swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

軍事・安全保障

第三次世界大戦は実はもう始まっている?

というタイトルのアフトンブラーデットの記事は、1937年7月7月の日本の中国侵攻への言及から始まる。ロシアの侵攻による今回のウクライナでの戦争で、プーチンはヒトラーと比べられることが多いが、実はプーチンがやっていることは、第二次世界大戦の前に日…

NATO加盟と核兵器の領土内所有について

昨日は原発の話だったが、今日は、原子爆弾、原爆の話です。 月曜日に報道されていたのは、フィンランドはNATO加盟に際して、領土内にNATOと加盟国の基地をつくらない、核兵器の持ち込みはしないといった制限はしないというニュース。サナ・マリン首相は土曜…

16歳よ、戦争に備えよ

社会防衛対策庁の「16歳」キャンペーンに使用されているビジュアル スウェーデンの社会防衛対策庁は、全国の16歳に向けて「戦争時の緊急事態に備えよ」という趣旨の手紙を来週から一斉に配送する。対象となっているのは、スウェーデンに住む、今年16歳になる…

ノルドストリームについてスウェーデン首相「情報は信頼できる情報源から」

あまりよくないことだと自分でも思うが、ここ数年、トランプが大統領になったり、コロナがやってきたり、近くで戦争が始まったりというニュースに触れていると、ちょっとしたニュースでは驚かなくなってきた。昨日の午後9時からアンデション首相を始め外務、…

スウェーデンの徴兵制 swelog weekend 77

今週はこちらです! 私がスウェーデンの今の徴兵の仕組みについて書こうと思っているうちに、ロシアでは部分動員令が発令され、徴兵から逃れようとする若者が出国する動きが相次ぐという事態になった。長く続いた平和を背景に、2010年にはいったい停止されて…

NATOへの加盟とトルコの戦闘機購入の関係

スウェーデンのNATOへの加盟手続きの状況が「新政府にとってもトルコの要求に答えていくはとても難しい問題となるだろう」という解説記事にまとめられていた。(政府の形はまだ決まってはないのだけれど) トルコはここのところスウェーデンでの選挙結果を見…

ロシアからの政治的難民を受け入れる

ロシアで投獄されている反体制活動家のアレクセイ・ナワリヌイの支持者の1人をスウェーデンが政治的難民として受け入れたことがニュースになっていた。 今回スウェーデンで難民として受け入れられることになったのはPavel Chuprunovさん。当初スウェーデン…

NATOと軍需産業 swelog weekend 66

ロシアが2014年にクリミアを併合して以来、スウェーデンの軍需産業は伸び続けてきたが、今回スウェーデンがNATOに加盟する道筋がはっきりとしてきたことで、軍需ビジネスはさらに伸びるだろうと各企業関係者たちが期待を寄せている ということで今回はスウェ…

エルドアンとの「合意」と誰がテロリストなのか問題

NATO加盟の件は、これですんなり進むのかと思ったら、昨日はトルコのエルドアン大統領が「スウェーデンは73人のテロリストの引き渡しを約束した」との爆弾発言をして、これまた先行きがよくわからなくなってきた。 エルドアン大統領はフィンランドとスウェー…

SASのストライキのニュースに負けた(?)NATO加盟関連ニュース

スウェーデン語の「ヤハ!(Jaha!)」を、私は日本語のへえ!とかそうなの? とか、とにかくちょっと驚いた時に使ってしまうのだけど(使い方間違ってます)、今朝SVTのサイトにいったら、スウェーデンとフィンランドのNATO加盟をトルコが承認したというニュ…

意見の不一致で一致したトルコとスウェーデン

ルンド中が「学生による学生のための世界最大の祭典」ルンド・カーニバルで、お祭り騒ぎになっていたこの週末、トルコのエルドアン大統領とスウェーデンのアンデション首相は電話会議を行い、互いの意見が異なっていることで合意した。 スウェーデンのNATO加…

NATO加盟と民主主義「43%の人は賛成していない」。そして「次は核武装」議論も始まる

「民主主義的な正当性を欠いたまま話が進んでいってしまった感があります」と昨日の夜のNATO加盟問題に関するSVTの特別番組で発言していたのは、大手新聞ダーゲンス・ニュヘテルの文化局長ビョーン・ヴィーマン。 ヴィーマンは「今回のNATO加盟に関する一連…

イタリアの核シェルター

コロナでイタリアが大変な状況だった頃には毎日のように現地から最新情報を伝えていたSVTのレポーターの姿をニュースで久しぶりに見かけたと思ったら、彼女はイタリアの核シェルターブームについて伝えていた。 ニュースはウクライナの戦争が始まってから、…

想定外のリスク、想定内のリスク・NATO加盟へのトルコの反対と、サイバー攻撃共同演習

「これどうなるんだろう?」と何かについて心配していたら、それとは違う方向から別の問題がやってるくることはよくあるが、昨日のトルコのエルドアン大統領のフィンランドとスウェーデンのNATO加盟に難色を示す発言もそんなうちのひとつ。 トルコ、フィンラ…

NATO加盟に批判的な若い男性と「スウェーデンの平和」

水曜日に記事になっていたNATO加盟に関する世論調査に関して書こうと思っているうちに、昨日フィンランドがNATOへの加盟申請を行う方針を発表した。この隣国の動きでスウェーデンも一層NATO加盟へ近づいたようだが、書こうと思っていたのは、調査ではNATO加…

重要会議は手漕ぎボートの上で

フィンランドの会社は重要な顧客との会議はサウナの中で行うという話を時々耳にしていたけれど、スウェーデン首相は木製の手漕ぎボートで各国首相と談話するという習慣のあることを昨日知った。 昨日スウェーデンを訪問していたのは英国のボリス・ジョンソン…

これからロシアはスウェーデンに何を仕掛けてくるのか? まずはナチス呼ばわり

モスクワにあるスウェーデン大使館近くのバス停で、著名なスウェーデン人4名をとりあげて、彼らはナチスだったという大きな広告が張り出されている。 顔写真と共に取り上げられているのは、児童文学作家のアストリッド・リンドグレーン、映画監督のイングマ…

NATOについて誰がどんな発言をしているか

NHKの朝のニュース番組に、朝日新聞と読売新聞の政治部局長を呼んで、日本の自衛隊のあり方について10分程度の激論を戦わせる、そういった感じのディベートを、スウェーデン公共放送SVTは、頻繁にアレンジして視聴者に提示している。 昨日の朝のSVTの番組で…

知らなかったけど、私とスウェーデンはこんな契約関係にあったのか

スウェーデンでは「総力防衛」という考え方のもとに、市民が防衛活動に参加することが義務付けられていることを書いた。 swelog.miraioffice.com その中で、民生義務(Civilplikt)というのは、制度としてはあったが、2010年からは必要がないとみなされ活用…

迷彩軍服の定例記者会見

伝えられていたように、毎週木曜日開催予定のスウェーデン国防軍の定例記者会見が昨日も実施された。 迷彩軍服姿で会見を行うミカエル・クラエッソン軍備責任者は、スウェーデンが武力攻撃を受ける可能性は否定できないが、スウェーデンの治安状況への危機レ…

「総力防衛」の兵役義務、民生義務、一般勤労義務

日曜日のニュースレター「軍備増強と徴兵制強化」で「総力防衛」ついて書いたが、その国をあげての総力防衛の中での様々な組織や人々の役割について、総力防衛力研究所(そんな機関があったのか!)のアナリストのジェシカ・アッペルグレンさんが説明してい…

ポロシェンコが欲しがるカールグスタフ

今回の戦争が始まるまでゼレンスキー大統領の名前は知らなかったけれど、ゼレンスキーの前、2014年から2019年までウクライナの大統領だったポロシェンコの名前は知っていた。たぶん、彼が石炭売却に関連するスキャンダルで反逆罪で起訴され、国外に逃亡する…

軍備増強と徴兵制強化 swelog weekend 49

swelog weekend nr 49 〈今週のトピック〉 軍備増強と徴兵制強化〈今週のブログ記事〉 コロナ定例記者会見から防衛定例記者会見へ〈今週のスウェ推し〉 『Lamb(子羊)』エコなフォークロア・ホラー映画予告編 swelog.theletter.jp 今週は軍縮ならぬ、軍拡の…

一日60万PVの人気の軍事ネタブログサイト

以前スウェーデン軍の陸上運搬車が盗まれるという事件があった時、コメントを寄せていたディストピア・パラレルワールド小説作家のラーシュ・ヴィルデレング(Lars Wilderäng)と彼のブログを紹介したことがあったが、今回のロシアのウクライナ侵攻以降、そ…

NATOへの非加盟意思表示とEUの共通防衛条項、そしてコロナ記者会見は終了へ

昨日の午後開かれた記者会見でマグダレーナ・アンデション首相は「今の状況でスウェーデンがNATO加盟への加盟申請をすると、ヨーロッパの状況をより不安定にしかねない」として、加盟申請をするつもりはないことを表明した。 記者会見では、フィンランドが加…

イギリスがスウェーデンに軍事支援を約束した今、NATO加盟は必要か?

スウェーデンとフィンランドはNATOのに加盟するのか? という大きな動きの影で、イギリスがスウェーデンに軍事支援を約束していた、と今日のニュース解説記事にあった。 報道されていたのは、この3月4日の英国ベン・ウォレス国防相の発言で、これによるとイ…

ヘーサ・フレドリック

国民への様々なメッセージを伝えるために、スウェーデンには「ヘーサ・フレドリック(Hesa Fredrik・嗄れ声のフレドリック)」という愛称のサイレンがあって、これがきちんと作動して、みんなに聞こえているかを確認するために、3ヶ月に一度、該当月の第1月…

難民受入とNATO加盟に関する論調 swelog weekend 48

swelog weekend nr 48〈今週のトピック〉 難民受入とNATO加盟に関する論調〈今週のブログ記事〉 戦争のニュース〈今週のスウェ推し〉 「ジェンダー平等教育」記事 swelog.theletter.jp 今週はこちらのレターを配信しています。 ウクライナからの難民は既に15…

ロシアから報道特派員が戻る時

ロシアの数少ない独立系新聞社「ノバヤ・ガゼタ」の編集長ドミトリー・ムラトフさんがノーベル平和賞を受賞したのは、ついこの間の昨年12月。彼の新聞社のジャーナリストのうち6名もが殺害されたことからも明らかだが、これまでもロシアでは自由な報道は難…

戦争のニュースとどうつきあうか

欧米各国は市民も含めて、例えばシリア内戦の時とは段違いの関心を今回のロシアのウクライナの侵攻によせ、また難民も手放しで受け入れるのは、これが白人の戦争だからだという基調の批判を耳にする。 ウクライナは確かに北西欧諸国に距離的に近く、また文化…

© Hiromi Blomberg 2022