swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

メディア・報道

届かないニュース、隠蔽される事実

スウェーデン・ラジオ(SR)のインターネットサイトがロシアでブロックされた状態が続いている。SRのサイトがロシアでブロックされるのは今回が始めてではなく、これまで折につけて起こっていた。SRはニュースをロシア語のテキストやポッドキャストで配信し…

新聞社業界団体が公共テレビをEUに訴えると脅す

スウェーデンの新聞社の業界団体が公共放送SVTを欧州委員会に訴えると脅している。 私が今まさに、この記事を書くために参照しているSVTニュースのサイトの各記事のテキストが長すぎて、競合する新聞社が打撃を受けており、これが改善されないのなら欧州委員…

専門的なニュースメディアにお金を払う傾向が高まる

スウェーデンのメディア接触習慣に関する統計「メディアバロメーター」の2021年の調査結果によると、スウェーデンでのニュースの消費量は増え、特に専門的なニュースメディアへの接触量が増えている。 フェイスブックなどのSNS経由でニュースを入手していた…

「子どもニュース」が情報信憑性賞を受賞

ロシアがウクライナへ侵攻を初めてすぐに、戦争についての子どもからの質問に答えるチャットを開設する取り組みについてこのブログでも紹介した、スウェーデン公共放送SVTの子ども向けニュース「Lilla Aktuallet」。 swelog.miraioffice.com 今日はその「Lil…

ロシアから報道特派員が戻る時

ロシアの数少ない独立系新聞社「ノバヤ・ガゼタ」の編集長ドミトリー・ムラトフさんがノーベル平和賞を受賞したのは、ついこの間の昨年12月。彼の新聞社のジャーナリストのうち6名もが殺害されたことからも明らかだが、これまでもロシアでは自由な報道は難…

独裁の国のメディア

『スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む』を読むと、スウェーデンでは小学生に独裁制とはなにか、また独裁制の国のメディアは管理検閲されていることを教えていることがわかるが、その典型的な実例が今、目の前で展開されている。 ロシアの検閲当局Rosk…

戦争と子どもたち

コロナ感染が広がってきた時に、デンマークで、またスウェーデンでも首相が子ども向け記者会見をして、子どもからの質問に直接答えていたのが印象的だったが、「ウクライナでの戦争(Kriget i Ukraina)」についても、公共放送のSVTが子どもたちが記者に直接…

2021年、SNS上のエンゲージメントが減ったその理由

2021年スウェーデンのSNSでニュースに対する「いいね」や「シェア」などの反応は、2020年に比べて劇的に減ったことをBreakitが伝えている。 2020年は多くのSNSで訪問者数が過去最高を記録するなど、スウェーデン人のSNS上のでのエンゲージメントは高かったが…

パンデミックとスウェーデンのニュースメディア・危機を好機に swelog weekend nr 35

swelog weekend nr 35 〈今週のトピック〉 パンデミックとスウェーデンのニュースメディア・危機を好機に〈今週のブログ記事〉 ワクチンパスポートとか言ってる場合じゃない?〈今週のスウェ推し〉 IKEAでお泊り swelog.theletter.jp 今週のswelog weekendは…

フェイクニュースはそんなに心配しない若者たち

若者は主にSNSからニュースを入手しているが、他の世代と比較するとフェイクニュースにそれほど心配していないと、スウェーデンインターネット評議会が年次レポートの中でまとめている。 評議会の担当者は「この結果が、学校で情報源の信頼性確認教育が浸透…

ABBAと本日のニュース模様

ABBAが40年ぶりに新曲を公開して活動を再開することは日本でも大きく報じられているし大きな新聞広告もでていたようなので、ここだけのニュースでもなんでもないのだけれど、ABBAについて私がお伝えできることがあるとしたら、スウェーデンでは昨日は早い段…

スウェーデンのメディアは気候危機問題を今、どう伝えているか

スウェーデンの主要ニュースメディアは、11月にグラスゴーで開催される国連気候サミット(COP26)に向けて、この秋の気候危機に関する報道体制を強化している。また気候に関する報道はよく読まれており、メディアの売上も伸ばしているとスウェーデンのジャー…

オリンピック放映権と公共放送

ほんの一週間ほど前までスウェーデンでは、公共放送のSVTがオリンピックの中継をしないだけではなく、ニュースで動画クリップを使うことができるかどうかも決まっていなかった。SVTは既に2014年からオリンピックの放映権は獲得していない。 スウェーデンで今…

世界のタレコミ、内部告発はスウェーデンの新聞へ!

「Leak to us(タレコミは私たちに)」。 スウェーデンの大手新聞ダーゲンズ・ニュヘテル(DN)が、世界中の内部告発者にタレコミをするなら、内部告発者の安全を守ることにも調査報道の専門力にも勝るうちの新聞にぜひ、と呼びかけている。 DNは業績が好調…

国の評判、悪評判 swelog weekend

今週は 夏休み (Semester) 警官銃殺事件で二歩下がる 国の評判、悪評判 『こどもサピエンス史』『コミュニティ・オーガナイジング』 について書いています。 まだの方は、下記のswelog weekendニュースレターへのリンクから無料購読登録をどうぞ! 国の評判…

鳥の歌声ナイト

なんて、ちょっと昭和な日本語訳をつけてみたのは、先日スウェーデンの公共ラジオ局P1で真夜中から朝にかけて8時間生放送された、鳥の鳴き声を生中継するスロー・ラジオ。昨年に続き2回めの試みだった今年の「Fågelsångsnatten」を放送時間中に聞いた人は4…

ニュースをゲームやクイズにするこの傾向は?

コロナが「アルコール消費量」、「離婚件数」、「確認されたインフルエンザ患者数」、「一戸建て住宅価格」と「Eコマースの売上高」をどう変えたかを、自分でインタラクティブに予想して学べる、凝ったインフォグラフィックのページをSVTが公開している。 ww…

デンマーク人にタブーなし!今回はラジオ記者が取材でセックスに参加

北欧諸国なんて結構みんな似たような感じじゃないだろうか、と20年以上スウェーデンの南の端に住んでいる私でさえそう思っていたのだが、このブログを始めてから時にデンマークからは本当にびっくりするようなニュースがやってくることに驚く。 今回のホンマ…

どこまでも続くコロナ記者会見

先週末まで約5週間ほど日本にいた際には、スウェーデンのニュースはサイトで読むかそこにあげられている短いニュースクリップを見る程度。ましてや以前はちょくちょく見ていたコロナ関係省庁が共同で行っている定例記者会見などはまったく見ていなかった。 …

weekend nr4. ニュースレターSubstackバブルは本物か? スウェーデンのメディア専門紙の分析

swelog weekend更新しています。よろしくお願いします! nr4. ニュースレターSubstackバブルは本物か? スウェーデンのメディア専門紙の分析 swelog weekend 、今週はニュースレターを分析するニュースレターになっております。てへhttps://t.co/Irle4UJZ6C …

世界で脅かされる報道の自由

今年も「国境なき記者団(Reporters without Borders)」による世界各国の「報道の自由度指数」が発表された。ジャーナリストが自由に情報を入手、そして入手した情報を発表することを妨げるものを数値化し表すこのインデックスからは、報道をめぐる状況は20…

wekend nr2. パンデミックで変化したメディアとコンテンツ視聴

ニュースレターswelog weekend第二回配信しています。 今回はこちら。 swelog.theletter.jp またレターの中でもお知らせしていますが、実は急遽日本に行くことになり、今からすぐにこの足で、スウェーデンからデンマーク、オランダ経由で関空に向かいます。…

気候危機ジャーナリスト賞をスウェーデンのタブロイド紙が設立

スウェーデン人が今一番多くアクセスするサイトの一つである、人気のタブロイド紙アフトンブラーデット。国民の半分以上が使うと言われているこのニュースメディアが、この度、気候危機ジャーナリスト賞を設立すると発表した。 環境問題への意識が比較的高い…

憎悪渦巻くツイッターを離れる大司教と、市民権取得の言語テスト

自身のツイートが悪意、憎しみ、嘘や陰謀説などを広げることに利用されているとして、スウェーデン教会のアンティエ・ヤッケレーン大司教はイースター休暇中にツイッターアカウントを閉鎖した。 もはやツイッターをコミュニケーション手段として使うことから…

スウェーデン人のメディアへの信頼度はパンデミック下で増加

今、スウェーデン人が一番心配しているのは組織的な犯罪集団で、スウェーデン人のメディアに対する信頼度はパンデミック下でも高いままで推移した。 これは、昨年も9月から12月にかけて22,500名から回答をえる形で行われた大規模な世論調査の結果だ。ヨーテ…

スウェーデンの公共放送とClubhouseの付き合い方

スウェーデンの公共放送SVTとスウェーデン・ラジオ(SR)は、Clubhouseの使用を禁じてはいないが、このスウェーデンでも人気の高まっているアプリの使用に際して最新の注意を払うように職員に命じた。 招待制のClubhouseは、人を招待する際にユーザーのスマ…

殺害脅迫を受ける官僚、悪意にさらされる科学ジャーナリスト

普段でさえちょっと憂鬱そうなヨハン・カールソン公衆衛生庁長官の顔がさらに歪んだ写真の横に「殺害脅迫」という文字が並んでいる記事を朝一番に目にして、おもわず「ひどい」と声を上げた。 SVTの取材によると、公衆衛生庁、特にアンデシュ・テグネルやカ…

スウェーデンの陰謀論と新聞社チャットの正々堂々

「スウェーデン政府は嘘をついている。政府は意図的に新型コロナウイルスを撒き散らし、結果現在までに1万2千人の死者が出ている」「アンデシュ・テグネルは(犯罪者として)裁判にかけられるべきだ」。そんな陰謀論が駆け巡り、また陰謀論で世論を操作しよ…

コロナの中、絶好調の新聞ジャーナリズム

スウェーデン最大手の新聞ダーゲンス・ニュヘテルが好調だ。2020年のダーゲンス・ニュヘテルはその長い歴史の中でも記録的な2億200万クローナ(約25億円)の利益を計上した。2019年は利益額は1億1700万クローナ(約14億7000万円)だったので、およそ倍増に…

ゆらぐ公共放送。嘘をつく国家元首や人気の極右政党をどう伝える

ここ数日、アメリカの情勢を伝えるニュースをきっかけとして、スウェーデンの公共放送SVTの報道姿勢への批判が巻き起こっている。今回の主な批判は、嘘を嘘としてはっきりと報道しないSVTの態度、に向けられている。 特に大手日刊紙ダーゲンス・ニュヘテルの…

© Hiromi Blomberg 2022