スウェーデンは、2022年に世界で最も防衛費を増やした国のうちの一つで、この傾向はフィンランド、リトアニア、ポーランドなど、ロシアのウクライナ侵攻により軍備を補強してきた国でも同様だ。
国が小さいので防衛費総額で比較すると世界の中ではそれほど多くもないが、前年からの増加率でみると、フランス、ドイツなどが、それぞれ0.6％、2.3％増だったのに比べて、スウェーデンは12％、フィンランドでは36％増えた。増えた防衛費は、人件費、武器やその他の装備などありとあらゆるところに費やされている。
2022年のスウェーデンの防衛費総額は800億クローナ（約1兆500億円）で、これはスウェーデンのGDPの1.3％に当たるが、NATOへの加盟にあたってはこれをGDPの2％まで増やすことが義務付けられている。よって、これからも軍事費はどんどん増えていく。
一年くらい前に書いた記事を確認したら、この時はまだNATO加盟には慎重だったけど、それでもすでにGDP2％の防衛費のことは方針として決まっていたことがわかる。
「軍縮」という言葉がもう既に懐かしい。
