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パンデミック下で増えた、治療を求める女性のアル中

マルメの依存症治療クリニックは、新型コロナの感染拡大状況や国営種類販売店システムボラーデットの売り上げ高の推移と、アルコール中毒問題でヘルプを求めてクリクニックを訪れる患者の増減に関連性がないかを調べたが、そのような関連性は見つけることができなかった。パンデミック下でもアル中問題でクリニックを訪れる患者の数に特に大きな変化はなかった。

一方、目立ったのが、2020年の秋以降、アルコール中毒問題で訪れる人たちの間で女性の割合が高くなっていることだ。これらの人たちは仕事をしており、比較的普通の生活をしていることが多いのも特徴的だ。

パンデミックとアルコール習慣、中毒などの関連性を調査しているルンド大学のアンデシュ・ホーカンソン医師は、このような女性たちがヘルプを求めるきっかけとなった理由について詳しく調査をしたいと考えている。

スウェーデンでは人口の約5%がアルコール依存症で、これは全体の公衆衛生に大きな影響を与える、とても一般的な病気であるのに治療を受けずに問題を抱えながら生活している人が多い。依存症クリニックの専門医は、医者はなんらかの形で医療機関を訪れた患者にアルコール摂取に関してもっと質問するべきだと言う。

パンデミック中は国営酒店が入場制限したりとお酒を買うのも一苦労で、私などはそのままお酒を飲まなくなったくちなのだが、リモートワークで酒量が多くなった人が増えたであろうことは簡単に想像できる。

一般的に男性は調子が悪くても医療機関へヘルプを求める人が女性よりも少ないことも男性の寿命が女性よりも短い一因だとどこかで聞いたことがあるが、女性はアル中問題でもヘルプを求めるタイミングに長けているのかもしれない。女性のかくれアル中が増えるより、依存症を疑う早いタイミングで、クリニックへカミングアウト(?)して、「今後女性のアル中患者は増える」という方が傾向としてはいいのだと思う。

マルメではパンデミック時にアルコール依存症の治療を受ける女性が増えた(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022