もう一年以上も前に終わると見られていたスウェーデンのマイナス金利。今週19日(木)に開催される政策理事会で、やっとこのマイナス金利の解消が決議される見込みとなってきた。
一時は-0.5%まで下がっていた金利は、ここ1年は-0.25%だったがこれが0%へと利上げされる見通しだ。レポ金利が0%に戻るのは2015年が2月から実に5年ぶりとなる。金利変動の背景は、こちらの日本語のサイトでもよくまとめられている。
スウェーデンの大手新聞ダーゲンス・ニュヘテルでは、スウェーデンの銀行の4行の担当者に住宅ローンはどうなると思うかを早速取材していたので、こちらを紹介します。
質問は4つあります。
1,今回金利は上がる?
2.それは正しい方向か?
3.住宅ローン金利はどうなる?
4.ローンのある人はどうすればいい?
Ikano Bank
1.金利は上がる
2.来年の2月までまった方がいいのでは?
3.少し上がる
4.変動金利ローンの場合はそのままで。金利はまた下がるかもしれない
Nordea
1.11月の物価上昇率で判断すると上がる。もしくは2月に上がる
2.現段階ではそうだが、まだ経済状況は変わり、下げないといけなくなるかも
3.もうしばらくは低いままだろう
4.金利の変動に注意してすべてが変動金利の人は部分的に固定金利にすることも考えよう
Danske Bank
1.はい
2.危機的な状況を脱したという印象を与えたいのならプラス金利にもっていくとやり方もあると思う
3.もちろん上がるだろうが、ローン市場の競争も激しいので、消費者に対してどれほどあがるかはわからない。
4.住宅ローンが4〜5%になっても家計がやっていけるように見直しすることを始めよう
Avanza
1.はい
2.はい
3.住宅ローンには大きな影響は与えない
4.金利の変動には注意した方がいいが、慌てて固定金利にする必要はない
しかし、質問に答えていた担当者は4行が4行とも女性でした。そういえば銀行のトップも他の業界よりも女性が目立ちますね。