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戦争とグローバリゼーション

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スウェーデンの企業はウクライナ戦争によって引き起こされたサプライチェーン上の問題に悩まされており、その対策として在庫を増やしたり、生産や購買の拠点をスウェーデンやヨーロッパに移動させたりしていることが、3月末に実施された調査でわかった。

スウェーデン企業連盟(Svenskt Närringsliv)が1000社以上から回答を得たこの調査では、輸入している企業の半数以上が資材やサービスの入手が困難になっていると回答し、購入価格が上昇しているという回答は7割を超えた。

またそのような問題を経験した企業の53%はその対策として在庫を増やし、購買先や生産をヨーロッパやスウェーデン内へと変更した企業もそれぞれ1割程度あった。スウェーデン企業はパンデミックでサプライチェーンの問題に気がついたが、それが今回の戦争でもっとはっきりと表面にでてきたようだ。

記事は、世界最大のファンド、米ブラックロックのCEOラリー・フィンクは株主への手紙を取り上げており、彼はその中で「ロシアに対する制裁やウクライナの戦争で崩壊した企業間の関係は、過去30年間のグローバリゼーションの波の終焉を意味するかもしれない」と書いた。

またエコノミスト誌はこれからの世界貿易を表す言葉として2019年以降「スローバライゼーション(Slowbalization)」という言葉を使い始めたが、その後まもなくブレクジットが現実のものとなり、パンデミックやウクライナの戦争が状況を加速させることになる。

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ラリー・フィンクは、この戦争は経済の形を変え、企業がグローバルなサプライチェーンから手を引くことでインフレが促進されると警告している。

しかし、生産拠点が戻ってくるのなら、スウェーデンでの仕事は増え、失業率は減りそうだな、これ。日本が(というよりトヨタが、かな?)誇るジャストインタイム生産方式は、平和でなければ成立しないものだったのだな。トヨタ生産方式  トヨタ自動車株式会社

 

ファンド最大手「戦争はグローバリゼーションを止める」(SVT)

© Hiromi Blomberg 2022