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電力料金高騰で28年来の高インフレ率3.6%

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11月のスウェーデンの物価上昇率(CPIF値How is inflation measured? | Sveriges Riksbank)が1993年12月以来の高率3.6%となった。背景には電気料金や燃料費の高騰がある。

この状況を分析するエコノミストは、エネルギー価格の上昇は一時的であったとしても、農家での燃料費を反映した食品価格などは、しばらくのあいだ高いままだろうから、生活者への影響も続くだろうと予測する。

インフレは現在アメリカでもおきているが、こちらはその要因が労働者の給与の上昇も反映しており、社会のより広範囲からの影響を反映していると考えられている。

率だけを見ると28年ぶりの高率となったスウェーデンのインフレだが、給与の上昇率と比べると、これは26年ぶりにインフレ率が給与の上昇率を上回ったことになる。スウェーデンの給与はこれまで額面だけでなく、インフレ率と比較した実質購買力でも上昇を続けてきたが、これがここにきて初めて反転した。

冒頭に述べたとおり、今回のインフレはエネルギー価格の上昇を反映したもので、一時的なものと考えられているが、仮にこのインフレが金利に反映されるようなことになると、バブルな感じで高額の住宅ローンの借り入れをしている人たちへの影響は大きくなるだろう。(金利は変えないと中央銀行は言っていたが、これは2%のインフレ目標が達成されてこなかったからだし)

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スウェーデン中央銀行がずーっと行ってきたインフレ誘導策はなかなか機能しなかったけど、こんな形でインフレになるとは。日本では賃金は上がらなかったが物価も上がらなかったけど、このエネルギー価格の高騰が日本でも物価に反映されていくようなことになると、暮らしがますます大変になる人が増えるよね……

インフレ率3.6%へ(SVT)

賃金は上昇しても懐はより寂しくなった(SVT)

© Hiromi Blomberg 2021