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戦争とチョコレートのボイコット

こちらは去年の冬の期間限定バージョン

スウェーデンでチョコレートと言えば、上の写真のMarabou(マラボー)。どこのスーパーでも10種類以上のフレーバーがズラリと並び、定番の味から最近は季節に合わせて期間限定バーションをどんどん送り出し、「マラボー」と聞くだけで思わず笑顔になるスウェーデン人も多い。

そんなマラボー・チョコレートをボイコットする動きが広がっている。マラボー・ブランドを所有する米企業Mondelez社は、今もロシアで生産と販売を続けている。ウクライナのKyev School of Economics(KSE)は、そのような企業をブラックリスト化しており、その中でMondelezの名前も挙げられている。Mondelezはアメリカの食品コングロマリットで、フィラデルフィアチーズなどのブランドも保有しており、昨年ロシアでのビジネスで利益を3倍にした。

leave-russia.org

(この#LeaveRussiaリストを覗いてみたらかなりの数の日本企業が今もロシアで活動している。一方で、撤退を決定した日本企業もかなりの数あることもわかる。他にはペプシやネスレ、ダノンなども)

このMondelezのブラックリスト掲載が明らかになってから、スウェーデン国鉄SJやNorwegen航空やStrawberryホテルチェーン(旧Nordic Choice)は、マラボーチョコレートの仕入れを取りやめ、またスーパーの中でも取り扱いをやめたり、棚に「この企業はウクライナのブラックリストに載っています」と注意書きを掲載するなどの動きが広がっている。

スウェーデンの企業では製紙メーカーで紙おむつなどを製造しているEssityもブラックリストに掲載されたが、Essityは既にロシアでの事業の売却を決定している

マラボー・チョコレートはスウェーデンのブランドで、今もスウェーデンで生産されているため、問題ないとしてリストが明らかになってからも販売を続けていたヨーテボリのリセベリ遊園地なども、このボイコット運動の浸透で、これまでの方針を覆して、仕入れを一時的に中止することを昨日発表した。リセベリには特大サイズのマラボーが当たる射的ケームがいくつかある。当初、ボイコットしないと発表していたリセベリだが、SNSなどに批判的なコメントが殺到したのだそう。

このボイコットはどこまで広がるだろう? お近くのスーパーではまだ売られてる?

チョコレートへの抗議が広がる・ショーンのスーパーがMondelezの製品をボイコット(SVT)

© Hiromi Blomberg 2023