swelog 今日のスウェーデンのニュース

スウェーデンのちょっと違った「ほんまかいな!」なニュースから、毎日ひとつ選んで紹介しています

メディア・報道

広告とコロナ(とグレタ・トゥーンベリ)

スウェーデンのニュースメディアへの広告費は、2008年の120億クローナ(約1450億円)から55億クローナ(約670億円)へと半分以下に減った。これは毎年約5億クローナ(約60億円)ずつ減り続けた計算になる。 この統計を発表したのはIRM(広告・メディア統計…

自分の利便性と配達員のひどい労働環境

ずいぶん前に日本の報道で「ウーバーイーツ配達員の過酷な労働条件」の話を読み(例えばこちら)、それからはルンドの街でもピンクのユニフォームのFoodoraという同様のサービスの配達の人を見かける度に大変そうだなー、と勝手に思っていた。 日本での報道…

コロナ禍で増した公共放送への信頼

ヨーテボリ大学のSOM研究所が毎年行っている主要メディアへの信頼度調査。 今年はコロナ禍という特別な状況の中で人々のメディアへの態度はどう変革したかを調べるため、通常の調査に追加される形で4月から6月にかけても実施された。結果、性別や年齢、政治…

スッポンポンの大人がでテレビで教える人間の体

今日の話題はデンマークから。 早くもシーズン2が始まったデンマークで人気の子ども向け番組『Ultra smider tøjet』(究極のスッポンポン? といった意味でしょうか?)は、スッポンポンで子どもたちの前に立った大人たちが、体にまつわる子どもからの質問…

火事と銃撃

2020年9月15日。なんでもないいつもの火曜日(とはいってもコロナ禍だけど)の朝のスウェーデン公共放送のニュースサイトに並ぶのは、頭からこんな感じのニュースたちだ。 世界の有数の湿地が燃えている「理解しかねるほど多くの火事が」 ドイツでサッカー選…

守られるのか? スウェーデン公共放送の偏向なき報道

ポーランドやハンガリーなどでの国営もしくは公共放送が政権よりの偏向した報道を行っていることなどを背景として、スウェーデンの国会でしばらく議論されていたのが「公共放送は中立で偏向のない報道を行うことを、基本法と呼ばれるスウェーデンの憲法で規…

TikTokとスウェーデン公共放送

スウェーデンの公共放送SVTの報道によると、SVTのITセキュリティ部は社員に貸与している仕事用スマートフォンから人気のTikTokアプリを削除するよう依頼した。これはTikTokアプリが同様のSNSアプリと比較して必要以上に個人情報を収集しており、またその集め…

モーリシャス座礁事故報道の不思議

モーリシャス沖で座礁した商船三井が手配した大型貨物船からインド洋に1千トン以上の重油が流出した事件が、日本ではスウェーデンでほど報道されていないように私には見えていて、ちょっと不思議に思っている。 こういう感想をもっているのは私だけではない…

スウェーデンでもフェイスブック広告ボイコット

スウェーデンでも、国有鉄道企業のSJ、またオーツ麦ミルク製造販売のOatlyといった企業がフェイスブックへの広告を一時停止する流れが顕著になってきた。 増悪や暴力をあおる投稿を放置し、人種差別、ヘイトスピーチ、フェイクニュースの温床となりながら対…

ニュースメディアを守る、そしてニュースメディアが守るもの

コロナの影響でニュースの需要は高まっているのに、ニュースメディアの経営はこれまで以上に厳しいものになっている。観光や旅行、さらには文化イベントなど、これまで新聞社の経営を支えてきた広告がまったく入らなくなっているからだ。 文化担当大臣のアマ…

無症状の感染者からも感染するのか問題を、新聞で読む

昨日取り上げたニュース(国民の半数が感染する日)のように、既に驚くべきほどの多くの人が感染しているのなら、無症状・無自覚の感染者からも感染するのかどうかが気になる。 感染したり、させてしまったりしないために私たちは何をどう注意しなければいけな…

スウェーデンはアホちゃうか?

新型コロナウイルスへの対処が他国とはかなり異なるスウェーデンを、世界や近隣諸国のメディアがどう報道しているのかを、SVTがまとめていたので紹介します。 このブログはスウェーデンでは「ほんまかいな?」と耳を疑うことが時々起こるので、それを伝えた…

コロナウイルス実況質問箱

つい先程始まったクロスカントリースキー大会ヴァーサロペット。雪の少なさが心配されていたのに、まさかの大会当日の降雪。 今年はトップ選手の戦いの中継と同時に、SVTのストリーミングサービスでは二人のレポーターが一般参加の人たちと一緒に滑る様子が…

今年もやります! スローテレビ

今年もあのエキサイティングな(!)スローテレビが帰ってくる! スウェーデン公共テレビSVTとしては昨年初めての取り組みで、ヘラジカの春の移動の様子を450時間にわたり生中継で放映したスローテレビ。 昨年の大成功を受けて、今年も4月15日から5月3日まで…

公共放送は一日35回の脅威にさらされる

スウェーデンの公共放送SVTは、サイバーアタックから地方局への物理的な攻撃まで、さまざまな形の脅威に平均で一日35回もさらされている。昨日、SVTのCEOハンナ・シェルネが明らかにした。 さらに、昨年は2度の重大なサイバーハッキングの試みが報告されて…

ロブスターのニュース

どういったきっかけでこのメディアを発見したのか覚えていないのだけれど、去年の夏の終わりくらいから『Lobsterr Letter』というニュースレターを購読している。 毎週北欧時間の月曜日の朝起きると、メールの受信ホルダーに届いているこのニュースレターが…

6年後の公共放送は?

昨日の国会で、現在の公共放送のサービスがほぼ現状のかたちでこの先6年間も続くことが採決された。穏健党の青年支部や、スウェーデン民主党からは公共放送サービスを大幅に縮小するべきだという声がでていたので、まずは安心した。 今回の採決では、地方の…

意見の異なる見知らぬ他人と「対面で」話す

スウェーデンの公共放送SVTの新しい取り組みがおもしろい。まだテレビ番組になるかどうかも決まってないが、始まったプロジェクトはこうだ。 今スウェーデンを二分する社会トピックに関して自分とは意見の異なる人と「対面で」話してみよう、というのがその…

ファッション雑誌と持続可能性と広告

グレタ・トゥーンベリに触発された「飛び恥」意識は、今、スウェーデン人の間で大きな関心を集めているようです。夏至祭前後に久しぶりにあった友人、知人とも夏の旅行をどう計画したかの話で盛り上がりました。 しかし、国連の下部組織Unctadのレポートは、…

スラタンへのインタビューで公共放送が払う罰金

スポーツニュースで、スラタン・イブラヒモビッチの利益に加担するような放送を行ったとして、スウェーデンの国営放送SVTが2万5000クローナ(約30万円)の罰金を払うことになった。 去年、番組では、スラタンがストックホルムに新しくオープンしたパデルセン…

インフルエンサーの倫理とお金と国税庁

2007年からブログを続け、今、スウェーデンで一番影響力をもつインフルエンサーの一人、アレクサンドラ・”キッシー”・ニルソン。 彼女の悩みは、インフルエンサーとしてどれくらい企業のマーケティング活動に関わっていいのか、その境目が曖昧なこと。消費者…

街からフリーペーパーがなくなる時

長い間スウェーデンのストックホルム、ヨーテボリやマルメといった都市区で、フリーペーパーのMetro(メトロ)は街の風景の一部だった。通勤の際には誰でも手に取る存在だった頃もはるか彼方。広告費がスマホ、デジタルへと移っていったことによる収入減の痛…

ダーゲンス・ニュヘテルとペーテル・ヴォロダルスキ swelog weekend

スウェーデンを代表する新聞ダーゲンス・ニュヘテルで、ペーテル・ヴォロダルスキが政治部責任者になったのは彼が30歳の時。その4年後の2013年、彼はわずか34歳で新聞の主筆・編集長となった。 編集長職とは別に、ダーゲンス・ニュヘテルで毎週日曜日に論説…

マイケル・ジャクソンとドキュメンタリー放送責任者

スウェーデン公共放送SVTは、今夜と木曜日の2日(下記に訂正)に渡ってマイケル・ジャクソンの性的虐待疑惑を扱ったドキュメンタリー『リービング・ネバーランド』を放映する。 ドキュメンタリーはSVTのストーミングサイトSVT Playでも日曜日から視聴可能と…

新聞・デジタル課金の次の難局は読み放題 swelog weekend

2018年3月にニューヨーク・タイムズとの提携を発表したスウェーデン最大の読者数を誇る日刊紙ダーゲンス・ニュヘテルも、痛みを伴いながら確実にデジタル化への移行を進めている。 2018年の決算では前年比で4200万クローナ (約5 億円) の利益が減ったが、そ…

デジタル出版と新聞の税率

スウェーデンの消費税はざっくりいうと通常25%、食料品は12%、本や新聞は6%である。 普段の生活では常に内税の価格表示なので、特に税率を意識することはない。だが、本や新聞などのデジタル版の税率は6%ではなく、長い間25%といういびつな形だった。 …

オンラインカジノが支えるスウェーデンのメディア swelog weekend

オンラインカジノの広告ばかり TVをみていると、すべてのスウェーデン人がギャンブル中毒ではないかと疑ってしまうほど、大量に流されるオンラインカジノの広告。街中の広告にもギャンブル関係のものは多い。調査会社のカンター・シーフォが取りまとめた数字…

新聞を聴く時代

新聞記事のオーディオブック これは新聞社がつくるニュースポッドキャスト番組ではない。例えていうと、新聞記事のオーディオブック。 スウェーデン最大の新聞ダーゲンス・ニュヘテル (DN・Dagens Nyheter) が、デジタル版購読者に追加料金なしで始めたのは…

新聞社の経営とコングロマリット

新聞社はどこで経費を削るのか? スウェーデン中部の地方紙28紙所有するミットメディアが経営不振に陥り、身売り先を探している話が明るみに出たのはクリスマス前。 操業資金が厳しいミットメディアは文化面の編集部を中央に集約することなどで経費を抑えよ…

テレビと風刺はこう使う・臓器提供推進のために

臓器提供希望者殺到でサイトがクラッシュ 金曜日夜9時からの人気風刺ユーモア番組を観ていた人が、番組司会者の誘導で社会庁の臓器提供の登録ページへ殺到し、サイトがクラッシュ。何がおこったか? テレビの風刺番組『スウェーデンのニュース(Svenska Nyhe…