swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

スウェーデンに住む日本人の私

エル掲載・手放すとより幸せになれる? 私がやめた(やめるべき)11のこと

今発売中のエル・ジャポン2024年3月号で「スウェーデンにきて、やめたこと」を書いています。本誌が発売されたのは1月末ですが、今はエルのウェブサイトでも読めるようになっています。下記のリンクからどうぞ! 手放すとより幸せになれる?私がやめた(やめ…

軍事産業好調、女子中学生の体験入隊のニュースに、自分が受けた平和教育を思う

想像に難くないが、スウェーデンの軍事産業が好調だ。カールスボリで1870年代から弾薬を作っているNammo社では、ロシアのウクライナ侵攻後、北欧各国の軍隊からの注文が相次ぎ、今は人員を倍増させて3交代制でフル稼働している。 ニュースで印象的だったのは…

「国勢調査」か? 抑圧的尋問か?

極右政党スウェーデン民主党党首ジミー・オーケソンが「スウェーデンは住民に関するコントロールを失った。ここには我々の知らない影の社会が存在する」と言って、これから国税庁が5億クローナ(約64億円)かけて国勢調査を実施することを発表したが、人口学…

(2年間で)7.4%の賃上げに労使合意

工業系の労働組合連合が雇用主側と記録的な7.4%の賃上げに合意した、とニュースで聞いて、インフレが背景にあるのだろうけど、でも7.4%はすごいな、私ももっと賃上げを要求するべきだったかな?と思ったが、よく聞くと7.4%は今後2年間の賃上げについて合…

元徴用工と日韓関連ニュースのスウェーデンでの取り上げられ方

誰がこのニュースを今朝のSVTのニュースサイトでトップ扱いにしようと決めたのかわからないけれど、ともかく、日本と韓国から遠く離れたスウェーデンの公共放送の今朝のウェブサイトでは、韓国最高裁が日本企業に命じた賠償金の支払いを日本企業には求めず、…

永住許可をめぐる移民相の新発言

移民担当大臣が、土曜日のラジオ番組ののインタビュー番で、すべての人の永住許可が取り消されるわけではない、と話していた。 swelog.miraioffice.com 正直に暮らし、スウェーデン語を習得して自活しようと試み、社会に溶け込もうと努力する人は何も心配す…

『ノースマン』にみる、スウェーデンと日本の映画宣伝の大きな違い

スウェーデンでは昨年春に公開された映画『ノースマン 導かれし復讐者』が昨日から日本でも劇場公開されている。私が見たのはウクライナでの戦争が始まったショックが毎日を暗くしていた時期だったこともあり(それは未だにそうかもしれないが)、この映画の…

人間よりもAIがいい

数年前まではAIと呼ばれていたものが、今では普通のものになってしまい、私たちはスマホや検索エンジン、SNSのおすすめ機能など、あらゆる場面で日常的にAIに接している。 この度、スウェーデンに住む16歳から70歳までの1000人を対象にルンド大学や、企業庁…

永住許可の取り消しが可能かどうかを政府が調査中

スウェーデンの移民庁のミカエル・リッベンヴィーク長官がSVTのインタビュー番組に出演していて「私が永住許可を持っているのであれば、心配するだろう」と話していた。 スウェーデン政府は今、スウェーデン民主党と共同で、永住許可を得ている人の資格を一…

それでもそこまでやる表現の自由・今回はトルコの件で

NATO加盟の件で。トルコはフィンランドはOKだけどスウェーデンはダメだ、といったそうで、これ、私と同じように先週の金曜日のスウェーデン公共放送のニュース風刺お笑い番組を観ていた人はやっぱりな! と思ったはずだ。 その一週間に起きた出来事を鋭い(…

食洗機クッキングと危機の時代の調理法

高騰する電気代を節約するため食洗機を回すついでにその中でお料理しちゃえ、というのがトレンドになっているそうで、アフトンブラーデットの記者が食洗機クッキングに挑戦して、試食会を行っていた。 料理方法はいたって簡単で、お湯や洗剤がはいってこない…

選挙を前に「貧しくなるし、増税したい」という財務大臣

与野党伯仲している選挙の投票日までもう間もなくというこのタイミングで「私たちはこれから貧乏になる」とインタビューで語る財務大臣。もう20年以上スウェーデンに住んでいるけど「日本なら、このタイミングでこんなこと言う政治家はきっといないのでは」…

移民送還列車

選挙の広告キャンペーンの一環でストックホルムの地下鉄では、極右政党のスウェーデン民主党のロゴとマークで全面が覆われた車両が走っている。 政党がこのような形で広告することは地下鉄を運営するSL(ストックホルム広域交通局)の規定に違反するものでは…

ソーシャルメディアと初めての選挙

スウェーデンインターネット財団がこの度まとめた報告書によると、この秋の選挙で初めて投票する人は、政治に関する情報のほとんどをSNSから得ることになる。 財団が行った調査によると、初めて投票する人の10人に4人が毎日SNSで政治に関する情報を読んでい…

知らなかったけど、私とスウェーデンはこんな契約関係にあったのか

スウェーデンでは「総力防衛」という考え方のもとに、市民が防衛活動に参加することが義務付けられていることを書いた。 swelog.miraioffice.com その中で、民生義務(Civilplikt)というのは、制度としてはあったが、2010年からは必要がないとみなされ活用…

世界一心のこもった拒絶と写真スパイ

「写真スパイ」 と聞き慣れない言葉で、オリンピック開催中の東京での取材生活を語っていたのは、スウェーデン大手新聞ダーゲンス・ニュヘテルのヨハン・エスク記者。 「写真スパイ」とは、オリンピックのために外国からやってきたジャーナリストや関係者が…

weekend 番外号・息と言葉の特別な一週間

番外号・息と言葉の特別な一週間 今週のswelog weekendはちょっと趣の違う番外号です。 私を包むすべての出来事や思いに感謝して。 ありがとう

スウェーデンで昆布のセリ始まる

先週、スウェーデンの中でのよい海産物の集まることで有名なヨーテボリの魚市場で、市場史上始めて行われたのは、近辺で取れた「昆布(sockertång)」のセリ。この昆布は日本では樺太昆布と呼ばれる種類の昆布で、これまでもロシアでは生をそのままサラダとし…

エリクソンのスクープに見る報道機関の開示要求の強さ

2021年元旦、ダーゲンス・ニュヘテルがスクープしたのは、郵便通信庁のファーウェイの5G技術からの締め出し決定に関して、エリクソンのCEOがスウェーデン政府にその措置を考え直すよう圧力をかけていた通信記録の詳細だ。 (ファーウェイ締め出しについては…

「母国語教育なんていらない」

わかりやすく言えば「早く言葉覚えて仕事見つけて税金納めてね」ということなのだろうが、スウェーデンに引っ越してきて、移民には国がスウェーデン語を無料で教えてくれると知った時はとても嬉しかった。 さらには、移民の家族など母国語がスウェーデン語と…

防衛、自衛の捉え方。日本と北欧

コロナ禍で「危機に備える」ことの重要性がクローズアップされている今年だが、昨日はスウェーデンとノルウェーそれにフィンランドの三カ国が軍事面で新たな協力体制を築くことに合意したとのニュースがあった。 プレスリリースにははっきりとした国名は掲載…

2020年8月14日、今日のスウェーデンでの住みごこち

いや、今日の話はルンドで続いた放火や、今日の早朝に起きたマルメの商店を狙った爆破事件とかで身の危険を感じるかといった問題ではなく、はたまた、コロナ対策でマスク着用に関する要請も推奨もない、世界でごく数少ない国のひとつになってしまったスウェ…

中国が買う北欧(おまけ・ルンドと日本の話)

積極的な事業展開を続け格安航空会社として成長したが、今回のコロナ禍で倒産の可能性もあったノルウェージャン(またはノルウェー・エアシャトル、Norwegian)は、この度大株主の一人として中国政府を迎えることとなった。 5月20日にノルウェージャンが発表…

コロナの今、スウェーデンで暮らして思うこと swelog weekend

今日は noteでこれまでのコロナ関連のブログ記事を振り返ってみようと思いたち、さっきまでその内容をまとめていました。まとめてみると、この激動の世界で自分がどう変化と落ち合いをつけてなんとかやっていこうとしているのかを振り返るよい機会になりまし…

氷の女とマインドフルネス寒冷浴 swelog weekend

サウナ、じゃなくてカルバアド 私はスウェーデンのカルバアド(寒冷浴)が好きだ。 スウェーデンのカルバアドは、フィンランドのサウナと共通点もあるが別物だ。サウナの喜びが体をやさしく包む熱い蒸気やその後の外気にあるとすれば、カルバアドの魅力はそ…

今年も明るい!

昨日の夕方5時近く。気がつけば外がまだ薄明るい。 なんの話? とピンとこない人もいると思うが、この北の国に住んでいると、冬至を過ぎて最初に感じる「日が長くなった兆し」ほど、嬉しいものはない。 季節の習慣に遅れること一週間、わたしは昨日やっとク…

オーロラなんてみたことがない

「水曜日から木曜日にかけての夜、フィンランドのスキーリゾート、Ylläsではとても活発なオーロラの動きがあった」ことがニュースになっていた。 スウェーデンに住んでいるというと、オーロラとかきれいんですよねー、と言われることもあるけれど、こちらは…

スウェーデンでお米を食べるということ

スウェーデンのベクショー市では、学校の給食でお米を出すのをやめた。その理由は環境と健康問題にある。 米の栽培は大量の水を必要として気候危機問題に配慮した持続可能性のあるものとは言えず、また米はスウェーデンでは栽培することができず遠方から輸入…

そろそろ日本人やめてスウェーデン人になる?

スウェーデンを代表する新聞のダーゲンス・ニュヘテルと調査機関のIpsosは、毎月国民の支持政党に関する世論調査を行っている。 そして今日発表された最新の11月の調査結果で、中道左派の社会民主党と並ぶ25%の支持で同率一位の座に極右政党であるスウェー…

メガネ

昨日、夕食を作ってくれながら夫が「日本では女の人、メガネかけちゃいけないの」とか言っていて「そんな、アホなことないわよ」とかテキトーに答えていたら、そんなアホなことは本当だったようで、今朝のスウェーデンのニュースサイトでもトップに近い扱い…

© Hiromi Blomberg 2023