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北欧通信 127 ストックホルムの空飛ぶ(ような)電気フェリー

来年の夏、ストックホルムに行く人は特別な体験ができるかもしれない。2024年7月から空中を浮遊するような電気フェリーの試運行が予定されているからだ。電力のボートは既にもう珍しいものではないし、スウェーデンでは数年前から大型電気フェリーも運行している。小さな電力稼働の自動運転フェリーもこの夏から運行を開始した。しかしCandela社の空を飛ぶ(ような)フェリーは速く、特別な乗り心地なのだとか

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先週のレターでお願いしたアンケートには多くの方にお答えいただき、ありがとうございました!今週からまたその結果に合わせたレターの体裁になっていますので、どうぞよろしく。

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さて、スウェーデンとは、まったく関係ない話ですが......

5, 6年前に京都の三条川端にあるブックオフで、よく古い文学や美術全集を一冊100円, 200 円で売っていて(今でもそうなのかな?)少し買ってました。

三島由紀夫は「軍隊、切腹」のイメージが強すぎて、若い頃から敬遠してほとんど読んだことなかったのだけど、この時に、彼がまだ存命中に出された一冊ものの全集を(100円で!)買っていて、今週なんだかすごく頭の気分転換が必要になり、夜遅くに彼の代表作のひとつ、『憂国』という短編を読んだらぶっ飛びました。

他の作品も、この全集に掲載されていた人と作品解説もとても充実したもので、思想的には、今もまったく馴染めないけど、小説はすごいし、このような精神を持った人が戦中から1970年までいた、というのを知るのと知らないのでは、私にとって大きな違いとなったなと思います (遅すぎるだろ!と自分でツッコんでおきましたw)。

三島が主演、監督ほかを務めて、当時アート系映画館でヒットしたという映画版『憂国』はYoutubeに上がっているし、三島の数々のNHKなどのインタビューもYoutubeには結構たくさんあるのだけれど、これやっぱり、NHKがしっかりアーカイブを作って、公共サービスとして提供するべきでしょう。お金がないなら有料でもいいから。

ノーベル賞を巡る川端康成と三島由紀夫の物語とか、三島由紀夫の話す英語とか、そんな貴重な映像に昨夜は結構な夜更かししてしまったのだけど、これがYoutubeでしか見れない、でもYoutubeではすぐみれちゃうっちゅーのが、なんだかなぁ、である。

私は、ストリーミングサービスで映画を見る時にはついてこないけど、昔のDVDにはついている特別映像にひかれて、よくスウェーデンのセカンドハンドのお店でDVDを漁っているのだけど、昔の文学全集とかもこれと同じかなぁ。ネット上にはない、深くて広大な世界がそこにはある。今のところ、昔の本にもDVDにも広告の押し売りはないし、コレクターものでない限り、共に破格値で提供されているので、入手しておかない手はないなぁ。あー、忙しくなっちゃった。パソコンの前に座っている暇はないぞ。

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© Hiromi Blomberg 2023