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最大2万人のウクライナの子どもの学校受け入れに備えるヨーテボリ

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日曜日にマルメの駅を通りかかったら、そこには移民庁の案内窓口ができていたのだが、電車でやってくるウクライナからの難民の人はほとんどいないのか、3人いた職員の前には難民の姿はなかった。

しかし今、各都市の移民庁の受付の列は長くなる一方で、昨日は、(受け入れがすぐにできるように)なぜ準備しておかなかったのだ、と責められている移民庁関係者の弁明もラジオのニュースで耳にした。ストックホルムの移民庁前では並んで数日たつ人もいるそうだ

今日取り上げたニュースでは、ヨーテボリの自治体が、ウクライナからの子どもたちがすぐに学校での勉強を始めることができるように準備していることが伝えられていた。考えられている規模はこれから数ヶ月で最大2万人で、学校担当局側で人員配置を行い、すぐにでも始める最初の学校での受け入れ体制が整いつつあるところだそう。今の所、5千人から7千人の子どもの公立学校でも受け入れの目処がたちつつあり、これからはフリースクールにも受け入れを要請していくことになる。

第二次世界大戦の時には、フィンランドから7万人を超える子どもたちがスウェーデンに逃げてきて、スウェーデン語にはその子どもたちのことを指す「フィンランドの戦争の子どもたち(Finksa Krigsbarn)」という言葉もある。戦争が終わってもそのままスウェーデンに残った子どもたちも多かった。

stockholmskallan.stockholm.se

今回は子どもたちの多くは、お母さんと一緒に逃げてきているようだが、この先こういう形のウクライナからの母子を指す言葉が、また誕生するのかもしれない。

ヨーテボリは準備を進めており、数千人の子どもの学校受け入れ体制へ(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023