『ベッドサイドテーブル(Nattygsbordet)』と名付けられた人工知能によって書かれた演劇がスウェーデンを巡回中だ。劇団Revetによる、おそらくは世界初のこのAI演劇は、800万件のウェブサイトの内容を読み込んだコンピューターが、そこから人々が使う表現方法のパターンを学んで書いたものだ。
演出監督は「最初に2台のチャットロボットに2つのセリフを書き込み、後はAIが新しい登場人物や舞台の演出を追加していった」と説明する。この劇の内容を伝えるのは簡単ではなく、プロットはとても大雑把で、よって観た人はそれぞれ自分なりの理解をすることができる。どのような解釈が正しいか、正しくないかではなく、もしもなにかを受け取ったならばそれが正しい解釈となる。
このニュース記事には短い劇からの動画もついていて、そこでは一人の俳優が「これはとても美しいコットンの玉だ」と言って別の人の鼻の穴からコットンの玉を取り出すと、別の人が「彼を見て!私のいとこよ!、そして私のお父さんとお母さんと私はいとこなの」と言う、といった具合で物語(?)が展開していく。いや、物語はないのだろうけど。
演じている俳優たちは楽しく演じているようで、 この劇はこれから先ストックホルムやルンドでも公演があるようなので、体験してみる?