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イケアの値上げと品揃えについてちょっと考えた

昨日まで開催されていたH22のイケアの展示館でビーガンソフトクリームを食べたら9クローナ(約120円)だった。あれ、イケアのソフトっていつも5クローナ(約65円)だったような気がするが、この展示館では特別値段なのだろうか? と思ったが、イケアのソフトとソフトドリンクは最近80%値上げされていたというのが正解だった。

イケアもついにインフレ圧力で? と思ったら、この値上げは昨年の12月から計画されていたもので、今の急激な物価高が要因ではないとイケアフードのスウェーデンでの責任者が説明していた。9クローナへの値上げはイケアとしては20年ぶりのことで、その背景には輸送と物流コストの増大がある。価格改定は、顧客にも受け入れられているようだという。

一方、イケアの創業者のイングヴァール・カンプラードの強い思いが反映されている(彼の遺書にも書かれているらしい)ホットドックの値段は、1995年以来の5クローナのままで、こちらは今のところ値上げの予定はないそうだ。今後、再び値下げもありうるとのことで、現にビーガンソフトは発売開始時には10クローナだったのが、9クローナに値下げして今の値段なのだそう。

昨日の朝、マルメでちょっと時間をつぶす必要があって、久しぶりに街の中心にあるトリアンゲンというショッピングセンターに行ったら、その中にイケアができていた。こちらではソフトクリームもホットドックも売られておらず、手軽に持ち帰ることのできる小物やベットシーツなどの商品が並べられていた。

街中に小さな店舗をつくるのは東京に限らず、いまやイケアの戦略の大きな柱のひとつなのだろうが、しかしイケアの商品がこうやって、他の人気店HemtexLagarhausと一緒の空間に並ぶと、イケアの商品の魅力が半減しているように感じたのは私だけか?

イケアはパンデミックや輸送運賃の高騰で最近打撃を受けているが、コンサバティブな財務運営(これもカンプラードの「雨の日のための備え」の教えだそうだ)で、なんとか乗り切り、また昨年秋には商品の店頭価格を世界平均で約9%値上げすることを発表した。イケアのグローバルの統括責任者によると、世界的に価格は落ち着いてきているので、この夏以降また値下げすることもできる見込みなのだそう。

でも、昨日のショッピングセンターの中で一番おもしろかったお店は、イケアの斜め前にできていたセカンドハンドのお店だったんだな、私には。

イケアがソフトをドリンクの値段を大幅値上げへ(アフトンブラーデット)

イケア責任者「保守的な財務運営のおかげで危機を乗り切れた」(ダーゲンス・インダストリ)

© Hiromi Blomberg 2022