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イケアに見るパンデミック後のEコマースと実店舗での販売比率

f:id:hiromi_blomberg:20211021134535j:plainイケアの最新の決算数字によると、世界全体のイケアの売上はパンデミック以前の水準と比べても伸びており、さらにはこの先何年もかかると思われていた実店舗からEコマースへの移行もパンデミックによる追い風を受けて、順調に進んだことがわかる。

2020年9月〜2021年8月期の世界全体でのイケアの売上は419億ユーロ(約5兆5700億円)。これはその前期(2019年9月〜2020年8月)と比較して6%増で、パンデミックの影響のない、2018年〜2019年の期と比較しても1.5%増加したことになる。

Eコマースへの移行も、しっかり数字に顕著に表れており、2018/2019年期は全体の8〜9%程度だったが、これが2020/2021期では全売上の26%を占めるようになった。

一方、上の数字から予想できるように、実店舗の売上は減っている。パンデミックで営業を制限しなくてはならなかったし、最近では中国からの原材料や製品の調達がうまくいっていない。イケア世界全体で売られている製品のうち、4分の1ほどが中国からもものだ。

イケアはこれまでは下請けにまかせていた流通業務の一部を自社で行うようになったり、また製品のラインナップを変更するというやり方でこの危機を乗り越えようとしている。

スウェーデンのイケアで売られている製品は、そのほとんどがヨーロッパ内で製造されているので、調達の問題には直面していないが、実店舗からEコマースへの移行はスウェーデンでもはっきりしており、前期比較でEコマースの割合は12%から20%になった。

スウェーデンのイケアの責任者は「実店舗への客は戻りつつある」と話しているが、そうこういっているうちに、もうすぐクリスマス。イケアも今年はきっとクリスマスのバイキングを提供するのだろうな。

イケアの売上は既にパンミック以前を超える水準に(Dagens Industri)

© Hiromi Blomberg 2021