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「総力防衛」の兵役義務、民生義務、一般勤労義務

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日曜日のニュースレター「軍備増強と徴兵制強化」で「総力防衛」ついて書いたが、その国をあげての総力防衛の中での様々な組織や人々の役割について、総力防衛力研究所(そんな機関があったのか!)のアナリストのジェシカ・アッペルグレンさんが説明していた。

それによると、スウェーデンでは16歳から70歳までのすべての男女に総力防衛に関わる義務がある。この点でスウェーデンは特出しているそうで、性別に関係なく防衛参加義務があるのは、北欧では他にノルウェーだけで、フィンランドでも今同様の仕組みへの変更が議論されている程度なのだそう。

そして、総力防衛は3つの柱から構成されており、まずその1つ目が「兵役義務(Värnplikt)」で、これはこれまでに「ルンペン(詳しくは上記ニュースレターをご参照ください)」と呼ばれる短期兵役で、基礎的な訓練を受けた人が必要に応じての軍備配置されるというもの。

そして今は具体的な活動は行われていないが、定義としてあるのが「民生義務(Civilplikt)」で、こちらは爆薬処理や消防活動などできる人が、事態に備えてその能力を訓練しておく、というもの。

そして最後が、それ以外の人への「一般勤労義務(tjänstplikt)」。これは政府が緊急事態時に発令できるもので、コミューンを含む各種行政や自治体で働く人、また他の重要な組織で働く人は、勤労義務の元では、社会に必要な活動を行い続ける義務がある。

それ以外の一般の市民も普段からの仕事や勉強を続けることが基本(例えばスーパーで働く人は、国民に食料を行き渡らせるように働き続けるというようなこと)だが、人手が足りない場合には(例えば職業安定庁で人員が不足した場合など)他の仕事に駆り出される場合もある。しかし、これまでルンペンにも行っていない、軍事訓練を受けていない人が武力活動に参加を求められることはないそうだ。

しかし、働き続けよということは、難民となって国外に逃げてはいけないということなのか?

兵役以外の民生義務や勤労義務に関しては、こんなアニメ動画でも説明されていた。『スウェーデンは一丸となって 総力防衛について』

www.youtube.com

私の夫は「もう50歳超えてるし、戦争になっても軍隊に呼び出されることはない」と勝手に考えていたようだが、おい、これによると70歳までのようですが? ルンペンではレーダー担当でレーダー探知車両を運転していたと聞いたけど、この人、いまではWifiの接続でさえ私任せだし、使いものにならないと思うので兵役義務に呼び出さないでもらうわけにはいかないだろうか?

スウェーデン行政は総力防衛計画に力を入れる(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022