アクティビストに」

「今後は社会の不公平について書くだけではなく、論客として世の中を変えたい。声を上げていきたい」と、昨夜テレビの文学番組で語っていたのは今年のノーベル文学賞を受賞したアニー・エルノー。 私は彼女の本は読んだことないが、これまでどんな作品を書い…

女性の権利拡大と若い男性 swelog weekend 79

今週のニュースレター記事はこちらです。 社会で女性の権利が拡大していくことを最も受け入れがたいと考えているのは、年配の男性ではなく、意外にも若い男性たちだった。ヨーロッパでのジェンダー平等と性差別に関する大規模調査をヨーテボリ大学の研究者た…

公衆トイレはジェンダーフリーであるべき?|スウェーデン発 みんなと地球の“ラーゴム”なくらしvol.12

今月のElleラーゴム連載は、公衆トイレの話です! どうぞよろしく! かつて公衆トイレは男性用だった!ジェンダーフリーへと進化したストックホルムの“トイレ”とフェミニズムの歴史を、スウェーデン在住コラムニスト、ブロムベリひろみさんが繙く。 www.elle…

広がった男女間賃金格差

新しいトレンドの兆候か? パンデミックの影響による一時的なものか? その背景にある要因はもう少し時を経てみないとわからないが、スウェーデンでは2017年以降で初めて、男女間の賃金格差が拡大した。比較する期間をもっと長くして、より長期的な視点で見…

ジェンダー平等教育は誰のため? | スウェーデン発! みんなと地球の“ラーゴム”なくらしvol.6

今月の記事はスウェーデンのジェンダー平等教育について。 3月8日の国際女性デーを前に、ぜひ読んでいただければ嬉しいです。 3月8日の国際女性デーに向けてあらためて考えたいジェンダー平等について。サステナブル先進国スウェーデンではどんな教育が進ん…

「投資されない女たち」を是正する

自分でも「このことホンマに気になってるようだな、しつこいな」と思うほど、折につけ取り上げているのが「電動キックボード」と「投資マネーとジェンダー格差」の話。 で、今日はゼニ、金、マネーの話です。 Vinnova、すなわちスウェーデンのイノベーション…

女々しい発明 swelog weekend

今日配信のswelog weekendは「女々しい発明」 swelog.theletter.jp 『存在しない女たち』、『マチズモを削り取れ』などの素晴らしい本にうーん! と唸った方々にぜひご紹介したいスウェーデン発の良書を取り上げています。 優れたアイディアであっても「女々…

ニュースとジェンダー swelog weekend

今日配信のnr16は ニュースとジェンダー について。 ニュースメディアの中のジェンダー平等、グローバル・メディア・モニタリング・プロジェクトのスウェーデンでのモニター調査結果について書いています。その他にも 夏の雑誌 五輪と気候でモヤモヤ グース…

「男性による女性への暴力は社会の問題、社会の失敗」

今週の水曜日にスウェーデン政府から発表されたのは、40の項目からなる「男性による女性への暴力に対抗するための対策パッケージ」。 今、スウェーデンで日常的に男性から虐待を受けている女性は10万人以上、その環境で暮らす子どもは20万人を超すと説明した…

weekend nr9. 女性と年金・スウェーデンの場合

nr9. 女性と年金・スウェーデンの場合 swelog weekend、今週はずばり、女性と年金について男女平等が進むといわれるスウェーデンでも年金の男女間格差は大きい。年金制度の簡単な解説と一緒に、その理由を説明しました問題山積みの昨今ですが年金のことも忘…

スウェーデン防衛軍の「存在しない女たち」問題、解決へ

スウェーデン国防軍で目下進行中なのは「装備供給の平等プロジェクト」だ。このプロジェクトは国防軍で供給される軍服や防備具などで、女性の隊員にも合わせたものを平等に供給することを目指す。半年前から始まったこのプロジェクトは5年後の完遂を予定し…

weekend nr3. 「女性が所有する社会」

今週もニュースレター更新してます!今週のテーマは雇用の平等、企業の経営陣における女性の少なさの議論の先にある投資の世界でのジェンダーバランスの問題これは根が深いしインパクトの大きい論点金金金、お金はパワー私たちと所有と投資マネーについて書…

投資キャピタルとジェンダーバランス

久しぶりに私のヒーローがメディアに出演しているのを発見。またこの人のことを書く機会をもらえたのは単純に嬉しい。その人とは、旧態依然としたファイナンスの世界で保険会社の社長を務めるトランスジェンダーのカロリーン・ファールベルゲル。彼女が投資…

コロナ禍における世界の、そしてスウェーデンでの男女格差

女性の権利に関する国際的な会議である「第65回国連女性の地位委員会」が先週閉幕を迎えた。 スウェーデンの元ジェンダー平等担当大臣で、現在は国連の女性の権利部会の副代表として働くオーサ・レグネルが、委員会で議論された女性が置かれた危機的な状況を…

アイスランドがまぶしい

アイスランドはかっこいい。 アイスランドには何度誘われてもこれまで行ったこともなかったが、最近アイスランドがまぶしい。アイスランドの雄大さと人工物の少なさとその厳しい冷たさに惹かれる。 そしてアイスランドをまぶしく思うのは私だけでなく、それ…

学歴と職業と賃金の男女不平等

男女平等が進んでいるとされるスウェーデンでも、男女間の職業と賃金の関係をみると、女性の多い職業は賃金が低いことにすぐに気がつく。そしてそのような仕事、看護師、教師、ソーシャルワーカーなどは高等教育を必要とすることが多い。 スウェーデンでは早…

サマー・ミュージック・フェスティバルの男女平等

夏の野外ミュージック・フェスティバルのシーズンに合わせて、出演者の男女比を調査した面白い統計がでていました。 スウェーデン南部、スコーネの地方紙Sydsvenskanが、近隣で開催される20の夏のミュージックフェステバルを調査したところ、そのうち18フェ…

ゆだねる評価

今日は国際女性デー。 世界でも男女平等が進んでいるとされるスウェーデンでも建設業界はまだまだ男性優位の業界だ。 そのスウェーデンの建築・建設業界を代表する大企業 Swecoのトップは実は女性。 28年間、社内の出生街道を登り続けてきオーサ・ベリマンだ…

男の子の遊びと女の子の遊び

スウェーデンでは少し前から「男らしさ」の話が熱くなっている。いわく、いくら男女平等とはいっても、生物学的に男性の属性、女性の属性というものがあるだろう、という話。 子供についてよく言われるのも親が何もしなくても、男の子は自然と車のおもちゃで…

女性は年末までタダ働き

EU内での男女間の賃金格差は16%にもなり、丸一年男性と同様に働いても女性は昨日の11月3日分までしかお給料をもらえない計算なるとEU委員会が発表している。委員会は認知を高めるため、11月3日をイコールペイ・デーとした。 EU委員会の計算では12%の差異が…

#metooと女性トップ

去年、スウェーデンでは女性がトップの上場株式会社の数は65%増えた。 これまでも経営陣が男女平等であるほど業績がよい傾向が研究結果としてでていたので、それを反映させたという結果も考えられるものの、去年一年をとるとやはり#mettoの影響が大きかった…

建設女子

男女間平等が進んでいるとされているスウェーデンでも、職種により男性が大多数を占めるものや、またその逆もある。 保育士や小学校の教諭、介護士など女性が多い分野では平均賃金が低く、これらの職業の給与を引き上げることが政治的課題として指摘される。…

© Hiromi Blomberg 2023