swelog 今日のスウェーデンのニュース

スウェーデンのニュースから、毎日ひとつ選んで紹介しています

メディア・報道

世界で脅かされる報道の自由

今年も「国境なき記者団(Reporters without Borders)」による世界各国の「報道の自由度指数」が発表された。ジャーナリストが自由に情報を入手、そして入手した情報を発表することを妨げるものを数値化し表すこのインデックスからは、報道をめぐる状況は20…

wekend nr2. パンデミックで変化したメディアとコンテンツ視聴

ニュースレターswelog weekend第二回配信しています。 今回はこちら。 swelog.theletter.jp またレターの中でもお知らせしていますが、実は急遽日本に行くことになり、今からすぐにこの足で、スウェーデンからデンマーク、オランダ経由で関空に向かいます。…

気候危機ジャーナリスト賞をスウェーデンのタブロイド紙が設立

スウェーデン人が今一番多くアクセスするサイトの一つである、人気のタブロイド紙アフトンブラーデット。国民の半分以上が使うと言われているこのニュースメディアが、この度、気候危機ジャーナリスト賞を設立すると発表した。 環境問題への意識が比較的高い…

憎悪渦巻くツイッターを離れる大司教と、市民権取得の言語テスト

自身のツイートが悪意、憎しみ、嘘や陰謀説などを広げることに利用されているとして、スウェーデン教会のアンティエ・ヤッケレーン大司教はイースター休暇中にツイッターアカウントを閉鎖した。 もはやツイッターをコミュニケーション手段として使うことから…

スウェーデン人のメディアへの信頼度はパンデミック下で増加

今、スウェーデン人が一番心配しているのは組織的な犯罪集団で、スウェーデン人のメディアに対する信頼度はパンデミック下でも高いままで推移した。 これは、昨年も9月から12月にかけて22,500名から回答をえる形で行われた大規模な世論調査の結果だ。ヨーテ…

スウェーデンの公共放送とClubhouseの付き合い方

スウェーデンの公共放送SVTとスウェーデン・ラジオ(SR)は、Clubhouseの使用を禁じてはいないが、このスウェーデンでも人気の高まっているアプリの使用に際して最新の注意を払うように職員に命じた。 招待制のClubhouseは、人を招待する際にユーザーのスマ…

殺害脅迫を受ける官僚、悪意にさらされる科学ジャーナリスト

普段でさえちょっと憂鬱そうなヨハン・カールソン公衆衛生庁長官の顔がさらに歪んだ写真の横に「殺害脅迫」という文字が並んでいる記事を朝一番に目にして、おもわず「ひどい」と声を上げた。 SVTの取材によると、公衆衛生庁、特にアンデシュ・テグネルやカ…

スウェーデンの陰謀論と新聞社チャットの正々堂々

「スウェーデン政府は嘘をついている。政府は意図的に新型コロナウイルスを撒き散らし、結果現在までに1万2千人の死者が出ている」「アンデシュ・テグネルは(犯罪者として)裁判にかけられるべきだ」。そんな陰謀論が駆け巡り、また陰謀論で世論を操作しよ…

コロナの中、絶好調の新聞ジャーナリズム

スウェーデン最大手の新聞ダーゲンス・ニュヘテルが好調だ。2020年のダーゲンス・ニュヘテルはその長い歴史の中でも記録的な2億200万クローナ(約25億円)の利益を計上した。2019年は利益額は1億1700万クローナ(約14億7000万円)だったので、およそ倍増に…

ゆらぐ公共放送。嘘をつく国家元首や人気の極右政党をどう伝える

ここ数日、アメリカの情勢を伝えるニュースをきっかけとして、スウェーデンの公共放送SVTの報道姿勢への批判が巻き起こっている。今回の主な批判は、嘘を嘘としてはっきりと報道しないSVTの態度、に向けられている。 特に大手日刊紙ダーゲンス・ニュヘテルの…

物議を呼びすぎるデンマークの子ども番組、再び

デンマークの公共放送DRの驚きの子供向け番組を紹介してからまだ日が浅いけど、今日も再び物議を呼ぶDRの子供向け番組の話を。今回は世界一長いペニスを持った男性が主人公のアニメ番組だ。(以前紹介した番組はこちら。スッポンポンの大人がでテレビで教え…

エリクソンのスクープに見る報道機関の開示要求の強さ

2021年元旦、ダーゲンス・ニュヘテルがスクープしたのは、郵便通信庁のファーウェイの5G技術からの締め出し決定に関して、エリクソンのCEOがスウェーデン政府にその措置を考え直すよう圧力をかけていた通信記録の詳細だ。 (ファーウェイ締め出しについては…

発砲事件統計ニュースの見出しと内容

「2020年、スウェーデンでの発砲事件は新たな記録的レベルに(SVTニュース)」 「2020年の発砲事件数・7つのうち4つの地方で減少(ダーゲンス・ニュヘテル)」 今朝の2つのニュースサイトの別々の記事は、同じ統計数字を扱ったものだが受ける印象はずいぶ…

人の稼ぎのわかる国

スウェーデンは、給与や資本からの所得で人がどれくらい稼いでいるかを誰でも調べることができる国だ。ニュースメディアはその情報を報道することもできるので、よくタブロイド紙の記事では取り上げられた人の稼ぎがどれくらいかと、年齢や家族構成なども付…

両極化を始めたスウェーデンのメディア

公平で隔たりのない報道姿勢はつまらないし、もうたくさん? スウェーデンで、政治的な思想をはっきりと打ち出すオピニオンを伝えることをを主眼としたメディアが生まれつつある。この先スウェーデンでもアメリカのFOXやCNNのようなニュースメディアが人気と…

『一番大きなニュース』の裏側、グレタの新聞

スウェーデンの公共放送SVTの報道部は新型コロナウイルスのニュースの何をどう議論し、決定し、伝えてきたのか。そんなドキュメンタリーが昨日から公開されている。 取り上げられているのは、9時からのプライムタイムに放送されるSVTのニュースの看板番組『…

広告とコロナ(とグレタ・トゥーンベリ)

スウェーデンのニュースメディアへの広告費は、2008年の120億クローナ(約1450億円)から55億クローナ(約670億円)へと半分以下に減った。これは毎年約5億クローナ(約60億円)ずつ減り続けた計算になる。 この統計を発表したのはIRM(広告・メディア統計…

自分の利便性と配達員のひどい労働環境

ずいぶん前に日本の報道で「ウーバーイーツ配達員の過酷な労働条件」の話を読み(例えばこちら)、それからはルンドの街でもピンクのユニフォームのFoodoraという同様のサービスの配達の人を見かける度に大変そうだなー、と勝手に思っていた。 日本での報道…

コロナ禍で増した公共放送への信頼

ヨーテボリ大学のSOM研究所が毎年行っている主要メディアへの信頼度調査。 今年はコロナ禍という特別な状況の中で人々のメディアへの態度はどう変革したかを調べるため、通常の調査に追加される形で4月から6月にかけても実施された。結果、性別や年齢、政治…

スッポンポンの大人がでテレビで教える人間の体

今日の話題はデンマークから。 早くもシーズン2が始まったデンマークで人気の子ども向け番組『Ultra smider tøjet』(究極のスッポンポン? といった意味でしょうか?)は、スッポンポンで子どもたちの前に立った大人たちが、体にまつわる子どもからの質問…

火事と銃撃

2020年9月15日。なんでもないいつもの火曜日(とはいってもコロナ禍だけど)の朝のスウェーデン公共放送のニュースサイトに並ぶのは、頭からこんな感じのニュースたちだ。 世界の有数の湿地が燃えている「理解しかねるほど多くの火事が」 ドイツでサッカー選…

守られるのか? スウェーデン公共放送の偏向なき報道

ポーランドやハンガリーなどでの国営もしくは公共放送が政権よりの偏向した報道を行っていることなどを背景として、スウェーデンの国会でしばらく議論されていたのが「公共放送は中立で偏向のない報道を行うことを、基本法と呼ばれるスウェーデンの憲法で規…

TikTokとスウェーデン公共放送

スウェーデンの公共放送SVTの報道によると、SVTのITセキュリティ部は社員に貸与している仕事用スマートフォンから人気のTikTokアプリを削除するよう依頼した。これはTikTokアプリが同様のSNSアプリと比較して必要以上に個人情報を収集しており、またその集め…

モーリシャス座礁事故報道の不思議

モーリシャス沖で座礁した商船三井が手配した大型貨物船からインド洋に1千トン以上の重油が流出した事件が、日本ではスウェーデンでほど報道されていないように私には見えていて、ちょっと不思議に思っている。 こういう感想をもっているのは私だけではない…

スウェーデンでもフェイスブック広告ボイコット

スウェーデンでも、国有鉄道企業のSJ、またオーツ麦ミルク製造販売のOatlyといった企業がフェイスブックへの広告を一時停止する流れが顕著になってきた。 増悪や暴力をあおる投稿を放置し、人種差別、ヘイトスピーチ、フェイクニュースの温床となりながら対…

ニュースメディアを守る、そしてニュースメディアが守るもの

コロナの影響でニュースの需要は高まっているのに、ニュースメディアの経営はこれまで以上に厳しいものになっている。観光や旅行、さらには文化イベントなど、これまで新聞社の経営を支えてきた広告がまったく入らなくなっているからだ。 文化担当大臣のアマ…

無症状の感染者からも感染するのか問題を、新聞で読む

昨日取り上げたニュース(国民の半数が感染する日)のように、既に驚くべきほどの多くの人が感染しているのなら、無症状・無自覚の感染者からも感染するのかどうかが気になる。 感染したり、させてしまったりしないために私たちは何をどう注意しなければいけな…

スウェーデンはアホちゃうか?

新型コロナウイルスへの対処が他国とはかなり異なるスウェーデンを、世界や近隣諸国のメディアがどう報道しているのかを、SVTがまとめていたので紹介します。 このブログはスウェーデンでは「ほんまかいな?」と耳を疑うことが時々起こるので、それを伝えた…

コロナウイルス実況質問箱

つい先程始まったクロスカントリースキー大会ヴァーサロペット。雪の少なさが心配されていたのに、まさかの大会当日の降雪。 今年はトップ選手の戦いの中継と同時に、SVTのストリーミングサービスでは二人のレポーターが一般参加の人たちと一緒に滑る様子が…

今年もやります! スローテレビ

今年もあのエキサイティングな(!)スローテレビが帰ってくる! スウェーデン公共テレビSVTとしては昨年初めての取り組みで、ヘラジカの春の移動の様子を450時間にわたり生中継で放映したスローテレビ。 昨年の大成功を受けて、今年も4月15日から5月3日まで…

© Hiromi Blomberg 2021