swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

事件・犯罪

銃撃事件は詳細に報道するべきなのか?

1960年代から70年代の頭にかけて大人だった人は、どういう気持でニュースをみていたんだろうかと、思いながら今朝は起きた。 目が覚める直前まで見ていたのは頼りない気持ちでパリで迷子になっている夢で、これは先週からこの週末にかけて、パリでのイランへ…

ギャング団と犯罪小説 swelog weekend 88

今週はこちらのレターをお送りしました。 swelog.theletter.jp ****** 昨夜、生中継されていたノーベル賞の晩餐会、私はちらっと見た時にちょうどスヴァンテ・ペーボさんのインタビューをやっていて、あらためて、この人すてきな人だなぁ、と話を聞いている…

新たな大規模サイバーアタック

先週、失業保険の申請システムから、信用情報提供企業のシステム、さらに住宅組合の洗濯室の予約システムに至るまで、広範囲なサイバーアタック事件が起こっていた。これは数百社の顧客を持つITシステム提供会社Softronic社がサイバー攻撃を受けたことによる…

なぜスウェーデンでスパイ活動が活発なのか

10年に渡りロシアの諜報機関に属してスパイ活動を行っていたと起訴されている2人の兄弟に対しての裁判が始まった。また別の事件で、長年普通の住宅地に住んでいたロシアからの夫婦がスパイ活動で逮捕されるなど、スパイのニュースが相次いでいる。 スウェー…

この殺し合いはどこまでエスカレートするのだろう?

少し前にコペンハーゲンの大型ショッピングセンターで銃撃事件があって嫌な感じだなぁ、と思っていたところに、昨日はマルメのエンポリアというこのあたりの人なら誰でも知っているショッピングセンターで、また発砲事件があった。この事件により男性1人が死…

凶悪化する発砲事件と、その犠牲者の命を救う医師たち

今年これまでにスウェーデンで銃撃により殺された人は43人(8月15日現在)。警察が2016年に発砲、射殺事件に関して特別な統計を取り始めてから最も多い銃撃による死者数となっている。昨年は通年での死者数が45人だった。 一方、発砲事件数は現時点までに251…

ドメスティック・バイオレンスとペット

暴力被害者がペットを飼っている場合、ペットと一緒に被害者を受け入れているシェルターはほとんどない。NPO法人のVOOV(「暴力被害者のためのアニマルケア」)はこのようなDVによる緊急避難が必要な人のペットの受け入れを行っている。 VOOVのスポースクマ…

人を殺す暴力が繰り返される2022年という年

この嫌な感じとどう付き合えばいいのだろう。 安倍元首相が銃撃され殺されたことが報じられた昨日からわずか二日前の水曜日、スウェーデンではこの国のオープンな民主主義を象徴するアルメダーレンという政治集会で、子どもたちの精神衛生に関する行政施策に…

子どもを取り込む犯罪組織 swelog weekend 63

今週の記事はこちらです。 犯罪組織が年齢の低い子どもたちを取り込むことが増えている。成人と比べて子どもへの罰則が厳しくないことを背景に、武器や麻薬の売人として時には10歳に満たない子どもたちが犯罪に手を染める事例もでてきた swelog.theletter.jp…

語り始めた性的暴行を受けた男性たち

ルンド大学で男性への性暴力を研究しているハーンス・クヌッタゴードは「男性へのレイプは女性がレイプされるのと同じような場所で、あらゆるところで起こっている」と言う。 昨年スウェーデンで報告されたレイプの件数は9360件。このうち8686年が女性や少女…

取るに足らない意見と感情の増幅

イースター週末に起こったコーランを燃やすデモとその後パトカーなどの炎上と多くの警官の負傷へと繋がった暴動を受けて、SVTが世論調査を実施していた。 特定の個人や集団を不快にさせるデモは禁止されるべきだと思うかという問いに対して、55%は反対して…

叫び、怒鳴る人たち

それなりに長く生きているが、これまでにこんなにも怒鳴っている人を近くでみたことはなかったように思う。 土曜日にルンドのお花屋さんの前で花を選んでいたら、向かいのパン屋さんの入り口のあたりで、1人の女性がありったけの怒りと力で、何かにむけて怒…

仁義なき戦いをなくすには

「犯罪集団間の権力闘争が死者を出す銃撃事件を発生させている」とSVTの事件記者が解説しているのを聞いて、思い出したのが「仁義なき闘い」という映画のタイトル。映画は観たことがないが(観るべきなのなのだろうか?)、たしか広島のヤクザの間での紛争を…

人が人を殺すということ

昨日の夜に「詳しいことはわかっていません」と事件現場である、とある高校からレポーターが繰り返すマルメからのニュース速報を見て、なんだこれは、と思っていたら、今朝起きたら、二人の職員が殺された殺人事件であることがトップニュースになっていた。 …

銃撃事件を目撃証言する、とは

これまでは銃撃事件とは関係ないと思われていたマルメ郊外の静かな住宅地で、25歳の男性が銃で殺されるという事件が水曜日にあった。この事件はデンマークのギャング団の抗争に関連があると発表されたが、銃声を聞いた近隣の住民たちから通報があり、警察が…

政治家の4人に1人は脅迫されている

選挙により選ばれた政治家の4人に1人は、嫌がらせや誹謗中傷、脅迫を受けていることをスウェーデン国家犯罪防止委員会(Brå)が調査でまとめた。 特にひどい被害を受けているのはストックホルムの市会議員たちで、主にSNS上またメールなどで連日憎悪のこも…

男性の暴力に抗議する「女性ストライキ」!

「グレタがたった一人でできたんだから私たちにだってできるはず!」を合言葉に今年の3月に初めてスウェーデン各地で実施されたのは、男性の暴力に対抗する「女性ストライキ」。2021年のこの時代にもやまない、男性による女性のレイプや暴力に抗議するための…

犯罪は増えたのか?

一昨日のノルウェーでの事件のようなことが起こると、「近年犯罪は増えている」との私たちの理解にますます拍車がかかりそうだが、その認識は間違ってるという調査結果が今週発表されていた。スウェーデンのスウェーデン国家犯罪防止委員会(Brottsförebygga…

50人が殴り合い

昨日の午前中、ルンド鉄道駅近くで、またそこで怪我をした人が担ぎ込まれた先のルンド大学病院の敷地内で50人ほどの人が入り乱れて殴り合いになるという事件があった。2つの家族間の諍いを種とするこの喧嘩は、ルンド郊外の住宅地で始まり、その後駅近くに場…

刃物の携帯も殺傷事件も増えている

先週続いた銃撃事件に衝撃を受けていたら、ウプサラからは刃物による殺傷事件が激増しているとのニュースが伝えられていた。日本の銃砲刀剣類所持等取締法と同様、スウェーデンにもナイフ所持に関する法律があって、武器として使うことを目的に刃物を公共の…

警官銃殺事件の衝撃

コロナが落ち着き(願わくば日本の東京五輪の騒動も落ち着き)、みんなが旅でもしたいな、と思い始めたころにでも取り上げようかと思っていた「世界で一番サステイナブルな目的地」に選ばれたヨーテボリ。 世界で最もサステイナブルな旅の目的地 www.youtube…

「男性による女性への暴力は社会の問題、社会の失敗」

今週の水曜日にスウェーデン政府から発表されたのは、40の項目からなる「男性による女性への暴力に対抗するための対策パッケージ」。 今、スウェーデンで日常的に男性から虐待を受けている女性は10万人以上、その環境で暮らす子どもは20万人を超すと説明した…

深刻なスパイ疑惑はどこまで解明されるだろうか

月曜日の第一報には驚いたが詳細はよくわからず、昨日もドイツのメルケル首相やフランスのマクロン大統領の遺憾表明が広く報道はされていたが、今朝に至ってもまだ真相は伝えられていない、今回のスパイ疑惑事件。 デンマークの公共ラジオ局やノルウェーのNR…

燃えるエスキルストゥーナ。沈みゆくマルメ。

スウェーデンの中堅都市エスキルストゥーナで起きている車が燃やされる大量の放火事件。警察は日曜日の夜起こった一連の放火事件を、警察がギャング団の中心人物を逮捕したことへの報復行為ではないかと見ている。 逮捕されたのは35歳くらいの男性で、数週間…

metooと名誉毀損

一読しただけでは、その問題点は何なのか、何が議論されなければならないのか、何について判断をするべきで、そのために知らなければならない情報は何なのか、ということがよくわからないニュースがある。 今日取り上げた「metooの名誉毀損で訴えられた女性…

女性への暴力は厳罰化よりも、より一層の検挙を

先週の15日の木曜日、スウェーデンのリンショーピングの駅付近で白昼堂々女性が男性にナイフで刺され殺害されるという衝撃的な事件が起きた。またこの3週間で女性が被害者となる同様の殺人事件が5件も立て続けに起こっており、このような痛ましい犯罪をど…

良く出来すぎたデジタル個人認証システムBank-IDの弱点

この火曜日の夜8時前後の約30分間に渡り、スウェーデンでみんなが使うデジタル個人認証アプリBank-IDでシステム障害が起こった。 Bank−IDは人口が1000万人強のスウェーデンで約800万人が使用するパソコンやスマホで使う個人認証アプリだ。スウェーデン政府が…

警察の個人情報開示要求に答えるグーグル、フェイスブック

スウェーデン警察が事件の解明に必要とする容疑者のIPアドレスなどの個人情報開示要求に、グーグルやフェイスブックが対応することがグンと増えている。ダーゲンス・ニュヘテルが独自取材の結果を発表している。 ダーゲンス・ニュヘテルの記事によると、これ…

発砲事件統計ニュースの見出しと内容

「2020年、スウェーデンでの発砲事件は新たな記録的レベルに(SVTニュース)」 「2020年の発砲事件数・7つのうち4つの地方で減少(ダーゲンス・ニュヘテル)」 今朝の2つのニュースサイトの別々の記事は、同じ統計数字を扱ったものだが受ける印象はずいぶ…

ストックホルムの右靴泥棒

目下ストックホルムのソーデルマルム地区を恐怖に陥れているのは(誇張ですw)、謎の右靴泥棒。ある日、ある時、あるヨガスタジオで始まった右側の靴だけが盗難にあうという奇妙な現象は、一度に15もの右靴だけが消えてしまった事件を含み、いまだに誰がなん…

© Hiromi Blomberg 2022