swelog ニュースで語るスウェーデン

スウェーデンの気になるニュースを毎日伝えるブログです

蚊の密集する冷たい沼地でおっさんたちがヘラジカバレエを踊る。

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アメリカの大統領選、スウェーデンやヨーロッパ各地で再び深刻化してきた新型コロナウイルス(「今後死者の数が増えるだろう」とステファン・ルベーン首相が昨日の記者会見で話す)、そしてフランスやオーストリアでのテロ事件。

どのメディアもこんなニュースで埋め尽くされている今日11月の4日の朝は、やはり(?)アホな文化の話題でも。

スウェーデンにはレヴュー(Revy)と呼ばれるおバカな演芸の形式があって、よく夏に屋外などでも演じられている。私はライヴでは見たことはないが、映像を通じて何度か見てみようと挑戦した限りでは、その雰囲気は松竹新喜劇や吉本新喜劇に似てる(と、書いてはみたものの、これは昭和に関西で育った人にしかわからない例えだな、すみません😅。あ、ドリフの全員集合でもいいかもしれない。要は、歌やダンス、短いスケッチが散りばめられた笑える大衆演劇である)。

レヴューはこの国でも、この先は消えていく大衆芸能なのかもしれないが、今のところは結構人気があったりもする。田舎では、町のシロウトさんたちが夏だけの舞台のために一生懸命練習してつくるアットホームな形ものもある。

今日紹介する北極圏に近いスウェーデン最北の町、人口500名のHaradsのHaradsrevynもそんな一つで、設立されて今年で20年。盛大にお祝いをしたいところだが現在のコロナ禍ではそれもかなわないということで、そのかわりにシュールな短いビデオクリップを作成した。

内容はヘラジカ狩りの後でもの悲しくなったハンターたちが沼地でヘラジカ・バレエを踊るというもの。

youtu.be

ビデオを監督したソフィア・リンドヴァルによるとこのミュージック・ビデオは「我々がみな自分らしくあるために。多様性は必ずしも対立を意味するのではなく、多くの人が規範の壁を乗り越えていく……」という壮大なコンセプトの元に作成されているらしい ☺︎

Haradsrevynでは早くも次のビデオのアイディアを練っているらしいので、このビデオを気に入った人はぜひYoutubeでチャンネル登録を。

沼地でのヘラジカ・バレエをどうぞ「蚊がいっぱいで、めっちゃ寒かった」

© Hiromi Blomberg 2023