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民間防衛隊への参加希望者が4倍に

スウェーデン防衛軍において、Hemvärnet(ホームガードの意味)と呼ばれるのは、民間人でありながら、危機の際には徴兵に応じ防衛軍に参加する人たちのことを指す。

防衛軍の重要な一部を占めており、救急隊員や救助犬に関わる人たちを除いて、ほとんどの人は義務兵役時やその他の機会に基礎的な軍事訓練を終えており、年に一度の一週間から数週間の訓練にも参加する。

この民間防衛隊への参加希望者が、昨年2月ウクライナで戦争が勃発してから増えており、これまでに従来の4倍に相当する2万7000人の応募があった。応募した人すべてが、防衛隊の隊員になることができるわけではないのだろうが、防衛軍のホームページには現在2万3000人が民間防衛隊に属しているとあるので、この1年の応募者数はかなりのインパクトのある数字だ。

防衛軍は、普段は保育士やエンジニアとして働く人たちが、民間防衛隊の一員となり非常時には国の防衛のために働くことができると訴える、スタイリッシュなプロモーション動画も最近作成したようで、この手の、役所が作る動画にしては短期間のうちにかなり再生されていることもわかる。

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何かが、確実に、どちらかに、向かっているような。

民間防衛隊への入隊希望者が過去最多「世界情勢が変わった」(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023