swelog ニュースで語るスウェーデン

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身近な「戦争」の可能性についてニュースで読む

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NATOが東方へと勢力拡大する可能性に反発したロシアが、ウクライナとの国境付近で軍事力をエスカレートさせ緊張が高まっている。昨日はアメリカとロシアの高官の間で協議が持たれたが、隔たりは大きいことが報じられていた。

www3.nhk.or.jp

www.bbc.com

上にリンクを張ったNHKのニュースでもBBCのニュース解説でも、日本語として使われているのはウクライナへの「侵攻」という言葉。中立国だがNATO加盟国に囲まれており、またロシアとの国境を持つバルト三国への協力関係を約束しているスウェーデンのニュースでは「戦争(Krig)」という言葉がでてきて、ギョッとする。圧倒的に軍事力で及ばないウクライナへは侵攻なのだろうが、その先にNATOやEU各国がどう動くかによっては、戦争状態へ突入する可能性があるということか。

スウェーデンのフルトクヴィスト防衛大臣は、現状を深刻だとみており防衛資源と準備体制を整えているが、EU諸国の中でも実際に「戦争」になった場合にどのように行動するかを明らかにしている国はないと話す。

スウェーデンは、2015年以降軍事力を強化し続けてきたが、十分であるとは言えず、さらに軍備の強化を進める必要があるという。ロシアの軍事力の専門家であるオスカー・ヨハンソンは「戦争」へと突入する可能性は十分にあると解説していた

近年NATOとの距離を縮めてきたスウェーデンは、アンデション首相が元ノルウェーの首相で現NATO事務総長のイェンス・ストルテンベリとの会談を行った後で「NATOとスウェーデンのパートナーシップを強化することが重要である」とツイートした

これまでも朝鮮半島やキューバやベトナム、中東でもこんな感じだったのだろうか? 戦争ってこんな風に始まるものなのか?

ウクライナ情勢について防衛大臣「準備をすすめている」(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023