スウェーデンとフィンランドはNATOのに加盟するのか? という大きな動きの影で、イギリスがスウェーデンに軍事支援を約束していた、と今日のニュース解説記事にあった。
報道されていたのは、この3月4日の英国ベン・ウォレス国防相の発言で、これによるとイギリスはスウェーデンに対して公式な防衛保証のようなものを公式見解として述べた。SVTの解説員は、この発言を元に考えると、スウェーデンはNATOへの加盟を急ぐ必要はないだろうと書いている。
これまでこのブログでも取り上げたスウェーデンの集団的な安全保障や自衛権に関するものは、NATOやアメリカとの関係に言及したものがほとんどだったが、実はスウェーデンとイギリスの関係は歴史的にみてもより密接で、もしもバルト海で有事が発生した場合、アメリカが遠くからやってくるよりもイギリスから支援を受ける方が理にかなっていそうなことは地理的にも明らかだ。
解説記事では、金曜日にコペンハーゲンで行われた会議でスウェーデンのフルトクヴィスト国防相と会談したウォレス国防相は「スウェーデンは同じファミリーの一員だから、スウェーデンを助ける。軍事面でもその他の面でも、できることは何でも」と話した、となっている。
記事は、この発言は、スウェーデンはイギリスの「核の傘」に入る可能性のあることが公に述べられたと理解していいだろうと解説している。イギリスは核武装した潜水艦を4隻保有している。
私は無邪気にも世界では核軍縮が進んでいるのだと思っていたが、ロシアの6000発とか、この記事には1年前にはイギリスも潜水艦への核弾頭搭載数上限を引き上げたとあるのを読むと、それは大きな間違いだったことがわかる。
広島と長崎でどんなことになったのか、みんな忘れてしまったのか? 人類はこんなにアホなのか?