バルト海南東部でのロシア軍の活動が活発になっていることを受けて、スウェーデン軍がゴットランドへ陸軍と海軍の配置人員を増強し、海上監視の強化とゴットランドにおける軍のプレゼンスを高めている。さらには空軍もこのバルト海の監視強化に関わっている。
ゴットランド連隊の広報担当者は、ロシア軍の活動が活発化したことによりスウェーデンへの脅威が増したわけではないが、この島での軍の増員強化により「私たちはここにいる」ことをアピールしているのだと説明する。
ゴットランドでの軍事力の配置増強は今回に限ったことではなく、ロシアの「Zapad-21」という演習は以前から知られており、スウェーデン軍はほぼ1年前にもこの島で軍事力を一時増強していた。またスウェーデン軍は以前より計画されていたゴットランドでの演習も予定通り開始する。
日曜日のニュースレターでも触れたけど、「国家とは「特定の領域の内部」で「正当な物理的暴力行使の独占を(実行的に)要求する人間共同体」というマックス・ウェーバーの国家の定義を、また思い出さずにはいられない。