メディア・報道
男女の人口比率は均等であるにも関わらず、スウェーデンの国内ニュースでは男性が3分の2を占め、またスポーツ関連のニュース以外では、白人以外の人はほとんどでてこない。 Mediekompaniet社は広告代理店と広告主の間で、表現と多様性に関する問題に取り組…
今年もメディア視聴習慣に関する大規模調査メディア・バロメーター結果が発表された。これによるとスウェーデンでは今もメディア視聴とニュースの消費量が高いまま推移していることがわかった。 パンデミックの前は日に6時間程度であったメディア視聴時間は…
このブログでも何度か取り上げている「国境なき記者団」の世界の報道の自由インデックス。書くたびに状況は悪化しているように思うが、今年はジャーナリストが自由に情報を入手し、そして入手した情報を発表することを妨げられないという「グリーン(以前は…
今朝取り上げるニュースとしては、「連続握手時間新記録!25時間!」もいいなと思ったのだけれど、いや、それよりも皆さまにお伝えしないといけないことが。 昨日から、今年のSVTの「ヘラジカスローテレビ」が始まっている。(下記のリンクから全世界で視聴…
誰がこのニュースを今朝のSVTのニュースサイトでトップ扱いにしようと決めたのかわからないけれど、ともかく、日本と韓国から遠く離れたスウェーデンの公共放送の今朝のウェブサイトでは、韓国最高裁が日本企業に命じた賠償金の支払いを日本企業には求めず、…
かねてより議論されていた、いわゆる「スパイ活動防止法」が、昨日スウェーデン国会で可決された。これは国外との関係に関わるスパイ活動を、報道の自由と表現の自由を侵害するものとして犯罪化するもの。報道と表現の自由を規定した法律はスウェーデンの憲…
NATO加盟の件で。トルコはフィンランドはOKだけどスウェーデンはダメだ、といったそうで、これ、私と同じように先週の金曜日のスウェーデン公共放送のニュース風刺お笑い番組を観ていた人はやっぱりな! と思ったはずだ。 その一週間に起きた出来事を鋭い(…
スウェーデン・ラジオ(SR)のインターネットサイトがロシアでブロックされた状態が続いている。SRのサイトがロシアでブロックされるのは今回が始めてではなく、これまで折につけて起こっていた。SRはニュースをロシア語のテキストやポッドキャストで配信し…
スウェーデンの新聞社の業界団体が公共放送SVTを欧州委員会に訴えると脅している。 私が今まさに、この記事を書くために参照しているSVTニュースのサイトの各記事のテキストが長すぎて、競合する新聞社が打撃を受けており、これが改善されないのなら欧州委員…
スウェーデンのメディア接触習慣に関する統計「メディアバロメーター」の2021年の調査結果によると、スウェーデンでのニュースの消費量は増え、特に専門的なニュースメディアへの接触量が増えている。 フェイスブックなどのSNS経由でニュースを入手していた…
ロシアがウクライナへ侵攻を初めてすぐに、戦争についての子どもからの質問に答えるチャットを開設する取り組みについてこのブログでも紹介した、スウェーデン公共放送SVTの子ども向けニュース「Lilla Aktuallet」。 swelog.miraioffice.com 今日はその「Lil…
ロシアの数少ない独立系新聞社「ノバヤ・ガゼタ」の編集長ドミトリー・ムラトフさんがノーベル平和賞を受賞したのは、ついこの間の昨年12月。彼の新聞社のジャーナリストのうち6名もが殺害されたことからも明らかだが、これまでもロシアでは自由な報道は難…
『スウェーデンの小学校社会科の教科書を読む』を読むと、スウェーデンでは小学生に独裁制とはなにか、また独裁制の国のメディアは管理検閲されていることを教えていることがわかるが、その典型的な実例が今、目の前で展開されている。 ロシアの検閲当局Rosk…
コロナ感染が広がってきた時に、デンマークで、またスウェーデンでも首相が子ども向け記者会見をして、子どもからの質問に直接答えていたのが印象的だったが、「ウクライナでの戦争(Kriget i Ukraina)」についても、公共放送のSVTが子どもたちが記者に直接…
2021年スウェーデンのSNSでニュースに対する「いいね」や「シェア」などの反応は、2020年に比べて劇的に減ったことをBreakitが伝えている。 2020年は多くのSNSで訪問者数が過去最高を記録するなど、スウェーデン人のSNS上のでのエンゲージメントは高かったが…
swelog weekend nr 35 〈今週のトピック〉 パンデミックとスウェーデンのニュースメディア・危機を好機に〈今週のブログ記事〉 ワクチンパスポートとか言ってる場合じゃない?〈今週のスウェ推し〉 IKEAでお泊り swelog.theletter.jp 今週のswelog weekendは…
若者は主にSNSからニュースを入手しているが、他の世代と比較するとフェイクニュースにそれほど心配していないと、スウェーデンインターネット評議会が年次レポートの中でまとめている。 評議会の担当者は「この結果が、学校で情報源の信頼性確認教育が浸透…
ABBAが40年ぶりに新曲を公開して活動を再開することは日本でも大きく報じられているし大きな新聞広告もでていたようなので、ここだけのニュースでもなんでもないのだけれど、ABBAについて私がお伝えできることがあるとしたら、スウェーデンでは昨日は早い段…
スウェーデンの主要ニュースメディアは、11月にグラスゴーで開催される国連気候サミット(COP26)に向けて、この秋の気候危機に関する報道体制を強化している。また気候に関する報道はよく読まれており、メディアの売上も伸ばしているとスウェーデンのジャー…
ほんの一週間ほど前までスウェーデンでは、公共放送のSVTがオリンピックの中継をしないだけではなく、ニュースで動画クリップを使うことができるかどうかも決まっていなかった。SVTは既に2014年からオリンピックの放映権は獲得していない。 スウェーデンで今…
「Leak to us(タレコミは私たちに)」。 スウェーデンの大手新聞ダーゲンズ・ニュヘテル(DN)が、世界中の内部告発者にタレコミをするなら、内部告発者の安全を守ることにも調査報道の専門力にも勝るうちの新聞にぜひ、と呼びかけている。 DNは業績が好調…
今週は 夏休み (Semester) 警官銃殺事件で二歩下がる 国の評判、悪評判 『こどもサピエンス史』『コミュニティ・オーガナイジング』 について書いています。 まだの方は、下記のswelog weekendニュースレターへのリンクから無料購読登録をどうぞ! 国の評判…
なんて、ちょっと昭和な日本語訳をつけてみたのは、先日スウェーデンの公共ラジオ局P1で真夜中から朝にかけて8時間生放送された、鳥の鳴き声を生中継するスロー・ラジオ。昨年に続き2回めの試みだった今年の「Fågelsångsnatten」を放送時間中に聞いた人は4…
コロナが「アルコール消費量」、「離婚件数」、「確認されたインフルエンザ患者数」、「一戸建て住宅価格」と「Eコマースの売上高」をどう変えたかを、自分でインタラクティブに予想して学べる、凝ったインフォグラフィックのページをSVTが公開している。 ww…
北欧諸国なんて結構みんな似たような感じじゃないだろうか、と20年以上スウェーデンの南の端に住んでいる私でさえそう思っていたのだが、このブログを始めてから時にデンマークからは本当にびっくりするようなニュースがやってくることに驚く。 今回のホンマ…
先週末まで約5週間ほど日本にいた際には、スウェーデンのニュースはサイトで読むかそこにあげられている短いニュースクリップを見る程度。ましてや以前はちょくちょく見ていたコロナ関係省庁が共同で行っている定例記者会見などはまったく見ていなかった。 …
swelog weekend更新しています。よろしくお願いします! nr4. ニュースレターSubstackバブルは本物か? スウェーデンのメディア専門紙の分析 swelog weekend 、今週はニュースレターを分析するニュースレターになっております。てへhttps://t.co/Irle4UJZ6C …
今年も「国境なき記者団(Reporters without Borders)」による世界各国の「報道の自由度指数」が発表された。ジャーナリストが自由に情報を入手、そして入手した情報を発表することを妨げるものを数値化し表すこのインデックスからは、報道をめぐる状況は20…
ニュースレターswelog weekend第二回配信しています。 今回はこちら。 swelog.theletter.jp またレターの中でもお知らせしていますが、実は急遽日本に行くことになり、今からすぐにこの足で、スウェーデンからデンマーク、オランダ経由で関空に向かいます。…
スウェーデン人が今一番多くアクセスするサイトの一つである、人気のタブロイド紙アフトンブラーデット。国民の半分以上が使うと言われているこのニュースメディアが、この度、気候危機ジャーナリスト賞を設立すると発表した。 環境問題への意識が比較的高い…